【香港マイル】9歳馬エイブルワンが優勝 アパパネは馬群に沈む
- レース直後のアパパネと蛯名騎手
11日の現地時間15時50分(日本時間16時50分)、香港のシャティン競馬場で行われた香港マイル(GI、芝1600m)は、中団からレースを進めたジェフリー・ロイド騎手騎乗のエイブルワン(セ9、香・J.ムーア)が先頭のまま押し切って勝利。2着にはシティスケープ(牡5、英・R.チャールトン)、3着はエクステンション(牡4、香・J.ムーア)という結果になった。なお、日本から挑戦したアパパネ(牝4、美浦・国枝)は13着に終わっている。
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トレイルブレイザー、カレンチャン、パドトロワと立て続けに散った嫌な流れを最後に挽回すべくパドックに現れたのはアパパネ。香港マイルで日本馬のトリを務めた。
「馬の雰囲気は良いし、体も悪くない」
そう語った国枝調教師だが、残念ながら結果は伴わなかった。
上々のスタートから好位で競馬を進めたアパパネ。手応えよくみせたのは3コーナーを過ぎるまで。4コーナー手前では鞍上・蛯名騎手の手が動き、直線、左右から交わされるともう余力なくズルズルと後退。結果はブービー13着と思わぬ大敗を喫することになった。
国枝調教師は「早い段階で手応えがなくなってしまいました。気持ちの問題かなぁ……」と言い、首をひねった。
また、蛯名騎手も終始唇を噛んだまま、次のように語った。
「この馬本来の姿ではありませんでした。府中牝馬Sの時みたいに、最後はまったく手応えがなくなってしまいました」
かくして日本馬4頭の挑戦は残念ながらいずれも日の丸を揚げるに及ばなかった。
しかし、一つの成果を求めようと思えば何らかのリスクを冒さなくてはいけないのはどの世界も同じ。各陣営にはこれに懲りず、今後も積極的に海を越えた挑戦をしていただきたい。(ターフライター・平松さとし)
なお、レース結果は以下の通り。
着順 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手
1 6 エイブルワン セ9 126 J.ロイド
2 1 シティスケープ 牡5 126 S.ドロウン
3 5 エクステンション 牡4 126 D.ビードマン
4 12 ドバウィゴールド 牡3 125 R.ヒューズ
5 10 シーチュワンサクセス セ5 126 D.ホワイト
6 4 ビューティーフラッシュ セ6 126 G.モッセ
7 3 ラジサマン 牡4 126 T.ジャルネ
8 13 サプレザ 牝6 122 C.ルメール
9 2 ジミーチュー 牡4 126 J.リデル
10 9 アウトドアペガサス セ4 126 J.ムルタ
11 11 ファッチョイウララ セ4 126 M.ギュイヨン
12 8 デスティンドフォーグローリー セ4 126 T.クラーク
13 14 アパパネ 牝4 122 蛯名 正義
14 7 フライングブルー セ5 126 O.ドゥルーズ
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