おしらせ
【今週の重賞】[朝日杯FS]ジオグリフかセリフォスか 無傷のGI制覇に挑む
■12月19日、阪神競馬場で第73回・朝日杯FS(GI、芝1600m)が行われる。
ジオグリフ(牡2、美浦・木村)は札幌2歳S覇者。スタートで後手を踏み後方からのレースとなったが、前半1000m手前あたりからペースアップして前に取りつきに行く。3-4角では外を回り、直線はノーステッキで促されただけで他馬を抜き去るという、強い競馬をして見せた。メンバーレベルは高いとは言えなかったが、前傾ラップだったにも関わらず途中からペースアップして上がり最速の脚を繰り出し、4馬身差をつけての勝利は次元が違ったと言えるだろう。また新馬戦で下した相手は東スポ杯2歳Sで2着だった素質馬・アサヒ。その時はステッキ2発でグンと加速し豪快に伸びていた。まだ底を見せていないあたりも魅力を感じる。ドレフォン産駒初GI制覇なるか。
セリフォス(牡2、栗東・中内田)はデイリー杯2歳S覇者。新馬戦と次走新潟2歳Sではスタートがひと息だったが、前走デイリー杯2歳Sでは出たなりでリズムよく追走。7頭立ての6番手から4角にかけて外々を回って前に進出すると、力強く駆け抜けてラスト1ハロンのところでソネットフレーズをねじ伏せ勝利している。2着とはクビ差だったとはいえ、相手は内を立ち回って距離ロスが少なかった。4角から長く脚を使って勝ち切ったセリフォスの走りは、着差以上に評価できる内容だったと言っていい。今回は当レースを17年にステルヴィオで2着したことがあるC.デムーロ騎手へ手替わりとなり、期待も高まる。4連勝でのGI制覇なるか。
プルパレイ(牡2、栗東・須貝)はデイリー杯2歳S4着から巻き返しを図る。その前走では、行きっぷりがよく3角でハナに立ったものの、瞬発力勝負だと分が悪かった。またM.デムーロ騎手が「耳を絞って集中していなかった」とコメントしており、精神的な幼さが残っている印象もあり。精神面の課題がありつつも、今回は同型(逃げ馬)が揃いペースは速くなりそうで、我慢が効いて2番手あたりでも追走ができれば展開次第で押し切る可能性も。
ダノンスコーピオン(牡2、栗東・安田隆)は新馬戦、荻Sと2連勝を飾って重賞初挑戦。これまで2戦は阪神1600mと1800mの外回り。今回と同じ条件で、スローからじっくり溜めた脚を活かす競馬で勝利している。いずれも追われてから渋太く脚を伸ばし、ゴール直前にグイっとひと伸びしてクビ差で差し切るレース。早め先頭よりも追って味が出るタイプなので、今回も中団あたりからレースを進めそうだ。川田騎手が香港遠征のため松山騎手へ乗り替わりとなるが、そういった競馬は手が合いそう。あとは初の多頭数での競馬に対応できるかがカギとなる。
ドウデュース(牡2、栗東・友道)は新馬戦、アイビーSと2連勝。この馬もここが重賞初挑戦となる。好位から控えて鋭い瞬発力を披露した2戦はともに武豊騎手が騎乗。少し掛かりそうになったところを武豊騎手がうまく折り合いをつけて手の内に入れていた。引き続きの騎乗はプラスだろう。右回りも左回りも問題なく、馬格があるので阪神の急坂もこなせそうだ。友道厩舎は14年にクラリティスカイ3着、18年にアドマイヤマーズ1着の実績があり、名門厩舎の後ろ盾は心強い。レジェンドが3連勝へ導けるか注目したい。
新潟2歳S3着、前走・秋明菊賞勝ちのオタルエバー(牡2、栗東・中竹)は再度の重賞挑戦で巻き返しを図る。ほか、藤田晋オーナーの所有馬として初GI挑戦となるドーブネや、紅一点の参戦となるスプリットザシー(牝2、栗東・西村)などが出走予定。2歳マイル王者に輝くのはどの馬か、熱い戦いが期待できそうだ。
(Text:Funaki)
▽【関連リンク】
■締切迫る!【競馬サロン】30日間無料&カレンダープレゼントキャンペーン
■【先週の結果】師走競馬絶好調「覆面馬主7号」氏 香港マイルで3連複7620円&3連単2万5640円的中!
■【Weekly POG2021⇒2022】先週の結果を公開中!
■【重要】登録ができない、メールが届かない会員様へ