おしらせ
【天皇賞・秋】ピンナ最終日の渾身騎乗! トーセンジョーダンGI初制覇
30日、東京競馬場で行われた第144回天皇賞・秋(GI、芝2000m)は、ピンナ騎手騎乗で7番人気の伏兵トーセンジョーダン(牡5、栗東・池江)が、ダークシャドウ(牡4、美浦・堀)との壮絶な叩き合いを半馬身制し、1分56秒1(良)の日本レコードで優勝した。 最内枠を引いたシルポート(牡6、栗東・西園)が、前半1000mの通過が56秒5という速いペースで飛ばす。離れた2番手をビッグウィーク(牡4、栗東・長浜)が進み、その直後に5番人気アーネストリー(牡6、栗東・佐々木)が位置取った。さらに、その内側を3番人気エイシンフラッシュ(牡4、栗東・藤原英)が進む。 1番人気ブエナビスタ(牝5、栗東・松田博)は中団の内々を追走し、ちょうどダークシャドウを前に見るような形。ブエナの外にトーセンジョーダンが付け、ペルーサ(牡4、美浦・藤沢和)がそれをマークする形で後方を進んだ。 ハイペースの影響もあったか残り400mでシルポートは苦しくなり、替わっていったんはエイシンフラッシュが先頭に立った。しかし、前に位置取ってシルポートを追い掛けた組は伸びを欠き、外からトーセンジョーダン、トゥザグローリー(牡4、栗東・池江)の池江勢、馬群を割ってダークシャドウ、さらに大外からペルーサも伸びてくる。ブエナビスタは内を突いたものの、なかなか進路が開かずようやくエンジンが掛かったのが残り200m地点。それでも女王の意地を見せ、一完歩ずつに前を追い掛けてくる。 しかし時すでに遅し。勝負は完全にトーセンジョーダンとダークシャドウの2頭の争いに絞られたが、ピンナ騎手の渾身騎乗に応え、最後はトーセンジョーダンがダークシャドウを半馬身制して勝利。これがGI初制覇となった。 ピンナ騎手は30日をもち今回の単騎免許での騎乗を終え帰国する。また最終レースの騎乗予定はなく、天皇賞が今回の来日で最後の騎乗。ラスト騎乗での重賞初制覇が、伝統のGI・天皇賞となった。それだけに、勝利騎手インタビューでは喜びを爆発させ「伝統のレースを勝てて光栄です。宝塚記念はゲートで力んで出遅れてしまいましたが、今日は仕上がりも良く道中も完璧に運べました。また何度でも、日本に戻ってきたいです」と語った。 なお2着ダークシャドウから半馬身差の3着にペルーサが追い込み、女王ブエナビスタは4着に敗れ国内では初めて馬券圏内を外した。またエイシンフラッシュは6着、4番人気ローズキングダム(牡4、栗東・橋口)は10着、アーネストリーは14着に敗れている。 配当は単勝3,330円、馬連7,020円、馬単23,560円、3連複22,790円、3連単214,010円という好配当。勝ったトーセンジョーダンは父ジャングルポケット、母エヴリウィスパー(母の父ノーザンテースト)という血統。なおレース中に疾病を発症し4コーナーで競走を中止したメイショウベルーガ(牝6、栗東・池添)は右前繋靱帯不全断裂と診断されている。 またこのレースが最終競走となったWIN5は、3番人気→4番人気→12番人気→1番人気→7番人気という順での決着となり、的中票数は5票。1億6213万1980円という史上2番目の高配当が飛び出した。 ※詳しいレース結果はコチラ ★【札幌記念】意地を見せたトーセンジョーダンが約半年ぶりの重賞V ★【アメリカJCC】トーセンジョーダンが貫禄の勝利 ★【アルゼンチン共和国杯】トーセンジョーダンが悲願の初重賞制覇 ★ニコラ・ピンナ騎手に短期免許を交付
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