今週の3歳戦「ここが見どころ」

今週は3歳重賞がなく、近年でディープインパクト、アンライバルド、ヒルノダムールなどGI馬を輩出している若駒Sが注目レースとなるが、ダノンオリエントが傷腫れによる回避などもあり、5頭立ての少頭数となってしまった。 注目を集めるのはデビュー戦が鮮やかな勝ち方だったワールドエース（牡、栗東・池江※写真中）だろう。池江師は「デビュー戦は終いの脚が良かったし、素質を感じさせる勝ち方でした。中間は短期放牧でリフレッシュさせる調整。今の京都は内が伸びる馬場だったり、今回はコーナー4つのレースになりますが、そういったところもクリアしてほしいですね」と期待していた。 ヤマニンファラオ（牡、栗東・河内）の河内師からは「Cウッドで81秒台。馬場を考えれば動けている。折り合えるから距離は問題ないし、実戦の芝に行けば稽古以上に切れる脚が使える。何とか（ワールドエースを）負かしたい」とライバルを意識していた。 エーシングングン（牡、栗東・田所）の大賀助手からは「前走はスタートで遅れ、最後まで走る気を見せなかった。気性にムラがある。状態そのものは悪くないから、前向きに走ってくれれば」とコメント。 ゼロス（牡、栗東・領家）については鳴海助手から「ゆったりとしたフォームで走るし、坂もないから距離はこなせてもいいと思う。折り合いさえつけば」と話が聞けた。 若竹賞ではハイクラウン（牡、美浦・松山康）をピックアップ。陣営からは「体重こそ変わってこないが体が引き締まってきたし、だいぶ中身が伴ってきたよ。水曜の追い切りには横山典が跨ったが、辛口なジョッキーが珍しく好感触を掴んだ様子。前走のホープフルSも8着とはいえ、大きくは負けていないし、500万クラスならすぐに勝てる馬だろう。ただ、右回りがあまりスムーズでないし、器用なタイプでもないので中山コースの適性に疑問が残る。新馬戦で手綱をとった松岡も、モタれる癖があって右回りの中山は不向きかも、と言っていたのでその点が…」と分析する声。その他、大混戦のホープフルSで2着のミヤビアミュレット（牡、美浦・小島茂）、大敗から巻き返しが期待されるエネアド（牡、美浦・戸田）、ミステリーコード（牡、美浦・藤沢和）なども注目だ。 菜の花賞ではパララサルー（牝、美浦・国枝）が人気の中心だろうか。国枝師は「予定していたフェアリーSが除外になって、出走が延びたけど、調整に問題はない。カイバも落ちていないから、前走と同じくらいの体重で臨めそうだね。昇級戦だけど、牝馬同士なら差はないと思うし、前走のように脚をためて終い勝負の競馬なら」と話してくれた。 かささぎ賞ではメイショウヒデタダ（牡、栗東・南井）を紹介。南井師からは「ここにきてさらにデキが上向いてきた印象。前走は改めて芝を使ったけど、内容が良かった。今回は昇級戦になるけど、前走と同じ条件なので楽しみ」とコメントが聞けた。 日曜京都6Rの500万戦には話題の白毛馬マシュマロ（牝、栗東・吉田）が登場。前走の樅の木賞では5着に敗れたが、4コーナーで不利があってのもの。伸びなおす脚が見られたし、今週も坂路で一杯に追われ好調をキープ。話題性を抜きにしても、ここでは有力馬の1頭になりそうだ。他では新馬戦クビ差勝利ながら、3着以降に5馬身差をつけていたスイートジュエリー（牝、栗東・安田）も好勝負になりそう。 今週の新馬戦は出馬ラッシュで注目される馬の除外も多かったが、土曜京都6Rのオソレイユ（牡、栗東・河内）をまずはピックアップ。先週の新馬戦を勝ったメイショウジェーンと比肩されるほど、厩舎の評価が高い1頭。河内師からは「今週の稽古も併せ馬のメニューで、しっかり走っていた。芝向きのフットワークをしているよ。初戦から楽しみにしている」とコメントが聞けた。また、このレースには元中日ドラゴンズのチェン投手が所有し、馬名の名付け親がタレントの安田美沙子さんというミチャエル（牡、栗東・小崎）も出走を予定。鞍上がルメール騎手だけに警戒も必要だろう。 ソレイユつながりになるが日曜京都3Rのタイキソレイユ（牝、栗東・作田）にも注目しておきたい。鳴尾記念5着、先週のニューイヤーSでも3着に入っていたヒットジャポットの全妹で。近親にもタイキブライドルなどがいる血統だ。作田師は「兄弟やおじがそうだったように、この馬も気性が勝ったタイプ。扱いの難しいところがあるけど、走ることに関しては前向きで、スピードがありそう。初戦向きだと思うよ。1、2回使ってから、落ち着くのか余計にうるさくなるか、それが走る馬になるかどうかの分かれ道だろうね」と話してくれた。 土曜中山6Rではシーキングザルビー（牝、美浦・戸田）をピックアップ。斉藤助手からは「小柄な馬ですが、勝負根性のある馬で、スタートが速く、気性も前向きなので、初戦から楽しみ」とコメントが聞けた。 ★若駒Sの出走表・指数Xはこちらから ★若竹賞の出走表・指数Xはこちらから

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