おしらせ
今週の3歳戦「ここが見どころ」
今週は変則日程により、日曜、月曜での競馬開催。両日で3歳重賞も組まれている。まずはシンザン記念の出走馬から陣営コメントを中心にお伝えしていこう。 全姉ドナウブルーはこのレースで1番人気5着だったが、ジェンティルドンナ(牝、栗東・石坂)には姉の敵討ちがかかる。日迫助手からは「追い切りの動きに関しては、相手が稽古駆けするタイプだったし、馬場も時計が掛かる状態だっただけに気にしていない。カイバも食べているし、乗り込み自体はずっと順調にきた。力を出せる状態にある」と話が聞けた。 オリービン(牡、栗東・橋口)の橋口師からは「前回はメンコをつけてレースをしたけど、乗り役は、スムーズな折り合いで、むしろスブいくらい、と言っていた。能力は重賞でも通用すると思っているし、期待している」とコメントが聞けた。 タツストロング(牡、栗東・鮫島)の永岩調教厩務員は「大きく変わったところはないが、順調に調整できている。前走は課題だったゲートもスッと出てくれたし、レース後すぐに安藤さんが1600mでも大丈夫、と言ってくれた。力まずスムーズに運べれば距離は持ちそう。差はないと思う」と話してくれた。 サンシャイン(牝、栗東・藤岡健)について藤岡健師は「レース後はカイ食いの心配をしていたけど、レース前より食べているぐらい。小柄な牝馬だけど、使った上積みはありそうだよ。追い切りも前走時より指示を出してからの反応が速かった。馬場が重かったので最後に手前を替えたけど、佑介はめちゃくちゃ乗りやすかったと言っていたし、軽い芝は絶対に合うとも言っていた。このメンバーでどこまでやれるかだけど、楽しみにしています」とコメント。 2連勝中のシゲルアセロラ(牡、栗東・目野)について目野師は「暮れに坂路52秒台。やりすぎかな。もっと落ち着いた走りが理想だった。ただ、本当に楽に好時計が出るね。稽古でも実戦でも凄いスピードを見せている。走り自体はいいよ。あとは精神面だけ。見ているだけで精神面がモロいのが分かる。カッカカッカして、神経がこまい。だから落ち着かせるために早目(4日)に追い切ってレースまで日にちを開けたんだ。誰が来てもハナは絶対に譲らない。この馬についてくる馬はみんな潰れると思う。この馬もマイルならバテるだろうし、差し馬有利な展開になると思うよ」と分析してくれた。 フェアリーSからはまず、前走で調整、レースと不完全燃焼に終わったシャンボールフィズ(牝、美浦・小島太)。小島太師は「前回は早めに栗東へ入厩して調整を進めたが、慣れない環境で思うように追えなかった。レースも位置どりが悪くなり、力を出し切れずに終わりもったいなかった。今回は美浦でじっくり調整して、万全の状態。新馬戦で見せたパフォーマンスから、牝馬同士の重賞なら勝ち負け必至だ」と気合いが入っていた。 前走はクビ差勝ちながら内容は濃かったオメガハートランド。橋本助手は「思ったほど弾けなかったが、ジョッキーが追い出しを我慢して最後は着差以上に余裕のある勝ちっぷり。12月14日に帰厩し、ここを目標に入念に乗り込めました。牡馬相手に頑張ってきた馬だから、牝馬同士なら能力は上です」とこちらも期待十分だ。 寒竹賞からはアドマイヤリリーフ(牡、美浦・上原)をピックアップ。陣営は「馬群の中に入れると掛かってしまう面が残っているだけに現状では後方から離れた競馬しかできない。それでもメンバー随一の脚は使っているんだ。今回は自己条件に替わってメンバーも楽になるし、あとはこの馬向きの展開になるかだけだろう。できればここを勝ってクラシックのトライアル戦に駒を進めたいんだ」と話してくれた。 暮れの中山で新馬勝ちのミステリーコード(牡、美浦・藤沢和)。土谷助手は「初戦はセンスの良さがうかがえたし、内から楽に抜け出してきて、期待通りの内容でした。昇級初戦になりますが、あの内容なら、ここも好勝負になっていいと思います」とコメント。 福寿草特別では9月札幌の新馬勝ち以来となるレッドアーヴィング(牡、栗東・松永幹)に注目。初戦が4番手から4コーナー、外を回して押し切る好内容だった。順調に乗り込まれ、最終追い切りは4日にCウッドで80秒4-65秒9-51秒7-38秒2-12秒2をマーク。古馬500万のヴェイロンを1秒3追走し、1秒の先着を果たしている。今回は久々の出走ながら、追い切りはいい動きを見せていた。松永幹師も「特に馬体の変化はないけど、いい状態で臨めそう」と話してくれた。 500万戦では日曜京都6Rのサウンドビガレス(牡、栗東・安達)が注目。新馬戦は5馬身差の快勝だった。安達師は「デビュー戦があの内容だったし、能力は十分持っている。デビュー前はまだ乗り込みが足りなかったと思うから、今回はさらに上積みも見込めそう」と話してくれた。 新馬戦ではまず日曜中山4Rのドリームテンペスト(牡、美浦・大江原)。大江原師からは「稽古ではいい動きをしているし、チークピーシーズを着けたら、ゲートも集中するようになった。短いところが合いそうな感じだね」とコメントが聞けた。 月曜京都5Rからはレイズワーク(牡、栗東・加用)に注目。半兄に富士Sを勝ったマイネルシーガル、半姉にフェニックス賞勝ちのエイシンアモーレがいる血統だ。ひと追いごとに反応が良くなってきていて、加用師は「大型馬だし、まだ緩さがあるので、初戦向きではないかも知れない。ただ、何回か使えば確実に走ってきそう。血統的にも期待している馬だよ」と話が聞けた。先々まで注目しておきたい。なお、このレースには薔薇一族でローズキングダムの半弟ローゼンケーニッヒ(牡、栗東・橋口)も出走を予定している。 ★シンザン記念の指数Xはこちらから ★フェアリーSの追い切り情報はこちらから ★3歳重賞の追い切り情報はこちらから
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