おしらせ
【有馬記念】有力馬1週前追い切りレポート
2011年中央競馬の掉尾を飾るグランプリ・第56回有馬記念(GI、芝2500m)が今週末の日曜日、中山競馬場のメインレースとして行われる。この一戦に出走を予定している有力馬たちの1週前追い切りの模様を詳細レポート! ブエナビスタ 昨年の悪夢を振り払い、前走ジャパンCで1年ぶりのVを果たした最強牝馬だ。連続2着と悔し涙を飲んでいるグランプリを勝ち、有終の美を飾ることができるか。秋2戦を使われたが回復は早く、体調はますます良くなっている様子だ。14日は栗東ウッドコースで単走。終い重点の“マツパク流”で追われたが、ハードな仕掛けに鋭い伸びで対応し6F80秒6-1F12秒2(G前追う)の好タイムをマークした。道中の行きっぷりもすこぶる良く、活気にあふれている。ラストランを前に、余念のない仕上がり状態だ。 オルフェーヴル ディープインパクト以来、史上7頭目となる牡馬3冠馬となった。これが古馬との初対戦になるが、3冠レースでウインバリアシオン(JC5着)らにつけた差を物差しに考えれば、当然一線級と互角以上の戦いができていい。菊花賞後はリフレッシュ放牧に出され、2日に栗東へ帰厩。以来、栗東坂路で順調に乗り込まれており、しっかり気配を整えつつある。15日は不動のパートナー池添騎手を背にエアラフォン(4歳オープン)を2馬身半追走した。序盤は折り合いに専念。先輩馬をロックオンしてからは、重心を低くし並ぶ間もなくあっさり抜き去ってみせた。時計も4F51秒7-1F12秒2(一杯)と抜群のもの。「神戸新聞杯や菊花賞のときより、今回のほうがいい。体にはいちだんと厚みが出たし、迫力も増した」と、池添騎手は圧巻の動きを見せた愛馬を手放しで褒め称えている。 トーセンジョーダン 古馬牡馬のなかで天皇賞・秋制覇、ジャパンCで2着と今年後半もっとも存在感を示してきたのはこの馬だった。激戦続くが疲れはなく、依然好調。体は十分に仕上がっており15日、栗東坂路での追い切りは単走で軽く流す程度で。余裕たっぷりの手応えのままで、4F56秒5-1F13秒8(馬なり)をマークしている。とにかく馬体全体のパワーアップぶりが顕著。全身から気迫が漲っている印象で、他馬を圧倒するような凄みさえある。申し分のない状態。 アーネストリー 今春のグランプリ・宝塚記念をレコードタイムで勝利。前走天皇賞・秋は激流に巻き込まれ惨敗に終わっているが、しっかり立て直されての反撃はおおいに考えたい。14日は佐藤騎手が跨り栗東坂路で単走。4F52秒3-1F13秒4(一杯)をマークした。終いやや要した印象だが「馬場が深くなる時間帯だったし、感触は悪くなかった」と、佐藤騎手は意に介していない様子。「動きは悪くなかった。前走は度外視できるし、右回りの中山はいいはず」と、佐々木晶師も逆襲への意気込みを隠さなかった。 ヴィクトワールピサ 昨年の有馬記念を制覇。そして3月には日本調教馬として初めてドバイWCを制し、世界の頂点に立った。しかし、その後は順調さを欠き復帰戦だった前走ジャパンCではまさかの13着惨敗。有馬記念出走へ、当初陣営は慎重な姿勢だったが、一度使っての上昇度に期待を込めゴーサインが出た。4戦して負け知らずと、得意にしている中山コースでラストランとなる。1週前追い切りは栗東ウッドコースで“角居流”の3頭併せ。前後に馬を置き、馬なりで進むと最後まで持ったままの手応えでそれぞれに同入を果たした。一変までは強調できないが、気迫はかなり戻ってきている印象だ。 レッドデイヴィス 春は重賞でオルフェーヴル、マルセリーナ、トーセンレーヴらを封じた世代上位の力の持ち主。前走鳴尾記念では7カ月ぶりを意に介せず、初の古馬相手に復帰戦勝利を飾っている。初の2500mがどうかだが、叔父にデルタブルース。やれておかしくない。中2週とあって18日に栗東坂路で流されたのが中間の初時計。時計は4F55秒2-1F13秒2(馬なり)と平凡ながらキビキビとした動きを見せており、反動はなさそうだ。なお当初鞍上に予定されていた安藤勝騎手がペルーサに騎乗するため(横山典騎手の騎乗停止により)、有馬記念には武豊騎手とコンビを組んで出撃することが陣営から明かされている。 ローズキングダム この秋は京都大賞典勝ちと好スタートを切るも、天皇賞・秋、ジャパンCと奮わない走りが続く。しかし中間の動きは悪くなく、この馬なりの好調は維持。繰り上がりながら昨年のジャパンCホースだけに、見限るのは早計だろう。14日は栗東坂路で追われ52秒0-1F13秒0(一杯)、18日は栗東ウッドで6F82秒6-1F12秒3(強め)と意欲的なメニューを消化できており、体調面ではなんの不安もないところを証明している。2回乗って京都大賞典制覇、日本ダービー2着と好相性の後藤騎手が今回手綱を握るのも好材料だろう。 ★悪夢払拭、まさに雪辱! 【ジャパンC】ブエナビスタが昨年の雪辱を果たす ★ディープ以来久々の快挙! 【菊花賞】オルフェーヴルが史上7頭目の三冠馬に ★火曜日はデータ、水・木曜は全馬追い切り短評を掲載 【有馬記念】攻略は「UMAJIN.net」の「レース情報」コーナーにお任せ!
Tweet | シェア |