おしらせ
【天皇賞・春】単勝万馬券! ビートブラックが4冠馬破る大金星
29日、京都競馬場で行われた第145回天皇賞・春(GI、芝3200m)は、単勝159.6倍の14番人気ビートブラック(牡5、栗東・中村)が3コーナーの下り坂で先頭に立つと、そのまま後続の追撃を凌ぎきって先頭でゴールした。勝ちタイムの3分13秒8(良)はレコードにコンマ4秒迫る好時計、鞍上は石橋脩騎手。 各馬揃ったスタート。最内枠からビートブラックがハナを奪う構えを見せるも、押して押してゴールデンハインド(牡6、美浦・大竹)が先頭へ立ちペースを握る。ビートブラックは2番手に控え、その後ろを古豪ナムラクレセント(牡7、栗東・福島)が追走。トーセンジョーダン(牡6、栗東・池江)は先行集団のうしろあたり、2番人気のウインバリアシオン(牡4、栗東・松永昌)は中団に位置し、注目のオルフェーヴル(牡4、栗東・池江)は後方から数えて2番手でレースを進めた。 2馬身間隔で前の3騎が淡々と進み、ゴールデンハインドの作ったペースは1000m通過が60秒ちょうど。4番手以降は大きく離れ、向正面から3コーナーに差し掛かるころには30馬身以上にも広がり、縦長の隊列で2度目の坂越えを迎えた。 早くも手が動くゴールデンハインドを、ビートブラックが軽々とかわし先頭へ。後続各馬も追い出しを始めるが、前半に与えたリードをなかなか詰めることができない。さらに馬群の後ろで折り合っていたかのように見えたオルフェーヴルだったが、鞍上・池添騎手が懸命に手綱を扱くも、馬群についていくのが精一杯。淀のターフが悲鳴で包まれる中、各馬は直線へ向いた。 石橋脩騎手のステッキに応えるように、ビートブラックの脚色は衰えない。トーセンジョーダン、ギュスターヴクライ(牡4、栗東・荒川)、ウインバリアシオンらもじわじわと脚を伸ばすが、万事休す。巧みなペース配分で他馬を翻弄したビートブラックが、伝統の長距離GIで大金星を挙げた。勝ち馬から4馬身差の2着にはトーセンジョーダンが入線し、さらに2馬身差の3着はウインバリアシオン。4冠馬オルフェーヴルはヒルノダムール(牡5、栗東・昆)と同着の11着に敗れている。 石橋脩騎手は勝利ジョッキーインタビューで 「信じられません。京都の開催は高速決着が続いていたので、残り1000mから行こうと思っていました。状態がすごく良く、仕上げてくれた皆さんのおかげです。(自身のGI初勝利について)まだ実感は沸かないですが、本当に嬉しいです。引き続き乗れるとしたら、この馬の助けになれるよう頑張りたいので、応援よろしくお願いします」と喜びの声を残している。 配当は単勝15,960円、馬連61,570円、馬単208,630円、3連複97,140円、3連単1,452,520円。勝ったビートブラックは父ミスキャスト、母アラームコール(母父ブライアンズタイム)という血統。この勝利が人馬ともにGI初制覇となった。 ※詳しいレース結果はコチラ ★前走は10着に敗れていたが 【阪神大賞典】オルフェーヴルまさかの逸走… ギュスターヴクライが重賞初制覇 ★重賞2着の経験あり 【京都大賞典】59キロでも強い! ローズキングダムが完勝
Tweet | シェア |