おしらせ
【今週の重賞】[チャンピオンズC]父クロフネの再現なるか ソダシがダートGIに挑戦
■12月5日、中京競馬場で第22回・チャンピオンズC(GI、ダ1800m)が行われる。
桜花賞馬ソダシ(牝3、栗東・須貝)は牝馬3冠最終戦の秋華賞を8着で終え、今回はダートへ挑戦する。父クロフネはダートで日本競馬史上、最強馬と評される1頭。外国産馬だったので当時は出走できるレースが限られており、春はNHKマイルCに優勝してダービー5着という成績。3歳秋に初めてダートに使われて武蔵野Sで9馬身差の圧勝。続くジャパンCダートでも一流のダート古馬相手に7馬身差の圧勝を収め、怪物級の走りで競馬ファンの度肝を抜いたが、残念ながら屈腱炎によりダートでの走りはその2走しか見ることができなかった。ソダシも3歳秋でのダート挑戦ということで、父に重なるタイミングである。母ブチコはキャリア4勝をすべてダートで挙げたし、伯母ユキチャンは交流重賞3勝。牝系の血統的にもダート適性は十分にありそう。1週前追い切りでは栗東坂路を古馬準オープンと併せて、4ハロン51秒1-11秒9と一杯に追われ、終い鋭く伸びて半馬身の先着を果たしており、札幌記念、秋華賞と豪華舞台を走った疲れは感じさせない。純白の可憐な乙女がダート界の歴戦の古馬相手に渡り合えるか注目したい。
チャンピオンズC2連覇を狙うのはチュウワウィザード(牡6、栗東・大久保)。4歳時は4着に敗れたが勝ち馬のゴールドドリームとはコンマ3秒差。昨年5歳時はゴールドドリームの追随を許さずコンマ4秒差つけての勝利を飾っている。帝王賞後の軽度の骨折明け、秋初戦のJBCクラシックでは3着に好走。300mの距離短縮となるので多少は位置取りが下がる恐れはあるが、陣営的には2連覇に向けて調整してきているはずで、中央地方問わず中距離ダートで安定した走りができる当馬であればここも勝ち負けとなるだろう。
テーオーケインズ(牡4、栗東・高柳大)は、6月の帝王賞を3連勝で制し、一躍ダート界のトップクラスに浮上した。前走のJBCクラシックはスタートで大きく出遅れ、3角から4角にかけて内にも外にも出しづらい厳しい展開。反応もイマイチだったが、最後はジリジリと脚を伸ばせていてた。スタートが課題となるが、そこまでスタートが下手な馬ではなく、先行力もある。発馬を五分に決めて、スムーズな競馬ができれば反発してきそうだ。
カフェファラオ(牡4、美浦・堀)は今年初戦のフェブラリーS以来の勝利を狙う。フェブラリーS後は、かしわ記念、函館記念に使われて、それぞれ5着、9着に敗れている。かしわ記念は得意ではない小回りの地方コース。函館記念は初芝での成績。かつ小回りの函館で最内枠と、力を出す以前に舞台設定が合わなかったと言えるだろう。結果次第では札幌記念の予定もあったが、あらためて本来の力が出せそうなダート路線に戻ってくる。若干迷走とも取れる前走ではあったが、それでもシリウスS以降、C.ルメール騎手がずっと手綱を握っている。能力に関してルメール騎手も信じて騎乗を続けている背景があるとも見れるだろう。舞台が左回りの直線が長いコースとなる今回は反撃の狼煙が上がりそうだ。
昨年チャンピオンズC7着だったエアスピネル(牡8、栗東・笹田)は、悲願のGI制覇に臨む。5、6歳時は約8カ月から1年の長期休養を挟みながらで、ほとんどレースに使われなかったこともあり、ダート転向後は【0.4.1.4】と余力十分。距離延長の1800m戦は昨年のチャンピオンズC以来になるが、昨年は行きたがる素振りを見せながら後方から進んで脚を溜め、直線は最後まで伸びたものの思ったより弾けずに終わってしまった。先行有利の傾向があるチャンピオンズCでは、積極的にポジションを取りに行ければおもしろそうだ。
地方を背負うカジノフォンテン(牡5、船橋・山下貴)は今回が中央重賞初挑戦。逃げの競馬はこの舞台に合いそうだ。ほかにも中京舞台は3戦3勝のオーヴェルニュ(牡5、栗東・西村)や武蔵野Sでは最内枠が響いて不完全燃焼のタガノビューティー(牡4、栗東・西園)が巻き返しを図る。紅一点の3歳馬ソダシに加えて4歳勢も多数参戦予定で歴戦の古馬相手との熱いレースが期待できそうだ。
(Text:Funaki)
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