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【日本ダービー】有力馬1週前追い切りレポート

皐月賞は後続に2馬身半差をつけての快勝だったゴールドシップ。2冠達成へ調整は順調だ。

27日、東京競馬場のメインレースとして行われるのが競馬の祭典・第79回日本ダービー(GI、芝2400m)だ。このレースへ出走を予定している有力馬たちの、1週前追い切りの模様をレポート! ゴールドシップ 共同通信杯では好位からディープブリランテを差し切り勝利。前走皐月賞は後方から3コーナー過ぎでぽっかりと開いたインへ潜り込むと、まるで“ワープ”したかのように抜け出し後続に2馬身半差をつける快勝を収めた。操縦性が抜群なのに加え、搭載エンジンそのものも世代トップ級のものであることを証明する勝ちっぷり。血統的にも距離延長は望むところで、中間も順調に来ている。牝馬同様、牡馬クラシックでも2冠達成となるか。内田騎手が跨った16日の1週前追い切りでは栗東坂路で1秒5先行したマコトリヴァーサル(3歳オープン)を猛然と追い詰め、ゴール前できっちり差し切っての先着を果たしている4F50秒4(一杯)はこの日の栗東一番時計で、文句なしの仕上がりぶり。「相手を大きく追走させ、追いつかないような位置から最後は交わしてくれた。しっかりと負荷をかけて追い切ることができ、これで馬自身も戦闘モードに入ってくる。今回もいい状態で持っていけそうなのが何よりです」と、須貝師は順調さを強調。 ワールドエース 前走皐月賞はスタートして1ハロン過ぎで他馬に接触し、躓く不利。直線では大外に進路を取り豪快に追い上げるも、2馬身半届かずの2着に終わっている。このレースでワールドエースが繰り出した上がり3F34秒9はゴールドシップの34秒6に0秒3及ばないが、進路の内外を考えれば互角以上の末脚だったと見ていい。事実、ゴールドシップ以外の外に進路を取った組はまとめて負かしている。直線がより長い東京コースなら、逆転の目は十分。前走中に爪を傷め、今年既に4戦を消化していることもあり中間はやや緩めの調整が続いていたが17日は福永騎手を背に栗東坂路でしっかり負荷をかけられた。3歳1勝馬と併せられ、半馬身の先着。時計は4F52秒3-1F12秒7(一杯)と水準級だったが「そんなに時計が出るタイプではない。いい動きだったし、走っている感触が良かった。成長している」と、福永騎手は好感触を得た様子だ。 ディープブリランテ 2歳時に東京スポーツ杯を圧勝。3歳シーズンは行きたがる気性が災いして敗戦が続いているが、それでも大きく崩れないのは地力上位の証だろう。馬具の効果で落ち着きは出てきており、マイペースのレース運びが叶えば戴冠があっても。中間は短期放牧に出され、2日に栗東へ帰厩している。16日はウッドコースで長めスタートからキョウエイバサラ(4歳1600万下)を追う併せ馬。序盤はしっかりなだめられ、直線で仕掛けられると迫力満点の豪快な伸びを披露し、1秒5千切っての先着を果たしている。7F98秒5-6F81秒5-3F37秒7-1F12秒2(一杯)と時計も申し分ない。「今週の動きが本当に素晴らしかった。この馬のテンションを考えると来週はもう軽めで十分でしょう。これまでは前向きさを制御できなかったが、この中間は岩田騎手が調教をつけてしっかりコンタクトを取っている。あとは自然体で、ジョッキーに任せるつもり」と、矢作師。 フェノーメノ 新馬戦こそクビ差だったが、2勝目を挙げた500万条件戦では後にプリンシパルSを快勝するスピルバーグを2馬身差で下して快勝、前走青葉賞は1番人気に応え2着に2馬身半差をつけ勝利と東京コースでの強さが光る。「青葉賞馬はダービーで勝てない」??