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おしらせ

今週の3歳戦「ここが見どころ」

今週行われる重賞は阪神開幕週のマイルが舞台のアーリントンC。さっそく出走各馬の陣営コメントを中心にお伝えしていこう。 前走、シンザン記念では7着に敗れたオリービン(牡、栗東・橋口※写真)。橋口師は「前走は折り合いがついていたのに、勝負どころでのポジションが後ろ過ぎた。あの位置ではどんな凄い脚を使っても届かないよ。最近は坂路もコースも馬場が悪くて時計は参考にならないけど、順調にやれているのが何より。阪神の相性がいい? いやいや京都でもどこでも走るよ。ただ、前走は全くの参考外。3走前からしているメンコの効果で折り合えるようになっているし、要は勝負どころの位置どりだけだよ」と話していた。 外枠に泣いた朝日杯FS以来となるダローネガ(牡、栗東・佐々木)。佐々木師は「前走後はリフレッシュ放牧。放牧先でしばらく疲れがとれなかったけど、何とか2月上旬に帰厩できた。入厩後はすごく順調。最近は馬場が悪すぎて終い14秒台だったけど、たとえ悪くても13秒台は出して欲しかった。だから今週の追い切りは合格だね。馬体は大きくなって良くなっているし、精神面でも落ち着きが出てきた。最近はゲート内でゴソゴソしているが、五分のスタートなら勝ち負けになるんじゃないかな」とコメント。 距離延長で挑む同厩馬ヴェアデイロス(牡、栗東・佐々木)について佐々木師は「前走は休み明けで長距離輸送。競馬までに馬が張り切り過ぎてしまって、力を発揮できなかったね。距離が延びても折り合い面では心配のない馬。直線の坂も苦にしないと思う。ただ、1200mのように切れる脚を使えるかどうかは未知数。短距離でタメて切れるタイプかも知れない。それはやってみないと分からないね。今回は阪神なので、前走のようなことはないと思うけど」と話してくれた。 アルキメデス(牡、栗東・藤原英)の田代助手からは「前走は発馬後に他馬と接触し、少し掛かってしまった。稽古では掛かるところはないし、今週の追い切りも楽な手応えで先着。距離短縮はプラスだと思うし、前々で流れに乗れれば」とコメント。 ヴィンテージイヤー(牡、栗東・白井)については白井助手から「中1週続きなので追い切りは息を整える程度。これで十分。以前は追走に一杯だったが、最近は前向きさが出て行きっぷりが良くなってきたので一度芝を試してみる」と話が聞けた。 上位馬が強かった印象のきさらぎ賞で4着だったジャスタウェイ(牡、栗東・須貝)。須貝師は「前走は勝ちに行く競馬。負けはしたが内容は悪くなかった。今週はジョッキーが跨って感触を確かめる程度の調整だったが動きは良かったし、使ったことで前向きさも出てきた。開幕週の1600mならこの馬の切れ味が活かせるはず」と期待していた。 キャリア1戦1勝のダイワマッジョーレ(牡、栗東・矢作)。矢作師からは「新馬戦では3コーナーで外に弾かれる不利がありながら、最後までしっかり伸びた。根性があって一生懸命に走るタイプ。ここでどこまでやれるのか力試し」とコメントが聞けた。 ブライトライン(牡、栗東・鮫島)については伊藤助手から「短期放牧明けだが、馬体がすごく良くなって帰ってきた。おそらく10キロぐらい増えているが、まったく太目感もない。稽古の動きも上々だったし、力の出せる仕上がり。折り合いに課題があるから2000mだとどうもチグハグになってしまう。その点、1600mならスムーズに運べそう。いい競馬はできるはず」とコメント。 芝2200mのオープン特別・すみれSも注目の1戦。中でも前走きさらぎ賞3着のベールドインパクト(牡、栗東・大久保龍)は有力な1頭だろう。今週の栗東Cウッドでの最終追い切りは藤岡佑騎手がまたがり、6Fから87秒8-71秒2-55秒1-40秒8-12秒4の時計を一杯に追われマーク。併せた相手は馬なりの古馬500万クラスだったが、0秒8の追走から0秒3の先着。中間はプール調教も多くとりいれており、コースでの動きも上々。ここも上位争いになるだろう。 クランモンタナ(牡、栗東・音無)の音無師からは「ここを勝てばクラシックも見えてくるので、ビッシリと仕上げてきた。