おしらせ
【今週の重賞】[武蔵野S]東京巧者タガノビューティーが初重賞制覇を狙う
■11月13日、東京競馬場で第26回・武蔵野S(GIII、ダ1600m)が開催される。チャンピオンズCの前哨戦であり、1着馬にはチャンピオンズCの優先出走権が与えられる。
タガノビューティー(牡4、栗東・西園)は現役トップクラスの東京ダート巧者。これまでのキャリアで挙げた6勝のうち、東京ダートで5勝を挙げている。今年1月の銀嶺Sに勝利し、2歳時以来となるOPクラスに復帰すると、春はリステッド競走のオアシスS、OP特別の欅Sと2連勝。改めて東京ダートへの適性を見せつけるとともに、地力強化をアピールした。今回は休み明けとなるが、中10週以上のローテーションは新馬戦を含め【2.1.1.0】と得意としている。得意のコースで念願の重賞初勝利なるか。
エアスピネル(牡8、栗東・笹田)は今年のフェブラリーS2着馬。6月のさきたま杯ではマイルCS南部杯を制したアルクトスと半馬身差の2着と健闘した。確かに大ベテランの域に入っているが、力はまだまだ衰えていない。同期のダービー馬マカヒキは10月の京都大賞典で5年1カ月ぶりの復活勝利を遂げた。エアスピネルもそれに続きたいところ。勝利すれば2017年10月の富士S以来、約4年ぶりの白星となる。
ヒロシゲゴールド(牡6、栗東・北出)は前走のマイルCS南部杯で新境地を開拓した。これまでに挙げた全7勝が1000m-1200mというプロフィールからマイルの距離は長いだろうと思われていたのか、戦前の評価は7番人気。しかしながら積極果敢に先行し、4角先頭の堂々たる競馬で2着に粘り込んだ。あの走りを見る限り、現状マイルまで守備範囲が拡がったと見るべき。殻を破った6歳馬がここでも波乱を呼ぶ。
ダイワキャグニー(セ7、美浦・菊沢)は7歳にして初めてのダートに挑戦する。タガノビューティーが東京ダート巧者なら、ダイワキャグニーは現役屈指の東京芝巧者。全8勝を東京芝で挙げる徹底ぶりだ。前走の毎日王冠で天皇賞・秋4着のサンレイポケットに先着しているように脚力そのものに陰りは見えない。新たな舞台で輝きを取り戻すことができるか。砂を被らずに先行できればチャンスあり。
ソリストサンダー(牡6、栗東・高柳大)は昨年のこのレース2着馬。今年に入ってからもかしわ記念でカジノフォンテンとハナ差の2着、マイルCS南部杯で3着とGI級競走で好走を続けている。まだ重賞タイトルに手が届いていない同馬はここを制してチャンピオンズCに向かいたいところ。鞍上を務める予定の戸崎騎手は今回が5戦目の手綱となる。そろそろ手の内に入れた頃だろう。
この他にも今年のフェブラリーS3着馬ワンダーリーデル(牡8、栗東・安田翔)、昨年のかしわ記念勝ち馬ワイドファラオ(牡5、栗東・辻野)、ダートグレード競走3勝の実績馬テイエムサウスダン(牡4、栗東・飯田雄)など実力馬が多く顔をそろえることとなる今年の武蔵野S。
チャンピオンズCに向けてそれぞれの思惑が交錯する一戦を制すのはいったいどの馬だろうか。
(Text:Hiraishi)
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