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【今週の重賞】[エリザベス女王杯]秋華賞馬アカイトリノムスメが女王決定戦に挑む

■11月14日、阪神競馬場で第46回・エリザベス女王杯(GI、芝2200m)が行われる。

三冠馬×三冠牝馬の配合アカイトリノムスメ(牝3、美浦・国枝)は、桜花賞4着、オークス2着から最後の一冠・秋華賞を制して、エリザベス女王杯へ挑戦。血統的に2200mもこなせそうで、秋華賞と同じ阪神内回りで1ハロンの距離延長も対応可能だろう。今年の秋華賞は阪神が舞台となるタフなレースだったので体調面が気になるものの、いつも通りにウッドで追い切られ、態勢を整えている。母アパパネは秋華賞制覇後、そして翌年とエリザベス女王杯に参戦。連覇した英国調教馬スノーフェアリーの後塵を拝し、2年連続で悔しい3着だった。母が成し得なかったタイトルを掴むことができるか注目だ。

大阪杯では無傷の6連勝を飾ったレイパパレ(牝4、栗東・高野)は、秋初戦のオールカマーで4着と初めて馬券圏外に沈み、今回出走する同世代のウインマリリンとウインキートスに先着を許した。3着だった宝塚記念もそうだったが、少し行きたがって外から被されると力んでしまう面があり、オールカマーではグローリーヴェイズに並びかけられ仕掛けが早まったのが敗因。自分のリズムで走れれば突き抜ける強さがあるが、ハイペースに巻き込まれると脆い面がある。今回も控える競馬をするようなら、そこが課題となってきそうだ。ただ、牡馬混合GIの大阪杯、宝塚記念でのパフォーマンスは世代の中でも上位の強さを誇り、牝馬限定GIでもその力が出せればあっさりもあり得る。鞍上は、主戦の川田騎手がアメリカ遠征後の隔離期間の関係で、C.ルメール騎手へ乗り替わる。新たな進境に期待したい。

オールカマーで快勝し弾みをつけたウインマリリン(牝4、美浦・手塚)は、GI初制覇に向けて出走。その前走・オールカマーでは、馬体重プラス14キロと太め感はないものの少し余裕のある体つき。しかしレースでは好スタートを切って、インの2、3番手につけて絶好のポジションでレースを進めると、最後の直線ではレイパパレとグローリーヴェイズの間を割って力強く抜け出し完勝を収めた。着差以上に強いレースであったのは確かだ。日経賞でも似たような走りで勝利しており、鞍上もそのイメージを持って乗ったとのこと。先行力と機動力があり小回りが得意なので、今回も内めの枠に入れば、強気の競馬が得意な鞍上がうまくエスコートしてくれそうだ。

クイーンCでマジックキャッスルを下して重賞2勝目を挙げたテルツェット(牝4、美浦・和田郎)は、2ハロンの距離延長で2度目のGIへ挑む。後方から末脚を活かす競馬が得意な当馬だが、これまではマイル前後の距離でのもの。祖母はラヴズオンリーミーで近親にはラヴズオンリーユーがいる血統なので、中距離がこなせてもおかしくはない。春はGI・ヴィクトリアマイルのスピード感についていけずに負けてしまったが、距離延長のクイーンCでは快勝と、展開次第にはなるが、じっくり脚を溜める競馬に徹すれば決め手は上位。ここで好走できる可能性はあるだろう。

ほか、オールカマーでは差し脚を伸ばして2着に好走したウインキートス(牝4、美浦・宗像)や、友道厩舎からはデゼル(牝4、栗東・友道)とランブリングアレー(牝5、栗東・友道)、斉藤崇厩舎からはソフトフルート(牝4、栗東・斉藤崇)とステラリア(牝3、栗東・斉藤崇)と、それぞれ2頭出しで出走する。
秋の女王決定戦には、次世代を担うであろう好メンバーが揃った。3歳馬の勢いが止まらない今秋、女王に輝くのはどの馬になるか注目のレースだ。

(Text:Funaki)

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