レッドデイヴィスに食らいついた追い切りも良かったね。前走はルメールの判断でブリンカーを着けたけど、その効果もあって、交わされそうになってからも頑張ってくれた。使うごとに強くなっている感じだし、レースを勝ったことでひと皮剥けた気がする。行く馬がいなければハナでもいいけど、控えても問題ない。強い馬がいるけど、期待しているよ」と話が聞けた。 ニューダイナスティ(牡、栗東・石坂)については日迫助手から「前走後の短期放牧が、いい放牧になったと思います。逞しい体になってパワーアップしたようですし、攻め馬でも馬場の悪い坂路でしっかり動いてくれています。もともと攻めより芝の実戦タイプだっただけに、これだけ動けていれば上出来ですね。切れ味では少し見劣るかも知れませんが、開幕週の馬場は魅力。前々で渋太さを活かせる流れになって欲しいですね」とコメント。 水仙賞ではダートで勝ち上がったが、芝でも長距離なら面白いゴールデンクラウン(牡、美浦・大竹)に注目。大竹師は「集中力の持続の問題があって後方からの競馬になってしまう。調教の動きが鋭くなり、さらに上昇。芝でも底を見せていないから昇級戦でもチャンスはありそうですね」と教えてくれた。 500万条件からは日曜中山7Rのウインフロレゾン(牝、美浦・粕谷)をピックアップ。粕谷師は「前走でも33秒台の末脚を使っているが、展開が向かなかったからね。中1週になるが疲れもなく体調面は良好だよ。今回は同じ牝馬限定戦でも自己条件に替わるからね。終いは確実に脚は使ってくれる馬だし、展開さえ向けば勝ち負けして当然だよ」と話してくれた。 土曜中山6Rでは先週のセントポーリア賞を除外となっていたピタゴラスコンマ(牡、美浦・萩原)に注目。萩原師は「除外で今週になったけど、先週よりは雰囲気が良く、若竹賞よりはいいデキで臨めそう。前走よりいい着順を期待したい」とコメントしていた。 新馬戦では土曜阪神5Rになかなかの好メンバーが揃った。サンライズクラウド(牡、栗東・音無)の音無師からは「大型馬なのでまだ体に余裕があるし、跳びが大きいので坂路の時計も目立たないが、先々は走ってきそうな雰囲気がある」とコメント。また、レインフォール(牡、栗東・本田)は半姉に桜花賞2着のマヤノメイビーがいる血統。本田師は「期待している馬だし、走ってくれないと困るよ」と話してくれた。その他にも今週で定年となる鶴留師の花道を飾りたいスイープトウショウの初仔ジュエルトウショウ(牝、栗東・鶴留)、ウォータクティクスの半弟ドラケンスバーグ(牡、栗東・池江)、ドリームパスポートの半妹ザグレース(牝、栗東・松田博)など良血馬がズラリと揃っている。 日曜阪神3Rではシルクバーニッシュ(牡、栗東・領家)をピックアップ。鳴海助手は「凄く乗りやすいし、ひと追いごとに動きもしっかりしてきた。前向きな気性なので初戦から力を出せると思う」とコメント。またナリタスカイ(牝、栗東・宮本厩)については宮本師から「秋にゲート試験を受からせて、体力をつけるために放牧へ。体は姉のナリタジューンよりひと回り小さいけど、キリキリしていてスピードがありそうな走りはよく似ている。姉は2戦目で勝ち上がったし、兄のナリタスプリングは新馬と500万を連勝したように、この馬も早くから走ってくれそうなタイプだね。芝ダートを問わず、距離はマイルまでだろう」と話が聞けた。 日曜中山6Rではディサイファ(牡、美浦・小島太)に注目。産地馬体検査でも評判に上がっていた坂東牧場育成の一番馬候補で、POG人気も高いようだが、入厩後の評価も上々の様子。最終追い切りは美浦ポリで一杯に追われる古馬500万クラスとの併せ馬。65秒5-50秒8-37秒2-12秒4の時計を強めでマークし、相手を0秒8追走から0秒2先着してみせた。この脚力があれば、いきなりから好勝負が見込めそう。レースの鞍上も武豊騎手を配し、厩舎の期待が感じられる。 ★アーリントンCの出走表・指数XはこちらからすみれSの出走表・指数Xはこちらから次年度POG用10年産駒全頭リストのダウンロードサービス開始!
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