そんなジンクスを崩す走りがあっても驚けない。中3週だが10日にさっそく速いところをやれているように、ダメージは少なかったようだ。17日は蛯名騎手が跨り、美浦ウッドで僚馬を2馬身追走。スムーズに折り合うと、直線は外からスッと反応して楽な手応えを保ったまま差し切り、2馬身の先着を果たしている。時計は6F85秒7-1F12秒6(馬なり)。フットワークは相変わらずダイナミックで馬体の張り、肌ツヤの良さも目立つ。前走時も抜群の仕上がりだっただけに、大幅な上積みまでは強調しづらいが、引き続き絶好の気配を保っている。「(1週前追いは)長めから行ったにしても少し時計が物足りなかったかな。疲れがあるのかもしれないが、ガクッと落ちた訳ではないからね。この1週間でうまくさじ加減をしていくよ。東京コースだと別馬のようになるし、馬っぷりからもまだまだ伸びしろは見込める。間違いなくGIは取れる器だから、前走のデキをキープできれば勝ち負けになる」と、戸田師。 グランデッツァ 上位拮抗の一戦だった皐月賞で、1番人気に推されたのはスプリングSの勝ちっぷりが強かったこの馬。しかし、渋った馬場にノメってしまい、大外スタートも響いた格好で勝ち馬に0秒7差の5着に終わっている。良馬場での一戦なら逆襲のチャンスありだ。中間は厩舎に置かれじっくりと調整し、馬体の回復に専念。追い切り再開後は徐々に気配を上げてきており、16日栗東ウッドでの調教では6F79秒8-1F12秒6(一杯)の猛時計を叩き出している。 「先週は坂路で追い切って、その時に能力の高さを確認できましたが、今週はコースで追って、より一層、この馬に対するいいイメージを持つことができました。疲れは感じませんし、先週よりも良くなっていると思います」と、稽古の手綱をとった池添騎手は上昇ぶりに笑顔を見せていた。 ヒストリカル 毎日杯を圧巻の末脚で快勝した後は疲労回復のため皐月賞をパス。その後はダービー一本に照準を絞り入念に調整されている。関東圏への輸送は初となるが、これをクリアするようなら一発の魅力は十分にある。4月下旬から栗東坂路で乗り込まれており、追われるごとに時計を短縮。順調そのものだ。16日は坂路を4F50秒8-1F12秒9(一杯)で駆け抜け僚馬を3馬身突き放す、豪快な動き。「(1週前追いは)少し時計が速くなり過ぎてしまったね。ただ、1週前だからしっかりやっておきたかったので、まぁ軽過ぎるよりは良かったと思います。来週は単走で大丈夫でしょう。以前のトモの緩さもなくなって、見た目にもいい体になってきた。本番は、この馬の切れ味が生かせる流れになるかどうかですね」と、音無師。 トーセンホマレボシ 落鉄がありながら、前走京都新聞杯を快勝しダービー最終切符を掴んだ。それも、古馬を含めた芝2200mのJRAレコードを更新するおまけ付き。兄トーセンジョーダンからも大器の予感は十分だ。西の最終兵器が頂点獲りを目論む。レース間隔詰まっており、17日は栗東坂路をまったくの馬なり流した程度(4F58秒3)の内容となったが柔軟な脚捌きからは目立った疲れは感じられない。好調維持だろう。「前走は落鉄しながらも強い勝ちっぷり。なかなか条件が合わなかったが、ようやく能力通りの走りを見せてくれた。中1週なので今週はこのぐらいで。ダービーだからといって変わったことはせず、普段通りの調整。大型馬で仕上がりが遅かったが、使い込んで良くなってきた。広いコースの良馬場でのびのび走れば楽しみ」と、池江師。 ★データ、全馬追い切り短評を掲載 【日本ダービー】攻略は「UMAJIN.net」の「レース情報」コーナーにお任せ!
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