おしらせ
【今週の重賞】[京都記念]ふたつ目のタイトルを獲るのはサンレイポケットかユーバーレーベンか
■2月13日、阪神競馬場で第115回・京都記念(GII、芝2200m)が行なわれる。京都競馬場が改修工事中のため、昨年に続き今年も阪神芝2200mで施行される。古くは春秋と年に2回開催されていたため、施行回数は100をゆうに超える伝統の重賞。またかつては天皇賞・春の前哨戦的な位置づけだったが、近年はGIに昇格した大阪杯、ならびにドバイや香港などの海外GIを加えたステップレースとして機能している。ゆえに堅く収まる傾向にある一方、仕上がり途上の上位人気馬が取りこぼすケースも散見される。
サンレイポケット(牡7、栗東・高橋忠)は地味な存在ながら、今年は注目を集めそう。5歳夏にオープン昇格、6歳春に新潟大賞典で重賞初制覇と、遅れて出世してきたクチ。しかし昨年の秋は府中のGIで連続4着に大健闘。特に天皇賞・秋は1着エフフォーリア以下“ビッグスリー”に次いでの入線で、パフォーマンスは非常に高いものだった。これだけ走れれば好勝負必至だが、左回りでの好走が目立つとともに阪神に良績がない点は気がかり。また先行有利な開幕週は差し・追い込み脚質の同馬にとっては不利な条件だ。
復活に燃えているのはユーバーレーベン(牝4、美浦・手塚)。昨年のオークスではマイネル軍団悲願のクラシック制覇を達成。しかしながらその後は脚部不安に見舞われ、ぶっつけで臨んだ秋華賞は惨敗。だが次走のジャパンCは6着に敗れはしたものの復調気配がうかがえた。今回は調整過程になんの不安もなく陣営は好調をアピール。遠征競馬となる阪神でもGI3着の実績があり、巻き返しに期待できそうだ。
7歳にして新味を見せたのがレッドガラン(牡7、栗東・安田隆)である。一昨年の大阪城Sで初のOP勝ちを収めた後は、3-6着内を行ったり来たりと煮え切らない成績。ところが連対経験が一度もなかった距離2000mの中山金杯に挑戦すると2馬身半差で快勝。これまでの“善戦マン”イメージを払拭してみせた。さらなる1F延長が鍵だが、近親にはダンスインザダークやダンスパートナーといった長距離実績馬がおり、あっさり克服してもおかしくはない。
ジェラルディーナ(牝4、栗東・斉藤崇)も見逃せない一頭。父はモーリス。そして母はGI7勝の名牝・ジェンティルドンナだ。昨年夏の復帰2戦目からいずれも圧勝の3連勝で一気にOP入り。しかし2番人気に支持されたチャレンジCは4着敗退と、古馬重賞の壁に跳ね返された。素材が一級品であるのは間違いなく、前走の敗因は連戦の疲労もあった様子。ただしテンションの高いところがある馬で未経験の距離2200mは不安材料。またコースが違えど、母ジェンティルドンナが1番人気でこのレースに敗れているのも気になるところだ。
そのほかにも、京都新聞杯1着、神戸新聞杯2着と距離2200mでの重賞で連続好走中のレッドジェネシス(牡4、栗東・友道)、同じく2200mのオープン特別・新潟牝馬Sを制し、前走愛知杯でも2着に走ったマリアエレーナ(牝4、栗東・吉田)、昨年の京都大賞典で感動の復活走を見せた古豪・マカヒキ(牡9、栗東・友道)、ほぼ1年ぶりの前走・中山金杯で4着に善戦したタガノディアマンテ(牡6、栗東・鮫島)など不気味な惑星たちもスタンバイ。手ごろな頭数ながらひと筋縄ではいかない面子が揃い、予想が大いに楽しめそうだ。
(Text:Hattori)
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