おしらせ
今週の3歳重賞出走馬1週前の様子
今週末は3歳重賞が、スプリングS、フラワーC、ファルコンSと3鞍も行われる。本日は美浦・栗東より報告された出走予定の有力馬について1週前の様子をお伝えしておこう。 【スプリングS】 アルフレード(牡、美浦・手塚) 7日に美浦南ウッド(稍重)で松岡騎手が騎乗して68秒9-52秒7-37秒1-12秒2を一杯でマーク。先週長めから追った効果で、だいぶピリッとしてきた。今週はゆったりとした流れだったが、直線はスッと反応して終い12秒2。メリハリを利かせて乗り込まれ、久々を感じさせない状態だ。 グランデッツァ(牡、栗東・平田) 肉が落ちて痩せた状態で放牧から戻って来た。特に背中から腰、トモにかけてはボリューム感がなくなり、体そのものが小さくなった感じ。いくら調教で動いていても、競馬で走れる体つきではないと思う。冬場はあまりよくないタイプなのか、それとも早熟タイプだったのか。現時点では何とも言い難いが、少なくとも昨夏の北海道シリーズでの面影がないのは確か。休養させて良くなるどころか逆に悪くなっているし、これでは期待しづらい。 ゼロス(牡、栗東・領家) 肩先から胸前、腰、トモまわりには鍛えられた筋肉が盛り上がり、他馬とは筋肉のつき方が違う。筋肉の塊といった感じで、父キングカメハメハが成長していった過程と似ているものがある。見ていてもすごみが感じられるし、チークピーシズを着けるようになってからは走りに集中もできている。精神面でも進境が窺えて、ここにきての充実ぶりは素晴らしい。この馬は放牧の効果は十分で、これからが楽しみ。 ディープブリランテ(牡、栗東・矢作) 無駄肉がとれて馬体がスッキリしたことで、一段とバネが出て、弾むような躍動感溢れる動きをしている。動きに関しては文句なし。短期放牧から帰厩した当初はイラだちが見られたが、先週、今週と追い切られてガス抜きができたのか、前走時の掛かるようなところがなくなり、気持ちの面でいい意味で変化が感じられる。このリラックスした状態を維持できれば実戦でも弾けるはずだし、本来の能力を発揮できると思う。ただ、帰厩当初がイライラしていただけに、競馬では燃えてしまうおそれもある。 バンザイ(牡、栗東・藤岡健) 馬体が肥えて厚みを増し、一段と逞しさが出た。動きにしてもフットワークが大きくなり、よりダイナミック。父タイキシャトルを彷彿させる迫力が感じられる。普段から堂々として落ち着いているし、若馬とは思えない古馬のような風格もあり、奥の深そうな馬。ひと息入れて一段と成長しているようで、これからが楽しみな素材だ。 マイネルロブスト(牡、美浦・高橋裕) 7日に美浦南ウッド(稍重)で武豊騎手が騎乗し、66秒3-51秒1-37秒7-12秒4を強めでマークした。僚馬を5Fで2秒追走。スムーズな折り合いを見せると、直線は反応を確かめて豪快な伸び脚。最後は3馬身引き離して先着を果たす。力強さが増して、気配は前走以上といえる。 モンストール(牡、美浦・尾関) 7日に美浦南ウッド(稍重)で柴田善騎手が騎乗し、66秒9-52秒2-38秒2-13秒0を一杯でマーク。併せ馬で直線は実戦さながらの追いくらべを披露して、切れこそひと息も、粘り強く伸びて併入。引き離せなかったのは不満だが、この1本で変わってきそうな雰囲気だった。 【フラワーC】 アイスフォーリス(牝、美浦・相沢) 7日に美浦ポリで61秒5-48秒5-35秒8-12秒9を一杯でマーク。この中間物凄くデキが良くなっている。僚馬2頭を2秒ちかく追い掛けて、ゴールではしぶとく先着した。気配の良さも目立っており、出走できれば、距離適性も十分で一発がありそうだ。 メイショウスザンナ(牝、栗東・高橋忠) 先週のチューリップ賞にも登録はあったが、この中間はカイバ食いが落ちていただけに、回避したのは正解だろう。間隔を開けたことで馬体はフックラとしてきたし、今週はビッシリ追い切られたが、フットワークも大きく動きは良かった。力もつけているようで、ここに入っても楽しみがありそうだ。 【ファルコンS】 エクセルシオール(牡、美浦・池上) 8日に美浦南ウッド(稍重)で柴山騎手が騎乗し、37秒7-12秒0を直線一杯に追われマーク。上がりだけビッシリと追う内容。直線は体を大きく使って迫力の伸び脚を披露しており、外目をブレることなく矢のように伸びた。中間の動きの良さが目立っている。 ゴーイングパワー(牡、栗東・岩元) 久々になるが、乗り込み量は豊富。ただ、馬体には緩みがあって、無駄肉もとり切れていない感じ。気持ちの乗りも今ひとつで、このあたりはいかにも休み明けといった感じ。今回は割引いて考えた方が良さそう。 サドンストーム(牡、栗東・西浦) 帰厩して3、4週になるが、放牧先で相当乗り込まれていたのだろう。いい意味で馬体はキッチリ出来ているし、張り具合もいい。この馬としては落ち着きもあって、休養の効果は十分感じられる。前走は崩れたが、今回は初戦から能力をフルに発揮できそう。中心視してもいいと思えるほど。 トウケイヘイロー(牡、栗東・清水久) 放牧明けになるが、リフレッシュできたようでいい体つきになって戻って来た。ただ、この中間の調整過程は手緩いし、何か不安材料でもあるのかもしれない。落ち着きも出て、休ませた効果は十分感じられるが…。 ニンジャ(牡、栗東・宮) 短期放牧明けになるが、馬体が肥えて大きくなって戻って来た。短期間でパワーアップしたようだし、一発あるかもしれない。馬が変わった感じで、穴党の方はこの馬から買っても面白いと思う。 ネオヴァンクル(牡、栗東・音無) ここにきて気性面が成長してきたようだが、馬体を細く見せているのは気掛かり。短距離のここを目標にしていたと思うが、前走からさらなる上積みを期待するのはどうだろう。 ブライトライン(牡、栗東・鮫島) 前走後もすぐに乗り出せたが、馬体がスッキリとし過ぎているように映る。以前ほどの重量感がないし、スケールが小さくなったような気がする。気難しさも解消し切れていないようだし、あまり良くなったという印象は受けない。 メイショウヒデタダ(牡、栗東・南井) ひと息入ったが、腰、トモまわりがひとまわり大きくなったようだし、動きにしても全身がしなるような感じ。その分、伸び、切れが出てきている。以前とは馬が見違えるほど良くなっているし、1ハロンの距離延長も問題なくこなせるだろう。ここでも狙い目はありそう。 レオアクティブ(牡、美浦・杉浦) 7日に美浦ポリで杉浦師が騎乗し、66秒9-51秒8-37秒4-12秒4を馬なりでマーク。古馬を5Fで1秒追走するかたち。徐々にその差を詰めると、直線は引っ張りきれない手応えで鋭伸。時計以上のスピードを感じさせた。気性面の幼さが解消されて、攻め気配も良化。仕上がりは順調だ。 ★次年度POG用10年産駒全頭リストのダウンロードサービス開始! ★【フラワーC】過去10年のデータ分析 4角3番手以内を狙え! ★【ファルコンS】過去10年のデータ分析 休み明けの馬に注目!?
Tweet | シェア |