おしらせ
【セントジェームズパレスS】グランプリボスの挑戦はまだ始まったばかり
エリザベス女王も見守る中、勝利したフランケルとは対照的に、失意の敗戦を喫したグランプリボス。 当日の朝、イタリアからイギリス入りし、騎乗したミルコ・デムーロ騎手は今でも信じられないといった表情で語る。 「日本で勝った時と同じくらい落ち着いてレースに臨めた。それだけになぜ走らなかったのかがよく分からない」 しかし、日本語で「ゴメンナサイ」と言った後、上を向いてきっぱりと続けた。 「敢えて言えば初めてのコースだったことが敗因かもしれない。だから、次、来た時はまた違う結果を出せるはず。能力的に劣っているとは思えないから……」 「力を発揮しないまま終わってしまった」と唇を噛んだ矢作調教師もこの言葉には首肯する。 「今回は非常に残念な結果になってしまって悔しいです。でも、これで挑戦を終わりにしてはいけないと思う。今回の敗戦を今後に生かすために、これからも挑み続けなくてはいけないと思っています」 2011年、ロイヤルアスコット開催のセントジェームズパレスSに挑んだグランプリボスは9頭立ての8着に沈んだ。しかし、3歳春のこの馬にとって、挑戦はまだ始まったばかり。今回の借りはいつの日か、利子をつけて返してもらおう。矢作調教師やデムーロ騎手の言葉を聞いていると、そういう日が必ずや訪れると思わされる。その日が来た時、今回の敗戦は一つのステッピングボードとして語られることだろう。 (平松さとし) ★セントジェームズパレスS特集はコチラ ★【セントジェームズパレスS】怪物フランケルが辛くも7連勝 ★【セントジェームズパレスS】悔しさ滲ませるデムーロ騎手と矢作調教師 ★グランプリボスを管理する矢作調教師の公式ブログ「よく稼ぎ、よく遊べ!」はコチラ!
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