おしらせ
【WIN5(5) 阪神11R/桜花賞】トライアル全勝の関東馬旋風はここでも続くのか
8日、WIN5対象レースの5鞍目として行われるのが、牝馬クラシック第1弾、阪神11R・第72回桜花賞(GI、芝1600m)だ。昨秋の阪神JFは関西馬のジョワドヴィーヴルが圧勝したものの、チューリップ賞、フィリーズレビュー、アネモネSの桜花賞トライアル3競走、さらにはフラワーCとすべて関東馬が勝っているように、ここにきて“関西馬有利”という勢力図が変わりつつある。チューリップ賞を制したハナズゴールは残念ながら出走回避となってしまったものの、果たしてそれでも関東馬旋風は続くのか、注目したい。なお、発走時刻は15時40分の予定となっている。 昨年の最優秀2歳牝馬で関西馬の大将格となるジョワドヴィーヴルは、今年の始動戦となったチューリップ賞で3着。初黒星を喫することになったが、主戦の福永騎手は「今までより意識的に前で競馬を進めることを試した。それで3着なら決して悲観することはない」と問題のないことを強調している。久々の実戦を叩かれたことで追い切りの動きも一変しており、キャリア1戦で圧勝した阪神JFと同じだけの走りができれば、ここでも大崩れすることはないだろう。 関西馬で2番手評価したいのは、牡馬相手にシンザン記念を快勝しているジェンティルドンナだ。前走のチューリップ賞は4着止まりだったが、陣営が「中間の熱発による影響で本調子ではなかった」と語るように敗因は明確で、悲観の色はない。この中間の追い切りでは2週続けて重賞ウィナー(先週はエピセアローム、今週はアダムスピーク)を退けているように、状態は確実に上向いている。この馬本来の走りができれば、巻き返せる可能性がありそうだ。 クイーンCを制した後はトライアルを使わず直接本番に挑むことを選択した関西馬のヴィルシーナは、3走前の黄菊賞で牡馬2頭に先着を許したものの、デビュー以来牝馬には一度も先着を許したことがない。これまでに騎乗経験がある福永騎手、岩田騎手は前記の2頭にそれぞれ騎乗することになったが、名手・内田騎手を確保することができた。本人も栗東に訪れて追い切りに騎乗しているだけに、乗り替わりは問題ないと見ていいのではないか。 ここにきて物凄い勢いを見せている関東馬の筆頭格は、昨秋の阪神JFで2着に善戦しており、桜花賞トライアル・フィリーズレビューで世代の牝馬で唯一の重賞2勝馬となったアイムユアーズだろう。前走後も栗東トレセンに滞在して順調に調整が進められており、仕上がりに抜かりはない。阪神のマイル戦という舞台も、阪神JFで好走しているだけに苦にするようなことはないはずだ。 新馬戦では先日のUAEダービーに出走を果たしたゲンテンの2着に敗れたものの、2戦目から一気の3連勝で桜花賞トライアル・アネモネSを制したパララサルーも、関東馬の中では上位の存在。これまで滞在競馬だった札幌と、輸送の負担が少ない中山でしかレース経験がないだけに、初の長距離輸送をいかに克服するかがカギとなる。陣営もその点をふまえ早めに栗東入りして調整を進めているが、坂路での最終追い切りが4F60秒8(馬なり)とかなり物足りなかっただけに、当日の気配には注意したい。 そして関東馬からもう一頭、重要なステップレースの1つであるフラワーCを快勝したオメガハートランドも取り上げておきたい。脚質的に今回の舞台を苦にすることはなさそうだが、この馬の場合も東京・中山・新潟でしかレース経験がなく、長距離輸送を伴う関西圏での競馬は初体験となる。こちらは通常通り美浦で最終追い切りを行い、レース直前に直接阪神入りすることを選択したが、果たしてどうなるか、最終的な取捨は当日まで決めない方が良さそうだ。 ★WIN5対象1レース目の見解 【WIN5(1) 中山10R/隅田川特別】不動の中心ラインジェシカを巡る争い ★WIN5対象2レース目の見解 【WIN5(2) 阪神10R/大阪?ハンブルクC】重賞好走組vs.条件戦連勝組 勢いある3頭中心 ★WIN5対象3レース目の見解 【WIN5(3) 福島11R/吾妻小富士賞】アフォード中心も 軽量組に警戒 ★WIN5対象4レース目の見解 【WIN5(4) 中山11R/春雷S】実績NO.1パドトロワが帰国初戦で大混戦!
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