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【今週の重賞】[福島記念]超大混戦の今年、1番人気は4連勝中のアラタか!?

■11月14日、福島競馬場で第57回・福島記念(GIII、芝2000m)が行なわれる。

夏の七夕賞と並び、長い伝統を誇る福島のハンデ競走。以前はいかにも“ローカルのハンデキャップホース”が走るレースだったのだが、2017年の勝ち馬・ウインブライトがその後香港GIを2勝する大活躍を収めたり、2018年の優勝馬・スティッフェリオが後に天皇賞・春でハナ差2着に激走するなど、近年は大レースでも勝負になる馬を送り出している。一方、かつては3連単10万馬券が連発する荒れるレースだったのが、出走馬のレベルが上がるにつれて、配当は堅く収まるようになっている。

並み居る重賞ウイナーを差し置いて、今年注目を集めそうなのが怒涛の4連勝中のアラタ(牡4、美浦・和田勇)。3歳春までは一介の1勝馬に過ぎなかったが、骨折放牧明けの4歳になってから一変。芝に戻した叩き2戦目で2着に好走すると、次走の中山では1年3カ月ぶりの勝利。そこからあれよあれよと勝ち星を重ね、気づけばOPのケフェウスSを4連勝で制してしまった。母はエルフィンSに勝ち桜花賞でも穴人気したサンシャイン。さらにおばには桜花賞馬・ジュエラーや重賞4勝のワンカラットがいる隠れた良血馬だ。中山・函館・中京と、異なるコース形態や距離・回りでも結果を残している点は高く評価できる。先行からの好位抜け出しという戦法はコース的にもピッタリで、流れが向けば5連勝での重賞初戴冠も十分ありそうだ。

実績面で最右翼はステイフーリッシュ(牡6、栗東・矢作)だろう。重賞勝ちは3歳時の京都新聞杯ひとつで、まだ2勝しかしていないものの、デビューの新馬戦以降はすべてグレードレースに出走。そこで2着5回、3着7回と何度も上位をにぎわせ、2歳戦ながらGI・ホープフルSでは3着に走っている歴戦の強者だ。前走・京都大賞典はコンマ6秒差の7着、前々走・オールカマーはコンマ4秒差の5着と力の衰えはなく、GIIIのここなら大威張り。当レースは2年前にも57.5キロを背負って2着に好走しており、レース適性も証明済みである。問題はハンデをどれだけ課されるかだ。

脚質的にはコントラチェック(牝5、美浦・藤沢和)に注目したい。重賞を3勝しオークスでも3着に走ったバウンスシャッセや京王杯SCを制したムーンクエイクの妹という良血馬。自身もフラワーC、ターコイズS、オーシャンSと3つの重賞を勝っており実績はトップクラスだ。前走・京成杯AHも55.5キロのハンデを背負いながら2着に好走し、実力馬健在をアピールしている。全5勝中4勝が逃げ切りで、残る1勝も2番手から押し切ったもの。今開催の福島芝の状態は絶好で先行馬がなかなか止まらないだけに、脚質的にはピッタリだ。ただしハナを切れないときは脆く好走か凡走かの極端な着順になる傾向は著しい。また、本レースではディープインパクト産駒が振るわないのも不安材料だ。

ほかにも、昨年の新潟記念勝ち馬で、本レースと同コースである七夕賞2着もあるブラヴァス(牡5、栗東・友道)、今年の新潟記念で鮮やかな追い込みを決めたマイネルファンロン(牡6、美浦・手塚)、ディフェンディング・チャンピオンのバイオスパーク(牡6、栗東・浜田)、小倉記念で重賞初勝利を収めたモズナガレボシ(牡4、栗東・荒川)と2着のヒュミドール(牡5、美浦・小手川)、福島牝馬Sに勝ち、続くGI・ヴィクトリアマイルでも4着に大健闘したディアンドル(牝5、栗東・奥村豊)、どちらもハンデ重賞2着があり、福島のコース適性がありそうなパンサラッサ(牡4、栗東・矢作)とココロノトウダイ(牡4、美浦・手塚)、復調気配にある重賞2勝馬フェアリーポルカ(牝5、栗東・西村)などなど、勝負になりそうな馬がズラリ勢ぞろい。どれが人気になるのかわからないほど大混戦の今年は予想も大いに楽しめそうだ。

(Text:Hattori)

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