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今週の2歳戦「ここが見どころ」

先週は阪神ジュベナイルF、そして今週は朝日杯フューチュリティSと続く2歳GI。ここを勝てば、今年度の最優秀2歳牡馬のタイトルも見えてくる1戦だ。それでは各陣営コメントを中心にお伝えしていこう。 まずはデイリー杯2歳S2着のダローネガ(牡、栗東・佐々木)。佐々木師は「前走は仕上がり過ぎてしまって、必要以上にテンションが高かったね。それでゲートも躓いてしまった。前走後はノーザンファームしがらきに短期放牧。前走時よりも落ち着きがあるし、いい状態に仕上がったよ。もともと怖がりな面がある馬で、前走は出遅れて芝の塊が飛んできて、途中で外に出すまでは何回も手前を替えていた。それでもあそこまで差を詰めるんだから大したもんだよ。どんな競馬でもできるけど、7、8枠が当たったら諦めます(笑)。6枠以内なら、運があれば勝てるでしょう。理想は1枠2番。内枠ならレースが組み立てやすいからね。京王杯組がそんなに強いとも思わないので、内枠なら期待しています」と冗談まじりに話してくれたが、引いた枠は何と大外8枠16番。果たして・・・。 京王杯2歳Sを差し切ったレオアクティブ(牡、美浦・杉浦)について藤田助手からは「今週もポリトラックで併せ馬をこなして中間も順調そのものだ。現時点では前走のように終いを活かす競馬が向いているし、今年のメンバーではこの馬より切れる脚を持った馬もいないと思う。流れの速くなりやすい中山のマイル戦は向いていると思うし、今回も横山典騎手がどう折り合いをつけてくれるかだけだよ」と話が聞けた。 デイリー杯2歳Sを勝ったものの前走・東スポ杯2歳Sでは13着のクラレント(牡、栗東・橋口)。橋口師は「前走は放馬で度外視でしょう。あまり器用な馬じゃないので、トリッキーな中山コースがどうかですが、デイリー杯のように馬群に入れて競馬ができれば、終いは弾けてくれるはず。前走の雪辱に燃えています」と熱がこもっていた。 デビューから2連勝中のアルフレード(牡、美浦・手塚※写真左)。手塚師からは「前走後は短期放牧に出して、馬体がひと回り大きくなってきた。帰厩後も順調に乗り込まれ、体調面も万全で挑める。テン乗りになるウィリアムズ騎手とはこれからしっかり話し合う予定。先週の2着(アイムユアーズ)の借りがあるし、有力馬の1頭として挑む今回は非常に楽しみな1戦だね」と話が聞けた。 ジョウノバッカス(牡、栗東・森)の日高助手は「川崎の全日本2歳優駿が補欠の1番手。そこに繰り上がるのを願っていましたが、結局出られずにこちらへ。もともと坂路では動かないタイプなので、追い切りはこんなものでしょう。状態は変わりなくきています。ただ、体つきや歩様からも、やはりダート向きのタイプ。芝でどこまでやれるかですね」と慎重だった。 スノードン(牡、栗東・安田)の安田師は「先週は52秒台が出ているし、今週も馬場が悪かったとこを考えれば上出来。坂路で動かなかったデビュー当初とくらべると、違う馬のようです。見違えるほど良くなっていますね。まだまだ本当に体が出来上がるのはもう少し先でしょうが、前走の鮮やかな勝ちっぷりには驚きました。力をつけています。あの内容ならここでも大差はないと思いますよ」とコメント。 マイネルロブスト(牡、美浦・高橋裕)の陣営からは「前走は不良馬場に気を遣ったこともあるけど、スムーズな走りできなかったからね。折り合い面に課題はあるけど、難しい馬ではないし、1ハロン距離短縮も好材料。ダメージは少なく、上積みはあり、いい走りできると思います」と話が聞けた。 抽選を突破してきたハクサンムーン(牡、栗東・西園)の西園師は「稽古は抜群の動きだった。まだ成長している段階で、華奢に映るが、前走は出負けしてからハナまでいったようにスピードにいいものがある。乗り役も控える競馬や距離も問題ないと言っているので、期待している」とコメント。 ひいらぎ賞ではトランドネージュ(牝、美浦・松山康)に注目。松山康師からは「競馬になるとテンションが高くなるものの、それでもここまで好走してくれているんだから、能力はあるね。中山のマイルは向くと思うし、当日のテンションが落ち着いていれば、牡馬相手でも楽しみ」と話が聞けた。 つわぶき賞では前走の未勝利を6馬身差快勝のシゲルアセロラ(牡、栗東・目野)をピックアップ。目野師は「前走は1400mということもあり、難なくハナを切れた。1200mだと後手をとりたくないから、スタートを決めたいね。状態も変わりなく順調にきている」と話してくれた。 平場の500万戦では日曜中山6Rのロードナイト(牝、美浦・杉浦)を紹介。岡川厩務員からは「前走は展開と脚抜きのいいダートが勝因だね。その疲れもないし体調面は問題はないが、力のないタイプだけに、芝だとパンパンの良馬場、ダートだと前走のように脚抜きのいいダートの方がいいタイプ。今週は雨が降らず力のいるダートになりそう。となると今回は前走のような競馬はできない。時計を鵜呑みにしないで欲しい」と慎重なコメント。 新馬戦からはまず土曜阪神7R。週中のニュースでワールドエース(牡、栗東・池江)をお伝えしているが、ここではレッドブレイゾン(牡、栗東・橋口)に注目。橋口師は「馬体からは芝の中距離あたりが合いそうなイメージ。大型馬ではあるけど、動きは素軽く、将来性も感じるね」と期待していた。 日曜阪神6Rもなかなかのメンバー構成。ハギノウィッシュ(牝、栗東・鮫島)の松浦助手は「坂路ではそれほど目立たないが、芝向きの綺麗な走りをする。牝馬だが500キロ以上あってスケールが大きそうな雰囲気」と話しているし、ヤマトサクラコ(牝、栗東・牧浦)の牧浦師も「まだ体は緩いところがあるけど、それでも坂路の動きは水準以上。パンとしてくればかなり走ってきそうですよ。気性は問題ないし、馬体もゆったりしているので、距離が延びても対応できそう。桜花賞ぐらいでちょうど良くなってくるんじゃないでしょうか」と期待を寄せる。その他、デボネアの半妹カリズマ(牝、栗東・中竹)、ジェルミナルの全妹プレリアル(牝、栗東・角居)などもおり、混戦模様だ。 土曜中山7Rからはジョングルール(牡、美浦・尾形)をピックアップ。「まだモタれたり馬場入りをゴネたりと若さがあるけど、先週の追い切りは非常にいい動きだったね。バネを感じるし、背中のクッションが非常に良く、高い素質を感じる。デビュー戦もそうだが、先々まで楽しめる馬だと思うよ」と尾形師。6戦全連対中クリームソーダの半弟であるニホンノチカラ(牡、美浦・藤沢和)あたりがライバルになりそうだ。 日曜中山5Rはピースオブアイ(牝、美浦・手塚)に注目。手塚師は「先週の新馬戦は除外されたが、その分、順調に乗り込めたから状態は申し分ないね。やや気が強いところはあるけど、初戦から期待している。同じレースにニシノトモヤ(牡、美浦・手塚)も使うことになったけど、正直、もったいない気持ちだね」と話してくれた。 ★朝日杯フューチュリティSの追い切りはこちらから朝日杯フューチュリティS の指数Xはこちらから
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