おしらせ
【メイダン現地レポ3】「I'm very happy!」池添騎手が海外初勝利
一夜明け、2日目となったメイダンマスターズ国際騎手チャンピオンシップ。この日は第3レースから立て続けに3レースがこのシリーズとして組まれていた。 池添は、競馬場入りする前に騎乗馬の過去のレースぶりをパソコンでチェック。 「今日はチャンスがありそうなので頑張ります!」と騎手控室へ入って行った。 クライマックスはいきなりやってきた。 メイダンマスターズとしては第2戦にあたるレース。池添が騎乗したストリートアクトは道中、中団のやや後ろを追走。向こう正面半ばで一気に先団に進出すると3コーナーでは先頭に立つ。 「先頭に立つのが早過ぎた」と後に語った池添だが、結果はそのまま押し切り。ゴールでは軽く右手でガッツポーズをみせて、見事に自身の海外初勝利を飾ってみせた。 引き上げてきた池添は再び右の拳を握り、何度もガッツポーズ。口取り写真では日本でやっているように右手の人差し指を伸ばし、“ケン1”“1番”のポーズを見せた。 「I'm very happy!」 マイクを向けられると満面の笑みでそう答えた。 その後の2戦は残念ながら勝負圏内には食い込めず、総合優勝はC・ウィリアムズとなったが、表彰式に上がる池添は白い歯をみせていた。 「総合優勝出来なかったのは残念です。でも、今回、1つは勝ちたいと思っていたのでそれを達成できてよかったです」 2001年、初めて海外で騎乗してから10年以上が過ぎた。デュランダルと挑んだ香港では1番人気に推されながら応えることが出来なかった。今年はオルフェーヴルとのコンビで凱旋門賞挑戦のプランもある。そんな思いをまとめて池添が言う。 「凱旋門賞まで海外未勝利でいたら変なプレッシャーになったと思います。そういう意味でも自身にとっての海外初勝利は成し遂げておきたかった。ドバイで、名手の集うこのようなイベントでそれを達成できて本当に良かったです」 メイダンマスターズの幕が降りると、薄暮だった空はいつの間にか漆黒の闇へと色を変えていた。池添はこの晩のうちに日本へ帰る飛行機に乗る。この経験を糧にまた一回り大きくなった池添の今後の活躍に期待したい。(ターフライター・平松さとし) ※文中敬称略 ★初戦を前に意気込みを語ってくれました! 【メイダン現地レポ1】ドバイ騎手招待レースを前に池添騎手を直撃! ★初戦は残念ながら…… 【メイダン現地レポ2】ドバイ遠征中、池添騎手初戦の結果は? ★UMAJIN.netは競馬日本代表を応援します! 海外競馬特集はコチラから ★世界を股にかけ活躍するターフライター 毎週木曜更新の平松さとしコラムはコチラ
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