今週の2歳戦「ここが見どころ」

今週は500万以上のクラスで2歳戦がないため、新馬戦の注目馬から紹介していこう。 土曜中山5Rではブリーズアップセール出身馬ドラゴンネスト（牡、美浦・高柳）に注目。高柳師からは「十分に乗り込んでいるし、仕上がっています。前向きな気性で初戦からやれそうです」とコメント。最終追い切りは不良馬場のウッドコースで速い時計は出なかったが、セール出身馬だけに、新馬戦から動いてきそうだ。 日曜中山5Rでは週中のニュースでお伝えしているアルフレード（牡、美浦・手塚）の陣営評価が高いが、ここではブライアンズオーラ（牡、美浦・二ノ宮）をピックアップ。早くから入厩しており、8月にも陣営の期待が大きいことをニュースでお伝えしている。直前の三浦助手に話を聞くと、「乗り込みは十分なので仕上がりは良いね。まだフワッとしたり、ハミをとったりとらなかったりと幼さを残す現状。それでも先週の新馬戦を使って5着だったサウスパシフィックと併せ馬で先着していたし、この馬の方が仕掛けてからの反応が鋭い。前半流れに乗れれば、勝ち負けしておかしくない」と期待十分だった。 土曜阪神5Rではシェイク・モハメド殿下所有のヴィットリオドーロ（牡、栗東・池江）に注目。吉村技術調教師からは「先週は時計の掛かるハロー前に追い切って合格点のつけられる動きだった。手脚は軽くないが、バテずにジリジリといい脚を使いそうなタイプ。雰囲気的にはダート馬っぽい」とコメント。 そのヴィットリオドーロと同厩で日曜阪神5Rの注目馬となるのがアリスマイン（牝、栗東・池江※写真）。2頭の併せ馬となった今週栗東ポリでの追い切りは81.6?65.1?51.2?38.4?12.3でアリスマインがコンマ2秒の先着。こちらも吉村技術調教師から「ここまで速い本数は多くないが、気合が乗り過ぎても良くなのでこれぐらいでちょうどいい。全姉のジュモーは気難しい面があったので、それを頭に入れつつ調整しているが、この馬は比較的扱いやすい方。先々はダートかもしれないが、手脚が長く芝もこなせそう」との評価だった。 土曜札幌5Rはポップロック、スピードリッパーの半妹となるストラスペイ（牝、美浦・鹿戸雄）をピックアップ。陣営からは「併せ馬での動きがいいし、スタートの反応もいい。早い時期から動ける血統だし、初戦から楽しみにしている」と話が聞けた。今週は重馬場の芝コースでの追い切りだったが、68.3?52.0?37.2?11.8と終いの動きはなかなかだった。 今週は未勝利戦からも1鞍ピックアップしておこう。日曜阪神2Rはクラヴェジーナ（牝、栗東・音無）とコーダリー（牡、栗東・橋口）でPOG人気馬同士の対決。クラヴェジーナは木曜の坂路でその日の2歳馬一番時計となる52.4?38.6?26.0?13.4を一杯に追われマークしている。一方、コーダリーは重馬場もあってか、坂路で56.5?42.0?28.4?15.0とやや物足りない時計。もともと攻めで動くタイプではないだけに、実戦での変わり身に注目したい。

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