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【エリザベス女王杯】ヴィルシーナら有力馬最終追い
11月10日に京都競馬場で開催される牝馬最強決定戦・エリザベス女王杯(GI、芝2200m)に出走を予定している各馬の最終追い切りが、美浦・栗東両トレセンで行われた。
昨年このレースで2着と涙を飲んだヴィルシーナは栗東坂路で岩田騎手を背に併せ馬。先行した格下馬をロックオンすると馬なりを保ったままで弾け、半馬身の先着となった。序盤は折り合い重視だったため全体時計こそ4F54秒8だが、仕掛けられての伸びはさすがのものでラスト1Fは12秒6。動きに鋭さは増しており、前走を叩かれての上積みは顕著だ。
オークス、秋華賞の2冠に続くGI3勝目を目論むメイショウマンボも栗東坂路で併せ馬。こちらは武幸四郎騎手を背に4F53秒0-1F13秒0(馬なり)をマークし、ゴール前ではあえて追わず流したままで半馬身ほどの先着を果たしている。1週前のコース追いで突き放す動きを見せており、最終リハは確認程度で。強調できるほどの上積みはないが、前走時が絶好の状態だっただけにいい意味での平行線と捉えていいだろう。
メイショウマンボと同様ローズS、秋華賞と戦ってきたデニムアンドルビーも静に徹した調整となった。栗東ウッドで“角居流”の3頭併せだったが、同レースに出走するオールザットジャズには1馬身遅れての入線。騎手(バルザローナ)騎乗でしっかり追われたオールに対し、助手騎乗のデニムはそこまで負荷をかけられておらず、こちらも確認程度で十分ということか。中間の動きからも疲れはなく好調持続と見ていいのではないか。
角居厩舎からは上記2頭に加えさらに上がり馬2頭が参戦。ラキシスは栗東ウッドで川田騎手を背に3頭併せだったが、先に行く2頭を追うとゴール前余力十分のまま鋭く伸び、3頭併入に持ち込んだ。ラスト1Fは11秒7と抜群の切れ味で、万全の仕上がりぶりだろう。ディアデラマドレも栗東ウッドで別組の3頭併せ。藤岡康騎手が手綱を握って最後方から進むと、オープン馬グラッツィアらを問題にせず最先着となった。こちらも馬なりでラスト1F11秒8と抜群の切れ味。甲乙つけがたいデキにある。
ホエールキャプチャは美浦坂路で蛯名騎手を背に併せ馬となり、脚色優勢で先着。前走がピークのデキで、上積みはさすがに感じられなかったが、それでも高いレベルで好調は維持できているだろう。
前走準オープン勝ちのエディンは使い詰めの中2週とあって、この最終追いが中間唯一の時計。疲れがどうかだが騎手騎乗(荻野騎手、レースは藤田騎手)で栗東ウッド長め7ハロンから時計となり、ラストはステッキも入る意欲的な内容だった。上積みはさすがにないが、デキ落ちはなく安定している。
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