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【天皇賞・春】有力馬1週前追い切りレポート

前走では大逸走からまさかの巻き返し。2着に敗れたものの、オルフェーヴルは改めて怪物ぶりを示した格好だ。

29日、京都競馬場のメインレースとして行われるのが第145回天皇賞・春(GI、芝3200m)だ。このレースへ出走を予定している有力馬たちの、1週前追い切りの模様をレポート! オルフェーヴル 昨年は牡馬クラシック3冠を達成したのち、有馬記念で古馬を相手に快勝。現役最強馬であることに、疑いを挟む余地はないだろう。今期始動戦だった阪神大賞典では最終3コーナー前からまさかの大逸走となり完走さえ怪しい雰囲気だったが、立て直されると直線で猛追を見せ0秒1差の2着に入った。敗れこそしたが、“怪物伝説”に新たな1ページが加わった感すら。11日には課せられた調教再審査をなんなくパスし、中間は好時計を連発している。19日は主戦・池添騎手が跨り、栗東坂路で僚馬ダノンバラードを追走する併せ馬。序盤から気合いを前面に出すと、軽く促されたラストでは機敏な反応から鋭く伸び1馬身の先着を果たした。時計は4F51秒7-1F12秒4(馬なり)と文句無しのもの。万全の状態にある。 ギュスターヴクライ 前走では相手にアクシデントがあったとはいえ、同世代の最強馬に土をつける快勝。条件戦連勝→ハンデGIIIで2着→GII戦を勝利と素質馬が着実に才能を開花させつつあり、58キロを課せられる今回の舞台でも再度の怪物喰いがあって驚けない。中間はプール調整を挟みながら順調に乗り込まれている。18日は荒川師自らが手綱をとり、栗東坂路で併せ馬。メイショウゾンビ(3歳オープン)を1秒先行させスタートすると、終いの仕掛けに力強く反応し、0秒5突き放しての先着となった。時計は4F53秒6-1F12秒7(強め)。極めて高いレベルで好調を維持できている。 トーセンジョーダン 昨年秋の天皇賞を制し、続くジャパンCで2着、有馬記念では0秒3差5着。間違いなく現役トップクラスの力量馬で、ここでも当然上位争いが可能だろう。今期初戦の大阪杯は久々で仕上がり途上ながら、終いに粘り腰を発揮し3着を確保。叩かれての上積みにも期待できる。18日は岩田騎手が跨って栗東ウッドで3頭併せを敢行。トーセンレーヴらを相手にハードな追い比べとなったが、ステッキ連打にしっかり応えて最先着を果たしている。時計は6F85秒4ー5F68秒2-1F12秒8(一杯)。ここでしっかりやったことでさらに良くなってきそうだ。 ヒルノダムール オルフェーヴルと対戦しておくため、と敢えて参戦した前走の阪神大賞典は4着に終わっているが、直線で猛追してきたオルフェーヴルに進路をカットされる不利があってのもの。得意の京都でスムーズに運べさえすれば、連覇も見えてくる。12日、18日と栗東ウッドで実戦を想定した長めからの併せ馬を消化しているが、相手を圧倒する動きを連発。特に18日は6F82秒2-5F66秒2-1F13秒4(一杯)の好時計を出せており、間違いなく前走時以上の気配にある。フランス遠征からの帰国後6着、3着、4着といまひとつピリッとしない走りを続けている現状を打破するために装着したシャドーロールの効果もてきめんで、道中の落ち着きが増しているのもいい材料だ。本番でも装着して臨む。 ウインバリアシオン 日本ダービーで2着、菊花賞で2着と昨年は世代上位の走りを見せてきた。“鬼”の居ぬ間にタイトルを掴んでおきたいところだったが、今期は京都記念で6着、続く日経賞で2着と不完全燃焼の結果が続く。ただ、前々走は仕上がり途上プラス緩んだ馬場を気にしてのもので、前走は展開のアヤ。きっちり力を発揮できさえすれば、久々にあいまみえる仇敵へのリベンジ達成があっていい。18日は今回2度目のコンビとなる武豊騎手が跨り、栗東ウッドで併せ馬。モータウンサウンド(4歳500万下)を0秒9先行させ、序盤は抜群の折り合いを見せると、仕掛けられたラストで一気に相手を突き放し0秒6の先着を果たした。時計は6F85秒4-5F68秒5-1F12秒6(強め)。絶好の状態にある。 ナムラクレセント 昨年天皇賞・春で3着。阪神大賞典で1着、3着があるように3000m級のレースでの強さは特筆できる。前走後ひと息入ったが、追い切り再開後はいい動きを見せている。19日、主戦和田騎手が手綱を握り栗東坂路で4F52秒3-1F13秒0(一杯)をマーク。気難しいところを出してはいたが、いつものこと。肌ツヤは良く、馬体には張り詰めた雰囲気が感じられた。いい仕上がりだろう。この馬が積極先行策に出て、前走のようにオルフェーヴルがその挑発へ乗るようことがもしあれば、波乱の目も。 ジャガーメイル 一昨年の覇者だが、昨年秋のジャパンCで3着があるように力の衰えは感じられない。前走阪神大賞典はまずまずの仕上がりだったが、久々がこたえたか終いの反応がいまひとつとなっての1秒1差5着。一度使われての上積みを考えれば、上位争いの資格は十分にある。19日は石橋脩騎手が騎乗し、美浦ポリトラックコースでホークウォリアー(4歳500万下)を1秒3追走する意欲的な攻め。0秒2及ばずの遅れ入線で、脚色も相手に見劣っていたが、時計は6F76秒8-1F11秒8(一杯)と抜群のものだった。これだけハードに追えたのは体調のいい証拠だ。肌ツヤも良くなっており、気配は前走以上。年齢を全く感じさせない。 ★逸走も、立て直しての2着は伝説級の走りでした。 【阪神大賞典】オルフェーヴルまさかの逸走… ギュスターヴクライが重賞初制覇 ★データ、全馬追い切り短評を掲載 【天皇賞・春】攻略は「UMAJIN.net」の「レース情報」コーナーにお任せ!
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