【WIN5(5) 中山11R/中山牝馬S】混戦も死角少ないホエールキャプチャが主役

11日、WIN5対象レースの5鞍目として行われるのが中山11R、古馬牝馬によるハンデ重賞・第30回中山牝馬S（GIII、芝1800m）だ。発走時刻は15時45分の予定となっている。 昨年はGIで2着、3着、3着、4着だったホエールキャプチャ。秋のローズSではGI馬を相手に快勝しており、いつビッグタイトルを手にしてもおかしくない力量馬が復帰戦で快勝を目論む。帰厩後の調整は順調そのもので、最終追い切りでは美浦坂路で4F49秒7（馬なり）と抜群の時計をマークした。休み明けは問題なく走るタイプで、トップから0.5キロ少ないハンデ55.5キロは恵まれた印象。中山では1戦1勝（オルフェーヴルらを相手に芙蓉S勝ち）とコース実績もあり、死角は少ない。一抹の不安は現状内枠有利の中山で外め15番枠に入ったことぐらいか。大目標とするヴィクトリアM制覇に向け、ここで結果を出し勢いに乗りたい。 一昨年秋のローズS覇者アニメイトバイオもここが今期の始動戦。【1.1.1.0】と中山コースでは好相性を誇っており、鉄砲も苦にしないだけに勝機は十分だ。最終追いでは僚馬2頭に対し追走先着とまずまずの動き。ただ、馬体には余裕があり、もうひと追い欲しかった印象もある。「馬体は成長分もあり、太め感はない。ポン駆けが利くタイプなので初戦から期待」と管理する牧師は強気の構えを崩さないが、稽古に跨った後藤騎手は「順調ではあるがちょっと動きは重い。2週続けてしっかり追っているので、レースで良くなってくれば」と、物足りなさを吐露している。当日の気配に注意したい。 一時はスランプに陥っていたアプリコットフィズだが、昨秋に大きく復調。3歳時には重賞2勝、秋華賞3着と好走してきたが「精神面も成長したし、ここへ来てさらに本格化した。充実一途」（小島太師）と進境は著しく、牝馬同士の一戦ならあっさりまであっていいだろう。久々になるが最終追いで5馬身先行していた相手をアオり先着するなど、態勢は万全だ。「東風Sと両にらみだったが、ハンデ55キロだったのでこちらへ。札幌で好走しているし、今の中山の重い芝でも心配ない」と、小島太師は期待十分の様子。 昨年このレースの覇者（ただし昨年は阪神で開催）レディアルバローザは、続くヴィクトリアMでアパパネ、ブエナビスタに僅差の3着と力量は確かだ。前走京都牝馬Sは6着と案外だったが4コーナーでの不利が響いたもので、当然逆襲はあっていい。福永騎手が手綱をとった最終追いは輸送を考慮されセーブした内容だったが、終始引っ張りきりの手応えで進んでおり気合い乗りは抜群。叩かれた上積みはかなり大きそうだ。ハンデが前年比プラス1キロの54キロで収まっているのも好材料。 ブロードストリートは昨年暮れの愛知杯では0秒1差の2着、前走小倉大賞典でも0秒1差の5着と復調気配を見せている。ブエナビスタ、レッドディザイアらと差のない競馬を繰り広げていた実力馬の復活Vを考えておきたい。中間は坂路とコースを併用して入念に乗り込まれており、栗東ポリでの最終追いでも軽快な伸び脚を見せた。大きな上積みは強調できないが、高いレベルで好調をキープできていると見て良さそうだ。「前走は牡馬相手に頑張ってくれた、今回は牝馬同士なので巻き返しに期待」と、陣営は勝ち負けを強く意識。 昨年重賞3勝。実績では断然なのがイタリアンレッドだ。2月中旬に休養から帰厩し調整されているが、栗東では馬場コンディションが悪い状態が続いている影響もあり、中間の稽古内容は正直いまひとつ。最終追いこそ僚馬を5馬身置き去りにしたが、これは相手が早々にバテたもので気配面の強調はしずらい。地力、そして牡馬相手に快勝した七夕賞の舞台という地の利でどこまでやれるか、といったところだろう。なお課せられたハンデはメンバー中トップの56キロ。過去10年、中山牝馬Sにおいてトップハンデ馬は3勝しているが、いずれの馬も過去GIを勝利した経験があった（09年キストゥヘヴン＝桜花賞、06年ヤマニンシュクル＝阪神JF、03年レディパステル＝オークス）。イタリアンレッドは過去GI勝ちなし。WIN5の買い目からは思い切って外すのも一策か。 ★編集部員・高津の予想も必見！ 「WIN5マニアの2億円事件」は土曜18時に更新！ ★WIN5対象1レース目の見解 【WIN5(1) 阪神10R/甲南S】57キロに戻ったバトードールが逆襲 ★WIN5対象2レース目の見解 【WIN5(2) 中山10R/東風S】半年ぶりのテイエムオオタカが逃げ切るか ★WIN5対象3レース目の見解 【WIN5(3) 中京11R/中京スポーツ杯】準オープン3着のラインジェシカが中心 ★WIN5対象4レース目の見解 【WIN5(4) 阪神11R/フィリーズレビュー】遠征で実績　アイムユアーズは万全の状態

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