【地方競馬】29日、大井競馬場で東京大賞典　オメガパフュームが4連覇に挑む

12月29日、大井競馬場でダートグレード競走・東京大賞典が開催される。枠順、発走時刻は次の通り。1着賞金は8000万円。

■大井9R・東京大賞典（GI、ダ2000m）　15時40分発走

1枠1枠　 ロードブレス　　　（牡5、栗東・奥村豊）　坂井

2枠2番　 タービランス　　　（牡8、浦和・水野貴）　笹川翼
2枠3番　 アナザートゥルース（セ7、美浦・高木）　　松山

3枠4番　 キャッスルトップ　（牡3、船橋・渋谷信）　仲野光
3枠5番　 ウェスタールンド　（セ9、栗東・佐々木）　藤岡佑

4枠6番　 シゲノブ　　　　　（牡6、岩手・飯田弘）　小林凌
4枠7番　 エイシンスレイマン（牡7、大井・辻野豊）　藤田凌

5枠8番　 ノンコノユメ　　　（セ9、大井・荒山勝）　真島大
5枠9番　 オメガパフューム　（牡6、栗東・安田翔）　M.デムーロ

6枠10番　ジョエル　　　　　（牡3、船橋・張田京）　張田昴
6枠11番　ミューチャリー　　（牡5、船橋・矢野義）　御神本

7枠12番　クリンチャー　　　（牡7、栗東・宮本博）　川田
7枠13番　デルマルーヴル　　（牡5、美浦・戸田）　　菅原明

8枠14番　ノーブルサターン　（牡7、大井・佐野謙）　矢野貴
8枠15番　サンライズノヴァ　（牡7、栗東・音無）　　松若

東京大賞典3連覇中のオメガパフューム（牡6、栗東・安田翔）が主役候補の筆頭だ。大井2000mの大レースで鬼神のごとき強さを見せ続けてきたこの馬。今年の帝王賞で5着に敗れたことから衰えもささやかれたが、それを否定したのが前走のJBCクラシック。超が付くほどの小回りコース・金沢2100mではある種タブーとされる外から豪快にマクるレースを披露。器用に立ち回った勝ち馬ミューチャリーこそ捕まえ切れなかったが2着に食い込み、まだまだ力のあるところを見せてくれた。自らの“庭”とも言える大井2000mで前人未到の東京大賞典4連覇を目指す。

地方馬の筆頭格ミューチャリー（牡5、船橋・矢野義）は上述の通り、JBCクラシックでオメガパフュームを下した。地元の名手・吉原寛騎手のパーフェクトな騎乗もあったが、4角先頭で押し切った競馬はまさに横綱の取り口。それまでダートグレード競走ではあと一歩足りない内容が続いていたとは思えないほどの勝ちっぷりだった。大井の名手・御神本騎手を再び鞍上に迎え、オメガパフュームに引導を渡せるか。

クリンチャー（牡7、栗東・宮本博）は今年佐賀記念、名古屋大賞典とダートグレード競走を2勝。6月の帝王賞ではミューチャリー、オメガパフュームに先着する3着と好走した。鞍上は今年のダートグレード競走で大活躍を見せた川田騎手。世界を股にかけて活躍した鞍上に導かれ、悲願のGI初勝利を成し遂げたい一戦だ。

アナザートゥルース（セ7、美浦・高木）は先日のチャンピオンズCで3着と好走。外々を回す苦しい形ではあったが、最後まで渋太く粘ってみせた。しばらく調子の上がらない時期があったが、みやこS以降復調している様子。半兄にはチャンピオンCやJBCクラシックを制し、10歳になるまで現役を続けたサウンドトゥルー。アナザートゥルースも確かに高齢ではあるが、兄と比べると“まだ”7歳。自身に流れる晩成の血はまだまだ上昇カーブを描いている。

ベテランということならノンコノユメ（セ9、大井・荒山勝）を忘れてはいけない。2015年のジャパンダートダービー、2018年のフェブラリーSを制した砂の王者は南関東移籍後も安定した成績を残してきた。今年の帝王賞でもテーオーケインズの2着と好走。カジノフォンテンが飛ばす流れを後方に控えていた展開利はあったが、そもそも地力がなければ大レースで2着は取れず、まだまだ力は衰えていない。オメガパフュームやミューチャリーが前をつぶすような展開になれば大ベテランの台頭があっても。

サンライズノヴァ（牡7、栗東・音無）は3歳時の皐月賞トライアル・若葉S（6着）以来の2000m戦。ダートの2000mは初めてのレースとなるが、加齢により距離の融通が利くようになっているとすれば、かえってこの距離延長がプラスに出る可能性も。かつてマイルCS南部杯を制し、2走前のJBCスプリントでも2着となったように脚力はここでも十分通用する。

このほかにも船橋所属で今年のジャパンダートダービーを制したキャッスルトップ（牡3、船橋・渋谷信）、末脚堅実な9歳馬ウェスタールンド（セ9、栗東・佐々木）、エルムS3着、みやこS2着と重賞で好走を続けるロードブレス（牡5、栗東・奥村豊）、川崎記念4着のタービランス（牡8、浦和・水野貴）など伏兵候補も多数出走するこのレース。年末の大一番を制するのはいったいどの馬になるだろうか。

（Text:Inoue）

【第67回 東京大賞典(GI)】の調教追い切り動画　TCK 東京シティ競馬【公式】


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