おしらせ
【フォワ賞・ニエル賞 現地レポ】日本馬3騎の最終追い切りは!?
9月7日の水曜日。フランスはシャンティイにあるエーグル調教場でヒルノダムール(牡4歳、栗東・昆貢厩舎)が追い切られた。 鞍上には日本から駆けつけた藤田伸二騎手。ダムールのオーナーが現地で購入したキングスキャニオンが先行し、ダムールが追いかけた。 キングスの手綱をとったのは現地で修行中の田中博康騎手。テンをゆっくり入り誘導すると、追いかけてきたダムールが最後は約半馬身ほど交わしてフィニッシュした。 「出来ているから無理させませんでした」 追い切りを終え上がってきた藤田騎手は、鞍上から昆調教師にそう声をかけた。 「あくまでも本番は凱旋門賞。今回、目一杯やる気はなかったし、実際、やる必要もないデキだった」 ダムールから降りた藤田騎手はそう語る。その表情は時おり白い歯をこぼすほど、余裕を感じさせるものだった。 その約30分後、同じエーグル調教場で追い切られたのがナカヤマナイト(牡3歳、美浦・二ノ宮敬宇厩舎)だ。 同じエーグル調教場ではあるが、ダムールが円周コースだったのに対し、ナイトは直線コースで追われた。 「良い動きだった。一週前にも乗ったけど、どんどん気合いが乗ってきている感じだったね」とは手綱をとった柴田善臣騎手の弁。 予定通り最終追い切りを終えた2頭に対し、少々アクシデントが発生したのはナカヤマフェスタ(牡5歳、美浦・二ノ宮敬宇厩舎)だ。 ナイトに続く形で追い切られる予定だったが、いつまで経ってもフェスタはその場に姿を現さなかった。美浦でも歩かせている最中にUターンする癖があるフェスタ。厩舎から約40分以上をかけてエーグル調教場に辿り着きながら、そこでUターン。結局、厩舎まで戻ってしまったのだ。 普段からこのような癖があるため、敢えて蛯名正義騎手ではなく、乗り慣れている佐々木幸二調教助手を乗せていたが、それでも大事な最終追い切りのタイミングで悪い面を出してしまった。 しかし、二ノ宮調教師も佐々木助手も慌てることなく対処する。一度、厩舎に戻ったフェスタだが、そのまま今度は別方向にあるクアラフォレ調教場へと移動。そこで無事に最終追い切りを敢行できた。 「あそこ(クアラフォレ調教場)だと全く変な素振りをみせませんでした。だから行ける時に追いました」 佐々木調教助手がそう言うように、彼のタイミングでゴーサインが出されたため、追い切りそのものは二ノ宮調教師でさえみられない場所で行なわれた。 「目の届かない場所だったけど、まぁ、何とか無事に追い切れたのはよかった」 二ノ宮調教師はそう言って胸を撫で下ろした。 最終追い切りを終えた3頭はその後も順調に調整を消化。9月11日、ロンシャン競馬場でそれぞれの前哨戦となるフォワ賞、ニエル賞に出走する。(ターフライラー・平松さとし) ★残り2名! 凱旋門賞ツアー(藤田騎手との夕食会付き)はコチラ! ★【ついに語られる ディープインパクト秘話】池江泰郎元調教師トークライヴ ★凱旋門賞特設ページはコチラ! ★【フォワ賞・ニエル賞 現地レポ】(第2弾)迫るゲートイン!! 直前の様子は!?
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