【地方競馬】[JBCスプリント]海外GI2着のレッドルゼル　GI級初制覇なるか

11月3日、金沢競馬場でダートグレード競走・JBCスプリントが開催される。ダート短距離王を目指す12頭が参戦することとなった。枠順、発走時刻は以下の通り。1着賞金は6000万円。

■金沢9R・JBCスプリント（JpnI、ダ1400m）　15時00分発走

1枠1番 　リュウノユキナ　　（牡6、美浦・小野）　　柴田善

2枠2番 　モジアナフレイバー（牡6、大井・福永敏）　真島大

3枠3番 　サブノジュニア　　（牡7、大井・堀千）　　矢野貴

4枠4番 　アランバローズ　　（牡3、船橋・林正）　　左海誠

5枠5番 　サンライズノヴァ　（牡7、栗東・音無）　　吉原寛
5枠6番 　ニュータウンガール（牝4、愛知・角田輝）　岡部誠

6枠7番 　モズスーパーフレア（牝6、栗東・音無）　　松若
6枠8番 　フランシスコダイゴ（牡6、浦和・小久保）　本橋孝

7枠9番 　サクセスエナジー　（牡7、栗東・北出）　　松山
7枠10番　ベストマッチョ　　（セ8、川崎・佐々木仁）森泰斗

8枠11番　クリノフウジン　　（牡7、兵庫・橋本忠）　下原理
8枠12番　レッドルゼル　　　（牡5、栗東・安田隆）　川田

サクセスエナジー（牡7、栗東・北出）は、前走の東京盃で好位から力強く抜け出し、ダートグレード競走6勝目を挙げた。1400m戦中心に使われており、前走が久々の1200mだったが、それでも勝ち切れたあたりは7歳にして依然衰えがなく、高い底力があること証明するもの。今回は元来得意の小回り1400m戦。中2週、中1週、そして今回が中3週と詰まったレース間隔がどうかだが、前週坂路でしっかり負荷を掛けられラスト2F24秒1（一杯）と出色の伸びを見せたあたり、体調面に不安はなさそう。JBCスプリントは過去2年連続で挑戦し、11着、10着。三度目の正直、となるか。

リュウノユキナ（牡6、美浦・小野）は、サクセスエナジーが勝利した東京盃で3/4馬身差の2着。インを突いた直線で詰まるシーンがあり、スムーズならば際どい勝負に持ち込めていたはずで、力で劣っていた感はない。昨年9月から前走まで、ダート短距離路線では8回走って8連対。その間、重賞タイトルを2つ獲得するなどメンバー内随一の安定感を誇る。GI級競走は初挑戦だが、いきなりの戴冠があっても。

モズスーパーフレア（牝6、栗東・音無）は、昨年3月の高松宮記念勝ち馬だ。ダート挑戦は昨年のJBCスプリント以来。そのレースが初のダート挑戦で、ゲートで後手を踏む不利もあったが、持ち前のスピード能力で挽回してレースを引っ張り、0秒5差4着に踏ん張った。間違いなくダート適性は高い。実質トップハンデを背負った2走前の北九州記念で3着、前走のスプリンターズSで主導権を握り0秒7差5着と近走の走りから能力の減衰は感じられない。10月30日の調教では坂路4F49秒5を馬なりで叩き出しており、依然元気一杯。3年9カ月ぶりの1400m戦だが、あっさりの可能性まで。

サブノジュニア（牡7、大井・堀千）は、昨年大井で行われたJBCスプリントで8番人気という評価だったが、並み居る中央勢を撃破し勝利。その後は勝ち切れていないが、GI級ウイナーゆえに斤量を背負うことを考えれば致し方なしか。今回は1年ぶりに57キロで走れるし、近2走勝負どころでの仕掛けにズブさを見せているあたり、距離が1400mに延びるのもいいかもしれない。“地の利”はないが、軽視は禁物。

レッドルゼル（牡5、栗東・安田隆）は、今年1月の根岸Sで重賞初V。続くフェブラリーSで4着、ドバイ遠征で挑んだゴールデンシャヒーンで2着と地力強化ぶりは著しい。前走の東京盃は海外帰りで約半年ぶりの一戦。スタートで立ち遅れながら、直線で猛然と追い上げ2着リュウノユキナにクビ差の3着にまで迫った。能力はまったく見劣らない。ワンターンがいいタイプで、金沢の小回りをどうこなすかだが、流れひとつで上位食い込みの可能性十分だ。

ほか、昨年のマイルCS南部杯で3着があるモジアナフレイバー（牡6、大井・福永敏）や、2019年マイルCS南部杯勝ちなど重賞5勝サンライズノヴァ（牡7、栗東・音無）ら底力上位勢の巻き返しにも警戒が必要だろう。

（Text:Nishimura）

調教VTR｜2021年 JBCスプリント JpnI｜NAR公式　NAR公式チャンネルより


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