おしらせ
【今週の重賞】[京成杯]新潟2歳S2着のアライバルか東スポ杯3着のテンダンスか?
■1月16日、中山競馬場で第62回・京成杯(GIII、芝2000m)が行なわれる。
施行60回を超す中山伝統の3歳重賞。かつては1600mで行なわれていたが、1999年より現行の2000mに変更された。一時期はダービー馬・エイシンフラッシュや、菊花賞でディープインパクトの2着に入ったアドマイヤジャパン、どちらも皐月賞で好走したサンツエッペリンやマイネルチャールズといった活躍馬を輩出したものの、2014年に同コースのホープフルSがGIIに昇格してからはメンバーレベルが低下。近年はクラシックの上位を賑わすような馬をほとんど送り出せていない。
今年1番人気に推されるのはアライバル(牡3、美浦・栗田)ではなかろうか。父はハービンジャーで、母は桜花賞2着、オークス3着と活躍したクルミナル。半姉のククナも2・3歳重賞で2、3着に好走しており、クラシック戦線で走ってくる血筋だ。素質馬が集まる6月の東京新馬を2馬身半差で快勝。続く新潟2歳Sでは1番人気に支持されるも2着に敗退。ただしそこを勝ったのは、次戦・デイリー杯2歳Sも連勝し、朝日杯FSでは僅差の2着に好走したセリフォスだった。昨年の新潟2歳Sはハイレベル戦として知られており、出走馬はその後軒並み好走を果たしている。2着に走ったアライバルも当然高い評価が与えられるだろう。ただし新潟2歳Sを使ったあと脚元に若干の不安が生じたことと、距離経験が1600mまでしかない点は気になるところだ。
重賞好走馬ではテンダンス(牡3、栗東・中竹)にも注目しなければならない。5つ上の半兄カデナは若駒時に京都2歳Sと弥生賞を連勝し、古馬になっても小倉大賞典を制覇。さらにそのはるか上の半兄スズカコーズウェイも京王杯SCを制しており、歯車が合えば重賞クラスまで出世する一族だ。新馬2着のあと未勝利を4馬身差の圧勝。東京スポーツ杯2歳Sでは3着に好走した。勝ち馬のイクイノックスは今年のダービー馬候補と目されており、コンマ5秒差に走った本馬も相応の能力を秘めているのは間違いない。また関西馬で関東遠征を経験し、結果を残した点にも好感が持てる。
そのテンダンスを新馬戦で撃破したのがヴェールランス(牡3、栗東・藤岡)である。新種牡馬キタサンブラックの産駒で、母は桜花賞馬のジュエラー。近親にも重賞4勝のワンカラットをはじめワントゥワンやサンシャインといった活躍馬が多数。母や名前を挙げた近親たちも藤岡厩舎が手掛けていた。2歳コースレコードを記録したエリカ賞では、阪神芝2000mで前半1000m通過が59秒7という2歳馬にとっては超ハイペースを先行し2着に好走。勝ち馬と3着馬が差し追い込み馬だったことを見ても、もっとも強い競馬をしていたのは、この馬だった。父キタサンブラック×母父ヴィクトワールピサという配合はいかにも中山に向きそうだが、一方で初の関東遠征がどう出るか。
そのほかにも、父エイシンフラッシュが本レースに勝っている百日草特別勝ち馬・オニャンコポン(牡3、美浦・小島)、デビュー勝ちした新馬戦の2-4着馬がすべて次走で連対しているトゥーサン(牝3、栗東・吉岡)、未勝利戦の勝ち方が強かったサンストックトン(牡3、美浦・鹿戸)とヴェローナシチー(牡3、栗東・佐々木)なども参戦予定。果たして今年は、クラシック本番で勝負になるような馬を送り出すことができるのか!?
(Text:Hattori)
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