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【今週の重賞】[マイルCS]女帝グランアレグリアがGI6勝目とマイルCS連覇を目指す
11月21日、阪神競馬場で第38回・マイルCS(GI、芝1600m)が開催される。昨年に引き続き仁川で開催される秋のマイル王者決定戦に好メンバーが集結した。
グランアレグリア(牝5、美浦・藤沢和)の連覇に注目が集まる一戦となる。昨年のこのレースで見せた強さはまさに圧倒的のひと言。直線で周りを包囲され、進路ができたのは残り200mを切った地点。そこから一気に末脚を爆発させると、先に抜け出していたマイルGI2勝のインディチャンプをあっさりと差し切ってみせた。“3階級制覇”を目指して出走した大阪杯、天皇賞・秋では悔しい結果に終わったものの、マイルの距離なら負けられない。管理する藤沢和師は定年で来年2月末で引退の予定。師がそのキャリアで最初に制した思い出のGIがこのマイルCS(1993年シンコウラブリイ)。名伯楽に捧げる勝利となるか。
スプリンターズS、天皇賞・秋を制して勢いに乗る3歳世代からはNHKマイルC王者シュネルマイスター(牡3、美浦・手塚)が満を持して参戦。前走の毎日王冠では、上がり3F33秒0という次元の違う末脚で安田記念馬ダノンキングリーを下した。父キングマンは3歳にして欧州マイル路線を制圧した歴史的な名マイラー。偉大な父を追ってシュネルマイスターも3歳でマイル路線のトップに君臨することができるか。
インディチャンプ(牡6、栗東・音無)は2019年の安田記念とマイルCSを制した。グランアレグリアの台頭により惜敗が続いている近況ではあるが、大きく崩れずに走っているようにやはり実力はこの路線でトップクラスのものがある。打倒グランアレグリアにもっとも燃えているのはこの馬のはず。復権を期す戦いとなる。
グレナディアガーズ(牡3、栗東・中内田)は昨年同舞台で行われた朝日杯FSを1分32秒3の2歳コースレコードで勝利。そのスピード能力の高さを見せつけた。今年に入ってからは惜敗が続いており、予定していた米国遠征も取りやめることとなってしまったが、素質はここでも十分に通用する。朝日杯FSが7番人気での優勝だったように、マークが緩くなると激走を見せるタイプかもしれない。軽視は禁物だ。
サリオス(牡4、美浦・堀)もグレナディアガーズと同じく朝日杯FSの勝ち馬。4歳での飛躍を期待されていた馬だが、今年に入って大阪杯5着、安田記念8着と結果が出ていない。コンディショニングが難しい馬だけに、陣営も苦労しながらの調整を強いられているのだろう。悩める素質馬は思い出の舞台で復活を果たせるか。4歳世代の意地を見せたい一戦だ。
ダノンザキッド(牡3、栗東・安田隆)はホープフルSの勝ち馬。前走の富士Sは初めてのマイル戦。皐月賞以来6カ月ぶりの実戦ということもあり、3-4角の勝負どころで位置取りを下げてしまったものの、直線ではいい脚を使い4着まで押し上げた。マイルの流れに慣れた2戦目で前進があれば好走の可能性も十分。2歳時には菊花賞馬タイトルホルダーや同2着オーソクレースに完勝した実力馬。強い3歳世代の勢いに乗ってGI好走を目指す。
女帝が強さを見せつけるのか、勢いに乗る3歳世代が待ったをかけるのか、それともかつての王者の復権か。見どころたっぷりの好レースになりそうだ。
(Text:Hiraishi)
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