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おしらせ

皐月賞出走馬1週前の様子

今週末は牡馬クラシック第1弾の皐月賞が行われる。本日は美浦・栗東より報告された出走予定の有力馬について1週前の様子をお伝えしておこう。 アダムスピーク(牡、栗東・石坂) 皮膚が薄くてピカピカに光り輝いた馬体。ピンと張り詰めて研ぎ澄まされたつくりもしているし、動きにしてもディープインパクト産駒らしくバネの利いた、ゴムマリが弾むようなフットワーク。気迫も満ち溢れて、気持ちの面でも張りが感じられる。悪いところは見当たらないし、心身ともに一分の隙もなく仕上がっている。ただ、あまりにも出来過ぎている感じで、欲を言えばもう少し余裕があった方がいいと思う。レース当日までこの状態を維持できるかどうかだ。 アーデント(牡、美浦・加藤征) 美浦ウッドチップコースで4F58秒9と軽目の調整。道中は折り合いに専念する感じで、馬場の外目を流した程度。やや首の使い方がぎこちなかったが、動き自体はスムーズ。馬体が減った印象もなく、状態は高いレベルで安定している。 グランデッツァ(牡、栗東・平田) 落ち着きがあるので、食べた物がすべて実になるのだろう。ここにきてようやく馬体に膨らみ、ボリューム感が出てきたし、実の入り方が違ってきている。前走時は細く見せていたのだが、今回はそういった感じが全くない。これがこの馬本来の体つきで、昨夏の北海道当時のつくりに戻っていると思う。父アグネスタキオンの現役時代を彷彿とさせて、ここにきて素晴らしく良くなっている。着実に成長しているようだし、不安な点が一切なくなった。これならレースも安心して見ていられそう。 コスモオオゾラ(牡、美浦・高橋博) 角馬場で馬体をほぐし、Dコースで軽目のキャンター。落ち着きがあるのはいいが、腹回りが前走時とくらべて少し太く映る。最終追いでどこまで絞れるかがカギになりそう。 ゴールドシップ(牡、栗東・須貝) 無駄肉がとれてきたし、馬体を一段とスリムに見せている。筋肉も引き締まって、より動きやすいつくり。その効果で動きには一段とバネが出てきたし、弾むような躍動感が感じられる。この中間もしっかり乗り込まれて、万全の仕上がり状態。デキの良さも目につくし、心技体、三拍子揃っている。この馬も不安な点は見当たらない。 ジョングルール(牡、美浦・尾形) 角馬場からウッドチップコースへ。上がり3Fからピッチを上げて、直線で仕掛けられて1F13秒2。単走とはいえ伸び自体は今ひとつ。角馬場での気配も平凡で、変わり身はひと息。 スノードン(牡、栗東・安田) 皮膚が薄くて上質の筋肉で覆われているし、馬体には柔らかみがあって、動きにしても身のこなしがしなやか。ただ、テンションが高く、牡馬にしては繊細な面があるのは気掛かり。もっと精神面でゆとり、遊びが欲しいところ。能力はあるのできっかけさえ掴めば大化けする可能性もあるのだが。 ゼロス(牡、栗東・領家) 鍛えられた筋肉で覆われて、重量感のある馬体は目につく。気迫もみなぎっているし、動きにしても力強さに溢れている。疲れは全く感じられず、前走時のいい状態を維持できているようだ。チークピーシズを着けているように気性面の問題は依然残るが、ポンと先手をとらせてもらえるようなら大駆けもあるかもしれない。 ディープブリランテ(牡、栗東・矢作) 馬体を小さく見せ出したし、絞れたというよりも、しぼんだという感じ。馬がレースが近いことを悟ってテンションが上がり、食べた物が実にならなくなっているのかもしれない。グランデッツァとは正反対のパターンで、上昇度という点でも明らかに見劣る。こちらが思っているほどの成長は感じられないし、レースで折り合えるかどうか。 トリップ(牡、栗東・松田博) これまでは大型馬の割に体を薄く見せていたのだが、中身が詰まってきたのか、ドッシリとした重量感が出てきた。ひ弱さも解消してきて、ようやく馬体が出来上がってきた感じ。中間の調整もこれまで以上にハードにやれるようになっているし、動きには力強さも出てきている。ここにきて急激に上昇してきただけに、注意が必要だろう。 ベールドインパクト(牡、栗東・大久保龍) 馬体の成長を妨げないようゆったり間隔をとった効果で、つくべきところに筋肉がついてきたし、前肢、後肢のバランスが良くなってきた。動きにしても全身を使い切れるようになり、特に首、背中の使い方が良くなっている。重心が沈むようになっているし、走るフォームが良くなったぶん、瞬発力も身についたよう。ここにきて成長しているようで、これからさらに伸びていきそうな素材。ダービーでは面白い存在になるかもしれない。 マイネルロブスト(牡、美浦・高橋裕) 角馬場で入念に乗り込む。腹袋のある馬で太く見せるタイプだが、動き自体は実にパワフル。気合乗りも目立っており、2カ月ぶりをひと叩きして良化は十分。 メイショウカドマツ(牡、栗東・藤岡健) 弾力性に富んだ筋肉で覆われて、ボリューム感に溢れた馬体は申し分ない。動きにしてもダイナミックで力強さに溢れているし、見ていても迫力が感じられる。何より落ち着きがあって、精神面でしっかりしているのは大レースでは大きな強み。逃げがベストだとは思うが、案外自在性もありそう。能力的に通用するかどうかは微妙でも、馬自体は悪くないと思う。 モンストール(牡、美浦・尾関) ノド手術から復帰戦を使った後の反動はなく、もうノド鳴りの心配もなさそう。ただ、冬毛が残っているのが見てとれるし、馬体のボリューム感ではややさみしい印象。前走時よりは良くはなっているが、本当に良くなるのはもう少し先かもしれない。 ロジメジャー(牡、美浦・古賀慎) 4時の馬場開門一番乗り。美浦ウッドチップコースで3歳ロジサンデー、古馬ミエノキセキの2頭を5Fで1秒以上追い掛けて、徐々に差を詰めて直線で気合をつけると、サッと反応して併入に持ち込む。馬体の張りも上々で、動き自体も実に力強いもの。1戦ごとに力をつけている印象だ。 ワールドエース(牡、栗東・池江) 前走で馬体重は減っていたが、今は細く見せない。回復が早かったようで、今回はおそらくプラス体重で出走できそう。この中間も鍛えに鍛えられたので、無駄肉がついておらずピンと張り詰めて研ぎ澄まされた馬体。その分、一段とバネの利いたフットワークをしているし、父ディープインパクトを彷彿とさせる、背中が波打つような動き。1週前の時点ではテンションの高さが気になったが、今はいい意味での闘志、気迫に変わってきた感じ。前走時よりさらにディープインパクトに似てきたし、ここでも注目の存在。 ★次年度POG用10年産駒全頭リストのダウンロードサービス開始!【桜花賞】岩田騎手騎乗のジェンティルドンナが初GI勝利【ニュージーランドT】カレンブラックヒルが無傷のデビュー3連勝
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