おしらせ
【ドバイWCデー】最終調整を終え、磐石の状態で本番へ
いよいよ、明日31日に迫ったドバイワールドカップデー。決戦前日となった今日は、スマートファルコンを除く全馬が馬場に姿を見せ、各陣営とも軽めの調整を行った。 日本勢の中で、先陣を切って最初に馬場入りした堀厩舎のダークシャドウは、福永騎手が騎乗し、芝コースの感触を確かめるように軽めのキャンター。 会見に応じた福永騎手からは「非常に馬も落ち着いていて、リラックスしている感じでしたね。普段、調教に跨っていないので、比較はそうできませんが、感触としては悪くないと思います。初めて芝コースで乗ったんですけど、思っていた以上に硬かったので、日本の馬にはいいんじゃないかと思いますけどね。力を出すことさえできれば、いい結果が出ると信じています」と、力強いコメントも飛び出した。 また、アルクォーツスプリントで手綱を取るエーシンヴァーゴウに関しても「日本の馬場ほど軽くはないにしろ、軽い芝は合うと思いますので、力は出せるんじゃないかと期待しています。夏場に強く、ずいぶん体調も上がってきているみたいなので、楽しみですね」と、色気十分な様子。 連日馬場入りをしている藤原英厩舎のエイシンフラッシュは疲れも見せず、今日もタペタコースを2周。ハッキングから軽めのキャンターと意欲的な調整で最終態勢を整えた。 今日の動きを見届けた藤原英昭調教師は「最後に、どのような状態か確認できたのは良かった。栗東にいるときと遜色ない状態にあると思うし、この地でピークに持ってこれたのは心強い。しっかり馬をつくって、あとはルメールに託します」と、充実感あふれた表情で振り返った。 また、トランセンドも馬場1周の運動のみという、軽めの調教を消化。 「(調教)メニューは去年とまったく一緒ですね。手入れするときにバタバタする馬がこちらでは落ち着いていますし、よっぽどドバイの水が合っているんでしょう。今回も、トランセンドの能力を十分発揮できる雰囲気はあると思います。結局、馬がエキサイトしてしまうので、やはりブリンカーはやめました。今年も挑戦者の気持ちですので、トランセンドには頑張って欲しいと思っています」と、安田調教師自身もトランセンドに期待をかけているようだった。 一方、ゲンテン、マカニビスティーという管理馬2頭を馬場入りさせた矢作調教師。ともに、レースで騎乗するクレイグ・ウィリアムズ騎手と小牧太騎手が、それぞれ手綱を取って感触を確かめた。 矢作調教師は、両馬の状態について「ゲンテンに関しては、クレイグ(ウィリアムズ)に感触を確かめてもらうだけの軽めの運動でしたが、『非常にリラックスしていていい』と言ってくれましたし、実際、そう感じます。距離は適性より長い感じはしますので、カギは折り合いになると思いますが、あの感じなら大丈夫だと思います。マカニは12Fを16-15ぐらいで、かなり平均より速めのペースで乗ってもらいましたが、よくここまでできるようになったな、というのが正直な感想です。ここまでこれて、ホッとしています。爪の状態も問題ありません。あとは、少しでも状態を上げていければと思っていますし、上がってきていると思います」と、無事に出走にこぎつけたことに対し、安堵の表情を浮かべていた。 矢作厩舎の2騎に関しては、それぞれ騎手もコメントを残してくれた。コメントは次の通り。 マカニビスティーに騎乗する小牧太騎手 「爪が心配だったので厩舎から跨ってきたんですけど、全然気にならなかったので、まずは安心しました。物見するところもないし、乗りやすい馬なので、気持ちいい調教ができました。折り合いの心配もないですし、いつもどおりのレースをしていこうと思っています」 ゲンテンに騎乗するクレイグ・ウィリアムズ騎手 「とにかく動きはスムーズで、状態はとてもいいと思います。自分が前回、日本で乗ったときよりも当然、馬は成長していますし、状態も良くなっています。タペタにもフィットしていると思います。距離に関してはわからない部分もあるんですけど、今日乗った感じではとてもリラックスしていましたし、フットワークも良かったので、大丈夫でしょう」
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