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【ジャパンC】凱旋門2着シャレータの素性は? 外国馬プロフィール第2弾
今週末の日曜日に、東京競馬場で第31回ジャパンC(GI、芝2400m)が行なわれ、フランス、ドイツ、アメリカから計4頭が参戦を予定している。今回は「外国馬プロフィール 第2弾」として、シャレータとミッションアプルーヴドのプロフィールをお届けしたい。 ■出走予定馬プロフィール シャレータ(牝3、仏・A.ドゥロワイエデュプレ) 父Sinndar 母Shawara(母父Barathea) 通算8戦3勝、2着3回、3着1回、主な戦績:2011年ミネルヴ賞(GIII)1着、ヴェルメイユ賞(GI)3着、凱旋門賞(GI)2着 アガ・カーン・スタッドで生産され、アガ・カーン殿下が自ら馬主となっているシャレータ。凱旋門賞を制したダラカニ、ザルカヴァなども預けたドゥロワイエデュプレ師の元に預け、デビュー戦から殿下と主戦契約を結んでいるルメール騎手が騎乗。2着に善戦した凱旋門賞では、同じくアガ・カーン殿下所有のサラフィナにルメール騎手が騎乗したため、ジャルネ騎手に手綱を譲る形となったが、今回は再びルメール騎手とのコンビに戻ることになった。16日(水)に成田空港に到着し、競馬学校国際厩舎へ移動した。輸入検疫を受けた後、22日(火)に東京競馬場に移動している。24日(木)はダートコースでキャンターと速歩を組み合わせた軽めの運動に終始。あまり負荷を掛けない調整過程に一抹の不安を感じなくもないが、ロークス調教助手は共同会見で「フランスにいる時と同じく軽い速歩と早めのキャンターで調整しています。馬の状態が良いので、あまり速いところをやらないようにしています」と状態に自信を覗かせる。「この馬は硬い馬場が得意なので、雨がふらなければプラスでしょう。また、先行馬なので3、4番手の好位につけられれば良いレースができると思います」と抱負を語ってくれた。 ◇トレーナー&ジョッキー:プロフィール アラン・ドゥロワイエデュプレ調教師 1944年9月24日生まれ、67歳。父が場長を勤めたサンロー牧場で生れ育ち、アマチュア騎手として障害レースで活躍。ノルマンディーの牧場へ勤務した後に、モンフォール・ル・トロルーで調教師として独立を果たした。アガ・カーン殿下が贔屓にしていたフランソワ・マテ調教師が死去したため、殿下のパリ地区の馬を管理する調教師が必要となり、1981年にシャンティイ地区に拠点を移した。以後は凱旋門賞を2勝、仏ダービー、仏オークス、仏2000ギニー、仏1000ギニーなど、フランスのほとんどのGIを2回以上制している。今年の収得賞金ランキングは、11月13日現在で434万7485ユーロ(約4億7240万円)を獲得し、A.ファーブル師に次ぐ2位。ジャパンCへの挑戦は、アガ・カーン殿下所有のアスタラバドで挑戦した1997年以来2度目となる。 クリストフ・ルメール騎手 1979年5月20日生まれ、32歳。1996年に見習騎手としてデビューし、翌年に初勝利を挙げると、1999年にプロ騎手となった。数々の大レースを制するなどフランスのトップジョッキーとして活躍し、昨年からはアガ・カーン殿下の主戦ジョッキーとして活動している。今年はこれまでGIを2勝しており、フランス騎手リーディング、獲得賞金ともに4位。日本の競馬には02年以降は毎年来日しており、09年にウオッカでジャパンCを制すなど、活躍している。 ミッションアプルーヴド(牡7、米・N.チャタポール) 父With Approval 母Foetunate Find(母父Fortunate Prospect) 通算26戦8勝、2着5回、3着1回、主な戦績:2008年シングスピールS(GIII)1着、2010年マンノウォーS(GI)2着、2011年マンハッタンH(GI)1着 昨年6月までニューヨーク地区のゲイリー・コンテッサ調教師が管理していたものの、アメリカでは主流となっている競走馬を売買するためのクレーミング競走に出走。チャタポール兄弟に馬主変更され、調教師である弟のナイポール・チャタポール師が管理することとなった。すぐにマンノウォーSに出走し、最低人気ながら2着に善戦。1年近い休養を経て今年7月に復帰すると、復帰初戦となったマンハッタンHを制してGI初勝利を果たした。なお、その後はGIで4、7、4着となっている。11日(金)に成田空港に到着し、競馬学校国際厩舎へ移動した。輸入検疫を受けた後、17日(木)に東京競馬場に移動した。20日(日)には後藤騎手(レースはエスピノーザ騎手)を背に、早朝の芝コースで長め7Fから意欲的に追われると、タイムは7F89秒1-3F36秒8-1F12秒4(強め)を記録。アメリカの馬らしくダイナミックな走りで好調ぶりをアピールした。そして今朝(24日)の公開調教では、馬場開門時刻から程なくして外国馬勢の先陣を切るように本馬場入り。ダートコースを右回りに使用し、外ラチ沿いいっぱいいっぱいを速歩で駆けた。身のこなしは柔らかく、顎をグッと引いて闘志満々。チャタポール調教師は「環境と輸送に十分対応できている。非常に良い状態です。ジャパンCは世界でも最もタフなレースのひとつ。日本の馬は強く、ヨーロッパからも素晴らしい馬が参戦しますが、自分の馬もかなり力を持っています。こちらも良いレースをできると思います」と手応えを掴んでいる様子だった。 ◇トレーナー&ジョッキー:プロフィール ナイポール・チャタポール調教師 1967年7月19日生まれ、44歳。20代初めの1988年にアメリカに渡るも競馬には携わらず、宝飾、ファッション、建設などの会社で働き、自らも会社を経営するなどした。会社経営の側らで馬主として活動して競馬に携わり始めていたが、両親が競走馬の生産・所有・調教を行っていたことで競走馬への騎乗経験があり、その経験を活かしてニューヨーク地区のゲイリー・コンテッサ調教師の調教助手となった。2009年に自らも調教師免許を取得。助手時代からその逃げっぷりが気に入っていたミションアプルーヴドをクレーミングレースで購入し、自ら管理することになった。 ホセ・エスピノーザ騎手 1969年12月17日生まれ、41歳。生れ育ったメキシコシティで騎手となり、クォーターホースの乗馬に騎乗したが、日本でもお馴染みになっている弟のヴィクター・エスピノーザが1993年に北米に拠点を移したのに刺激され、自らも北米に拠点を移した。1995年にカナダで見習騎手として20勝を挙げると、弟が活動するカリフォルニアに進出したものの結果が残せず、弟と別の場所で活動することに。ワシントン州のエメラルドダウンズ競馬場で成功を果たしてニューヨークに拠点を移すと、以後は15年続けて当地で騎乗している。近年は冬季にサウジアラビアで騎乗していたが、生活習慣の違いに悩み、契約を全うすることなく断念している。 ★【ジャパンC】デインドリームらの状態は!? 外国馬プロフィール第1弾 ★【凱旋門賞】伏兵デインドリームが勝利! シャレータは勝ち馬から5馬身差の2着 ★【ジャパンC】ブエナビスタは1枠2番 ジャパンCの枠順が確定 ★【ジャパンC】出走予定馬全頭の追い切りは要チェック!! ★データで斬る! 【ジャパンC】のUMAJINデータ班の見解も必見!
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