今週の3歳戦「ここが見どころ」

今週はオープン特別が2鞍。まずは阪神芝1400mで行われるマーガレットSの出走馬を紹介していこう。 ファルコンSで4着だったレオアクティブ（牡、美浦・杉浦）の杉浦師は「来週のニュージランドTも考えたが、そこだと（横山）ノリが乗れないんだ。それで中1週になるが、ノリのローテーションに合わせてここに出走。中京に輸送しても馬は落ち着いていたし、中1週の不安もないはず。前走は勝負どころで前が開いていて上手く壁をつくれず、少し行きたがってしまったのと、直線で包まれてしまったのが敗因。結果論になるが、勝ったアンカツ（ブライトライン）の後ろからの競馬でも良かった。再度得意の芝1400mだし、折り合いさえつけば巻き返せると思う」と話してくれた。 桜花賞が除外濃厚と見てここに出走してくるアンチュラス（牝、栗東・安田）。重賞2着の実績はあるが、今年初戦のフィリーズレビューは9着だった。その時の川田騎手は「前半で力んだぶん、伸びを欠いた。もっと内枠が良かった」と折り合いに課題を挙げており。今回もそのあたりに好走のカギがありそう。稽古も栗東坂路で一杯に追われ54秒7、終い12秒6をマーク。ひと叩きして、気合の雰囲気も変わってきた。 距離適性を重視して、桜花賞には行かない判断をしたビウイッチアス（牝、美浦・武藤※写真）。前走後、すぐここに目標に立てて、調整も順調のようだ。今週は美浦坂路で馬なりのまま51秒3-38秒2-25秒7-13秒4を軽快にマーク。元気一杯な様子からは体調の良さをうかがわせている。前走の追い切り時に武豊騎手が「阪神の1400mは合っている」の話していたが、前走で重賞2着の結果を出し、今回も同コース。ここは主役の一角に躍り出る。 ダートのオープン特別・伏竜Sも今週の注目レースだろう。3戦目で500万クラスを勝ち上がったように、底を見せていないサンマルデューク（牡、美浦・小島太）について小島太師は「先行有利の中京のダートで、中団から差し切る強い内容だった。まだ体が子供でこれからの馬だけど、素質は相当ある。オープンでメンバーは強くなるが、どれだけ通用するか見極めたい」と話してくれた。 デビューから1番人気が続き、未勝利、500万と連勝中のエアハリファ（牡、栗東・角居）は美浦から駆けつけた内田騎手が稽古にまたがり、栗東Cウッドで87秒2-70秒5-55秒5-40秒0-12秒6の時計をマーク。馬なりの手応えで感触を確かめていた。陣営からは「まだ走りに集中できないような幼いところもあるけど、ここでいい結果が出るようなら、先々が楽しみになるね」とコメント。レースぶりに注目したい。 ヒヤシンスSでは5着ながら、コンマ2秒差と差のない競馬だったアメリカンウィナー（牡、美浦・戸田）は先々週、500万条件を順当勝ちし、ここへ駒を進めてきた。最終追い切りは美浦ポリで66秒7-51秒3-37秒1-12秒4。一杯に追われる古馬500万のアセントを0秒4追走し、ゴール前で追われると、併入に持ち込んだ。中1週の出走となるが、状態の良さは保っているようだ。 アザレア賞は芝2400mで争われ、ダービートライアルに駒を進めようかという馬たちの1戦。アドマイヤの2頭が上位人気となりそうだ。アドマイヤバラード（牡、栗東・友道）は兄がダービー2着のアドマイヤメイン。友道師は「未勝利の時のいい勝ち方ならこのクラスでも通用しそうだし、前走後も状態は良くなっている。長い距離も問題ない馬だよ」と話してくれた。また、アドマイヤフライト（牡、栗東・橋田）の川島助手からは「まだ競馬で幼いところが出るけど、力はある馬ですよ。今回は昇級初戦ですが、距離延長はこの馬にとってプラスだと思います」とコメントが聞けた。 中山の山吹賞も芝2200mでダービー路線となる1戦。前走、このクラス3着。また2歳時にオープン3着もあるエタンダール（牡、栗東・藤原英）が注目だろうか。田代助手からは「短期の放牧明けになるけど、休む前よりも調教の動きは素軽くなっているね。放牧の効果か、いい筋肉がついてきたと思う。トリッキーなこのコースで馬場も傷んでいるだけに、渋太く、いい脚を長く使うこの馬には楽しみだね」と話が聞けた。 500万戦では土曜中山6Rのイジゲン（牡、美浦・堀）が注目される。前走は出遅れて、マクって、突き放すという能力の高さを見せたおり、仮に今週の伏竜Sに出ていても人気の一角になっていたかもしれない1頭だ。陣営からは「前走は勝ち方こそ派手でしたけどねあの競馬を上のクラスでやっても通用しないでしょう。流れに乗った競馬でどれくらいやれるか見てみたいですね」と冷静なコメントが聞けた。 土曜阪神6Rではローレンルーナ（牡、美浦・田村）に注目。こちらもイジゲンと同じ林正道オーナーの所有馬だ。田村師は「前走は4カ月ぶりで2着だったが、休み明けをひと叩きして順当に良くなってきている。岩田騎手も2回目の手綱になるし、癖をつかんでくれているでしょう」と話してくれた。 ★マーガレットSの出走表・指数Xはこちらから ★伏竜Sの出走表・指数Xはこちらから

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