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【今週の重賞】[小倉大賞典]小倉巧者のアリーヴォが重賞初制覇なるか

■2月20日、小倉競馬場で第56回・小倉大賞典(GIII、芝1800m)が行なわれる。冬の小倉の名物ハンデキャップ競走。実は牡牝混合の芝1800mでのハンデ重賞はこのレースしかない。そのためか例年荒れる傾向にあり、5年連続で3連複は3万円以上、3連単は10万円以上の高額配当となっている。

準オープンの壇之浦Sを勝って挑むのがアリーヴォ(牡4、栗東・杉山晴)だ。父は昨年急逝したドゥラメンテ。母は川崎の関東オークスに優勝、韓国のトゥクソムC(ダ1400m)も圧勝した米国産馬のエスメラルディーナだ。そのためか2歳秋のデビュー戦はダートを選ぶも11着に大敗。ところがその後の芝レースでは好走を重ね、菊花賞(7着)以外はすべて馬券圏内をキープ。しかも小倉の芝戦では4戦4勝と無類の相性のよさを見せている。勢いそのままに得意コースで重賞初制覇なるか。

牝馬ながら実績最右翼はランブリングアレー(牝6、栗東・友道)だろう。明け5歳時に愛知杯で2着に入ると、続く中山牝馬Sで重賞初制覇。初のGI挑戦となったヴィクトリアマイルでは10番人気の低評価を覆して2着に激走しファンを驚かせた。能力はメンバー上位。またどんなコースでもこなせる器用さがあり、条件戦とはいえ小倉芝1800mで勝ち鞍があるのも心強い。ただし本レースは牝馬不振の傾向があるうえ、重いハンデを課せられそうな点はマイナス材料だ。

一発大駆けがありそうなのがスカーフェイス(牡6、栗東・橋田)。5歳の夏までは一介の条件馬だったが、秋2戦目の岸和田Sを鮮やかに差し切ってオープン入り。さらに年明けの中山金杯では2着に激走し、6歳にして本格化を迎えた。父は晩成タイプの産駒も多いハーツクライ。母系は伯父のスズカマンボ(天皇賞・春優勝)をはじめ活躍馬を多数輩出するグランド牧場生産の隠れた良血である。母スプリングサンダー(CBC賞など重賞2着が2度)譲りの鋭い末脚が武器。展開がハマれば遅咲きのタイトル獲得も十分にあり得る。

ヴァイスメテオール(牡4、美浦・木村)は菊花賞大敗からの巻き返しを狙う。父キングカメハメハ。母はマーメイドSを勝ったシャトーブランシュ。ひとつ下の半弟は東京スポーツ杯2歳Sを快勝しダービー馬候補の呼び声も高いイクイノックスという血統だ。決め手がありながらも器用な脚も使えて、ラジオNIKKEI賞は3-4角を馬群をぬいながら進出し、直線では後続を突き放す完勝を収めた。小回りの芝1800mはピッタリの舞台。また自身も母も不良馬場で快勝しており、道悪はおそらく“鬼”だ。

そのほかにも、一昨年の勝ち馬で小倉巧者のカデナ(牡8、栗東・中竹)、昨年の小倉記念で3着好走、同距離の逆瀬川Sを快勝して臨むスーパーフェザー(セ7、栗東・渡辺)、19戦して掲示板を外したのは重賞初挑戦の一度だけという超堅実派・ノルカソルカ(牡5、栗東・藤岡)、新潟記念優勝のほかに重賞2着も2度ある実績十分のブラヴァス(牡6、栗東・友道)など不気味な惑星も多数参戦。ハンデ戦らしい大混戦を断つのは、いったいどの馬になるのだろうか?

(Text:Hattori)

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