UMAJIN.net

おしらせ

【ヴィクトリアM】有力馬1週前追い切りレポート

昨年は接戦を制して優勝したアパパネ(中央)。ヴィクトリアM史上初となる連覇達成なるか?

13日、東京競馬場のメインレースとして行われるのが古馬牝馬によるマイル女王決定戦・第7回ヴィクトリアM(GI、芝1600m)だ。このレースへ出走を予定している有力馬たちの、1週前追い切りの模様をレポート! アパパネ 昨年の覇者。前走の阪神牝馬Sが7着と案外だったがタイム差は0秒4と、そう大敗はしていない。これまでもひと叩きされて本番できっちり変わってきており、期待していいだろう。前走が太かった分、長めのコース追いとプールでこの中間は丹念に調整されてきた。陣営の目論見どおり気配は上昇しており、連覇への視界は明るい。2日は蛯名騎手が跨り左回りの美浦北C(ダート)コースで併せ馬。エクストラセック(5歳1000万下)を0秒5追走し、終いの仕掛けには鋭い反応を見せ0秒4差の先着を果たした。時計も6F82秒0-1F12秒0(G前追う)と上々のもの。6日の日曜追いでもウッドコースで1秒以上先行していた馬を追い掛け、並んでグイッと首が出たところがゴール。闘争心にきっちり火が点いている。 オールザットジャズ 条件戦を2連勝後、オープン昇級初戦だった中山牝馬Sでさっそく2着。続く前走福島牝馬Sでは人気に応え2着コスモネモシンに1馬身1/4をつけ快勝した。ここへ来ていよいよ本格化。勢いに乗ってのGI制覇は十分にありそう。中間はキビキビした動きを見せており、激戦続きの疲れは感じられない。2日は藤岡佑騎手を背に栗東坂路で併せ馬。終始余力たっぷりのまま3歳未勝利馬を問題にせず、2馬身の先着を果たしている。時計は4F53秒9-1F13秒1(馬なり)。「今は精神面で大人になって、カイ食いも安定してきたことが結果に繋がっていますね。東京は初めてですが、長距離輸送も左回りもこなしてくれていますし、広い馬場で直線の長いコースならマイルにも対応してくれると思います。以前と馬体重は変わらなくても、最近は本当に実が詰まって張りが出ている、充実期ですね」と、山田助手。 マルセリーナ 昨年の桜花賞馬。それ以来勝ち星からは遠ざかっているが、昨秋のマイルCSが初となる古馬相手のレースで0秒4差の6着、今期復帰戦の阪神牝馬Sでクビ差の2着と地力は依然上位だ。叩かれた上積みを考えれば、勝ち負け争いに加わる資格は十分。2日は栗東ウッドで長めからの併せ馬となったが、ベストクルーズ(5歳1600万下)を相手にした追い比べをあっさり制し0秒8の先着を果たしている。お釣りを残して7F98秒8-3F38秒2-1F12秒8(強め)と時計も申し分なし。「前走は12キロ減だったが、無駄肉が剃り落とされたということだろう。あれでいい。中間はユッタリとゆとりを持って調整できている。動きも良くなってきた。東京コースはオークス以来だが、あの時は外々を回って結果が出なかっただけ。広いコースはいいと思う」と、松田博師は順調さを強調している。 ホエールキャプチャ GI戦線で続けて好走を続ける実力がありながらも、大輪には未だ手が届かない。【2.2.0.0】(2着2回はいずれもGI)と、ベスト条件であろうマイル戦で悲願達成なるか。中間は短期放牧を挟んだが、帰厩後さっそく素軽い動きを見せており順調に態勢を整えつつある。2日は美浦ウッドで単走追い。余力を残しながら軽快に伸び、6F80秒5-3F38秒6-1F12秒6(強め)をマークした。太めだった馬体もしっかり絞れている。「前走は、休み明けで体も増えていたし道悪もこたえた。短期放牧後はいい雰囲気で順調に来ており、前回よりも動きに切れが出てきた。良くなっています」と田中清師はコメント。上積みあり、と腕を撫している。 レディアルバローザ 昨年はアパパネ、ブエナビスタのワンツー決着に僅差まで迫っての3着。成績は安定しないが、前々走の中山牝馬Sでは鞍上の好判断もあり逃げ切り勝ちを収めている。力量は侮れず、大駆けの可能性は頭に入れておきたい。2日は栗東ポリトラックコースで単走となり6F79秒5-1F12秒8(強め)をマーク。終いはやや甘くなったが、全体で見れば申し分のない時計だ。「今週は強め程度に追って終いを少し要したが、ほぼいつも通りの動き。まだ良くなりそうだし、昨年ぐらい走ればチャンスはある」と、笹田師。デキはいいので改めて見直しが必要になりそう。 フミノイマージン 5歳シーズンだった昨年に重賞3勝と才能が花開いた。血統的にはまだ奥がありそうな雰囲気だけに6歳春、3度目のGI挑戦で一発があってもいい。良績は2000m前後に集まっているが、牡馬相手の前々走・東京新聞杯ではメンバー最速の上がり脚を繰り出し0秒4差の4着に入った。マイル戦でもやれる下地はある。中間は短期放牧を挟み、帰厩後の乗り込みは順調。2日は、今回久々のコンビ結成となる池添騎手が跨り栗東ウッドで併せ馬。オープン馬ダンツホウテイと実戦さながらの激しいスパーリングを展開し僅かに遅れたが、これは相手が良く走ったもの(実際、週末の新潟大賞典で2着)。フミノ自身も6F82秒4-1F12秒7(G前追う)と上々のタイムで駆けていた。やや馬体に重めを感じるが、今週ビシッとやればしっかり仕上がってきそうだ。 クィーンズバーン 格上挑戦ながら、前走の別定GII阪神牝馬Sを逃げ切り勝ち。マイペースの逃げが叶ってのことではあるが、後続の追い上げを完全に封じ込めた走りは見事なものでフロック視は禁物だろう。同型不在に加え、依然好コンディションを保つ現在の東京コースのレースならVTR再現があっていい。輸送を控えているため6日に実質的な最終追いがかけられたが、栗東坂路4F51秒7-1F13秒0(一杯)と自己ベストを大幅に更新する猛時計をマーク。身のこなしが素軽くなり、よりスピード感が出てきた。充実ぶりは強調できる。 ★データ、全馬追い切り短評を掲載 【ヴィクトリアM】攻略は「UMAJIN.net」の「レース情報」コーナーにお任せ!
シェア

おしらせ一覧

PAGE TOP