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【今週の重賞】[チャレンジC]ジェラルディーナとソーヴァリアントの一騎打ちか!?

■12月4日、阪神競馬場で第72回・チャレンジC(GIII、芝2000m)が行なわれる。

今年で72回を迎える伝統ある阪神の重賞で、かつては初秋に開催され、3歳馬が古馬に「チャレンジ」するレースとして知られていた。2012年より12月に移設され、別定戦からハンデ戦に、さらに距離も1800mに短縮と、それまでの施行内容とは大きく変化。しかし2017年からは再び元の別定戦・距離2000mに戻された。ハンデ戦時代の勝ち馬は小粒だったが、かつてはタップダンスシチーやドリームジャーニーなど後に大レースを勝つ馬を輩出しており、昨年の優勝馬レイパパレも今年大阪杯を制している。

今年1番人気に推されるのは、3歳牝馬のジェラルディーナ(牝3、栗東・斉藤崇)で間違いない。父はモーリスで、母は牝馬三冠を制しGIに7勝した歴史的名牝・ジェンティルドンナ。圧倒的な血統背景を持ちながらデビュー当初はまだ幼さが抜けず、春は未勝利勝ち止まり。しかし放牧を挟んで斉藤崇厩舎に転厩すると様相は一変。休み明け2戦目のマカオJCTを快勝すると、続く筑後川特別では最後の5Fすべて加速ラップという流れを後方からまとめて差し切る驚異的な勝ち方を披露。西宮Sも難なく突破し3連勝でOP入りを決めてしまった。ウワサでは鞍上の福永騎手が「秋華賞でも乗りたい」とコボしたとかで、超良血馬が完全に本格化を果たした。3連勝の中身にはケチのつけようがなく、初の阪神内回りも小倉で強い競馬を見せているようにコーナー4つのコースに問題ナシ。強いて不安材料をあげれば初の2000mがどうかだが、血統や走りぶりを見れば、その心配も杞憂に終わりそうだ。

相手筆頭はセントライト記念2着のソーヴァリアント(牡3、美浦・大竹)だ。2歳時から能力の片りんは覗かせていたものの、薬物騒動で1着失格などもあり、こちらも春の時点では1勝止まり。しかし夏の札幌で復帰すると、初戦の利尻特別を2着に6馬身差、上がりタイム33秒0という記録的な内容で勝利。昇級初戦の藻岩山特別もアッサリ連勝で通過した。続くセントライト記念ではアサマノイタズラの後方急襲には屈したものの、クビ差の2着に好走。次走で菊花賞を制したタイトルホルダーでさえ大敗した厳しい流れに強気のマクリを打っての2着だから、もっとも強い競馬をしたのは明らかにこの馬だった。激戦の反動か菊花賞は右トモの筋肉疲労で回避したが、その疲れも放牧で払拭できた様子。セントライト記念のようなタフな持久力勝負に持ち込めば、逆転の目も十分ありそうだ。

古馬で迎え撃つのは齢7歳の古豪・ペルシアンナイト(牡7、栗東・池江)である。3歳春に皐月賞で2着し、秋にはマイルCS優勝でGIホースの仲間入り。古馬になってからは勝ち鞍こそないものの、大阪杯で2着、マイルCSでも2着、3着とGIレースで底力を発揮し、札幌記念では昨年2着、今年3着と連続好走。前走の天皇賞・秋でも三強のハイレベルな決着からコンマ8秒差の7着に入り、力が衰えていないことをアピールした。阪神芝2000mは大阪杯2着があるようにコース適性は十分。また本馬を管理する池江厩舎はハンデ戦時代からこのチャレンジCを得意としており、近7年で2勝2着2回と好相性を示している。前記2頭に勢いは譲るものの、混戦になったときは歴戦の経験値がモノを言うかもしれない。

この3頭以外では、距離不向きと思われたアルゼンチン共和国杯で2着に好走したマイネルウィルトス(牡5、栗東・宮)、阪神の重賞で2着が2度あり、当レースと好相性の池江厩舎が管理するアルジャンナ(牡4、栗東・池江)、スワンSとニュージーランドTのGII2勝の実績を持つカツジ(牡6、栗東・池添兼)などの伏兵勢もエントリー。ジェラルディーナとソーヴァリアントとの3歳牡牝の一騎打ちムードだが、結末は果たして!?

(Text:Hattori)

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