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【今週の重賞】[愛知杯]秋華賞3着のアンドヴァラナウトが古馬に挑む

■1月15日、中京競馬場で第59回・愛知杯(GIII、芝2000m)が開催される。

アンドヴァラナウト(牝4、栗東・池添学)は昨年の秋華賞で3着と好走した。勝ったアカイトリノムスメには1馬身ほど及ばなかったものの、好位から器用に立ち回るレース運びのうまさを見せた。中京芝2000mはローズSで重賞初勝利を飾った思い出の舞台。今年の更なる飛躍のためにここを制して勢いに乗りたいところだろう。これまで手綱を取ってきた福永騎手がケガのため、今回は松山騎手をパートナーに迎える予定。中京コースを得意とする松山騎手の手綱捌きにも注目だ。

立ちはだかる古馬の筆頭格は昨年の愛知杯を制し、春のヴィクトリアマイルでも3着と好走したマジックキャッスル(牝5、美浦・国枝)だろう。秋華賞2着から挑んだ昨年のレースでは後のヴィクトリアマイル2着馬ランブリングアレーとの接戦を制して優勝した。前走の府中牝馬Sではよもやの大敗を喫したが、スパっとエリザベス女王杯の回避を決め、愛知杯に目標を切り替えたのはプラスになりそう。立て直した効果に期待したい。

マリアエレーナ(牝4、栗東・吉田)は昨秋の新潟牝馬Sの勝ち馬。2走前のケフェウスSでは古馬牡馬に挑戦し3着と好走したように脚力はこのメンバーでも十分に通用するものがある。前走後はリフレッシュ放牧に出し、ここを目指して調整は順調。先日天に召された叔父ワグネリアンに捧げる重賞タイトルを狙う。

デゼル(牝5、栗東・友道)は昨年の阪神牝馬Sに勝利。その後3戦は結果が出ていないものの、GIエリザベス女王杯を筆頭にグレードの高いレースを使われていたことも影響していそうだ。GIIIのメンバーであればハンデ戦とはいえ格好をつけたいところ。父はディープインパクト、母は仏二冠牝馬アヴニールセルタンという超良血馬。まだまだ上を目指せる血統背景の持ち主だ。

アナザーリリック(牝4、美浦・林)はアンドヴァラナウトと同じく秋華賞からの参戦。前々走の佐渡Sでは後に小倉記念を制するモズナガレボシなどを下して完勝を収めた。1戦ごとに間隔をとって万全の状態でレースに挑むのがこの馬のスタイル。秋華賞以来となるローテーションを不安視する必要はないだろう。当然目指すは初重賞制覇だ。

この他にも一昨年の秋華賞で3着、昨年のエリザベス女王杯で4着とGIでの実績もあるソフトフルート(牝5、栗東・斉藤崇)、昨年のフローラSの勝ち馬クールキャット(牝4、美浦・奥村武)や前走・3勝クラスのオリオンSで牡馬を下してOPクラス入りを果たしたルビーカサブランカ(牝5、栗東・須貝)などが参戦予定。

昨年の1着馬、2着馬がその後ヴィクトリアマイルで3着、2着となったように春のGIにつながるレースとなりつつある愛知杯。今年はいったいどの馬が制すことになるだろうか。

(Text:Hiraishi)

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