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【エリザベス女王杯】準3冠ヴィルシーナに2冠マンボ 好メンバーが激突
1996年から3歳馬、古馬混合となったエリザベス女王杯。今年はジェンティルドンナの名前こそないものの、現時点でのJRA牝馬最強を決するにふさわしいメンバーがエントリーしている。
ヴィルシーナは3歳時に3冠すべてで2着、このレースでも2着と歯がゆい結果が続いたが、今年は春のヴィクトリアマイルで悲願のGI制覇を達成。ここも制して春秋牝馬GI連覇を成し遂げるか。秋始動戦の京都大賞典は8着に沈んだが、春は大阪杯6着→VMで優勝と叩いて結果を残している。実際、稽古での動きは鋭さを増しており勝ち負け争いに加わってくるのは必至だろう。
3歳勢のエース格は2冠達成のメイショウマンボ。展開の助けがあったにせよ内回りの秋華賞を中団から豪快に差し切った末脚は、外回りに替わればさらに破壊力を増しそう。10月31日の追い切りでは6Fから時計を出しておりローズS、秋華賞と戦ってきた激戦の疲れが見られないのは好感。
昨年このレースを7番人気で制したレインボーダリアは、函館記念の6着が最高と今年はいまひとつの走りが続く。前走13着という着順だけ見れば負けすぎな感もあるが、スローペースに泣きながらも勝ち馬に0秒6差と印象ほどは悪くない内容。中間は軽快な動きを披露しており、気配は徐々に上昇している。10日の関西地方は雨予報だけに“終わった馬”と切り捨てるのは禁物かもしれない。逆に、天気が持って良馬場なら府中牝馬Sを快勝のホエールキャプチャにチャンス。ヴィクトリアマイル勝ち馬だが、オークスなどでの好走もあり、距離は守備範囲だ。
フローラS、ローズSと前哨戦のGIIを制しながら本番ではタイトルに手が届かなかったデニムアンドルビー。スタートに難がある分、秋華賞よりゆっくり構えられるこの舞台のほうがチャンスは大きくなるだろう。重馬場のローズSを制しており、晴雨兼用なのも強み。秋華賞後はソフト調整ではあるが、順調にメニューを消化している。上積みはともかく、高いレベルで好調を維持できているのではないか。
昨年はピクシープリンセスが3着、マイネオーチャードが4着に入っており、上がり馬にも目を配っておきたい。注目は4歳馬のエディン、3歳のラキシス。エディンは今年既に13戦とフル稼働しており状態面の上積みこそ疑問だが、準オープン昇級後2戦で勝ち上がったように目下の充実ぶりは顕著だ。自分の形で行き切れば大仕事も。ラキシスは秋に復帰してから500万、1000万と芝2200mの特別戦を楽に連勝し、大物感はたっぷり。実績では秋華賞組に見劣るが、10月30日の追い切りでは終いビッシリ負荷をかけられたように、余力と言う点でのアドバンテージがあるのは大きい。
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