おしらせ
カントリー牧場が解散へ
牝馬として64年ぶりに日本ダービーを制したウオッカなど、数々の名馬を送り出したカントリー牧場(北海道ひだか町)が売却され、3月中に解散することが明らかになった。 同牧場は1963年に開場。1968年にはマーチスが皐月賞、タニノハローモアが日本ダービーを制し、1970年にはタニノムーティエが皐月賞とダービーの2冠を達成した。そして、1973年には生産者部門で3位に躍進。その後、低迷期もあったが、02年にタニノギムレットが日本ダービーを制して28年ぶりのGI勝利を挙げると、07年にはそのタニノギムレット産駒であるウオッカが牝馬として64年ぶりに日本ダービーを制した。ウオッカは通算GI7勝を挙げ、08、09年と2年連続で年度代表馬に輝き、10年にはビッグウィークが菊花賞を制して牧場として牡馬クラシック3冠を達成した。 今回牧場を解散する理由について、代表でオーナーブリーダーの谷水雄三氏は「健康上の問題が一番の理由です。ウオッカが引退し、菊花賞を勝ってGI15勝挙げたのを区切りとして撤退することにしました」とコメント。72歳という年齢にも触れ「オーナーブリーダーは10年先を見れる視点が必要ですが、私も家内も少し歳を取りすぎました」と淡々とした表情で語った。 なお、繁殖部門の土地、建物、1歳馬と繁殖牝馬は岡田スタッドに売却、譲渡。育成部門の牧場は千代田牧場に売却、譲渡されるとのこと。馬主としては、明け2歳馬やウオッカとその産駒については引き続き谷水氏が所有する。 【カントリー牧場生産の主な活躍馬】 マーチス(1968年皐月賞など重賞8勝)、タニノハローモア(1968年日本ダービーなど重賞4勝)、タニノムーティエ(1970年皐月賞、日本ダービーなど重賞7勝)、タニノチカラ(1973年天皇賞・秋、1974年有馬記念など重賞6勝)、タニノギムレット(02年日本ダービーなど重賞4勝)、ウオッカ(06年阪神JF、07年日本ダービー、08年安田記念、天皇賞・秋、09年ヴィクトリアマイル、安田記念、ジャパンCなど重賞8勝)、ビッグウィーク(10年菊花賞) ★クラシック3冠完全制覇を達成! 【菊花賞】人気馬を抑えてビッグウィークが最後の一冠制す! ★夢の13冠ベイビーが誕生! シーザスターズ産駒ウオッカの初仔が誕生 ★157票を集める! ウオッカが顕彰馬に選出される ★これぞ名勝負! 08年天皇賞・秋 「こんなに疲れた1着は初めて」…名牝対決を制したウオッカ
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