おしらせ
【ジャパンC】ジェンティルドンナら有力馬最終追い
11月24日に東京競馬場で開催されるジャパンC(GI、芝2400m)に出走を予定している各馬の最終追い切りが美浦・栗東両トレセン、および競馬学校で行われた。
連覇を狙うジェンティルドンナは栗東坂路で単走。力みなく進み、ラストに軽く仕掛けられて時計は4F53秒8-1F13秒0(強め)をマークした。目立った数字ではなく静に徹した調整だが、前走時にある程度仕上げられており1週前追いではムーア騎手騎乗で併せ馬を消化できているのでこれで十分といったところか。2F?3F間では無理なく12秒4の快ラップを刻めており、高いレベルでの好調維持と見ていいだろう。
京都大賞典5着からの巻き返しを期すゴールドシップは1週前追いに引き続き、内田騎手が跨っての栗東坂路で併せ馬。その1週前追いで稽古駆けするオープン馬・ラトルスネークとハードなスパーリングをこなした効果があったか、この日の追い切りでは余力をたっぷり残して準オープン馬に3馬身先着を果たした。時計は4F54秒9-1F13秒2(馬なり)と平凡だが、反応面の良化は強調できる内容。反撃の態勢は整ったと言える。
天皇賞・秋で3着だったエイシンフラッシュは香港Cとの両睨みだったが、こちらへ回ってきた。最終追い切りはM.デムーロ騎手が跨り、栗東ウッドで3馬身ほど先に行く僚馬を追走。相手をロックオンするとインからあっさり抜き去り、楽な手応えのまま7?8馬身ほど置き去りにして先着を果たしている。稽古駆けするタイプの馬だが、それを差し引いても好調ぶりは間違いのないところ。前走後の初時計が15日の金曜日で、中間強い負荷は掛けられておらず上積みの大きさは強調しづらいが、ピークのデキだった前走時からいい意味の平行線と考えて良さそう。
2走前に京都大賞典を勝ったヒットザターゲットは武豊騎手を背に栗東坂路を単走となった。4F51秒3-1F13秒2(強め)と終いこそ若干要したが、余力を残しながら自己ベスト(4F52秒8)を大幅に更新する時計をマーク。中間の攻めも入念に消化されており、状態の良さは目下ピークか。
アルゼンチン共和国杯で2着のアドマイヤラクティはC.ウイリアムズ騎手が跨って栗東ウッドで単走。序盤は流す程度で終いの反応だけ確認する内容だったが、スムーズに伸びラスト1Fは12秒を切る動きを見せた。この秋は2戦使われ、ますます気合いが乗ってきた雰囲気にある。
アルゼンチン共和国杯5着だったホッコーブレーヴは原田和騎手が跨って(レースは三浦騎手)美浦ポリトラックで単走。終い仕掛けられると鋭く伸びて好調さをアピールした。通常レース直前は馬なり調整で挑む馬だが、今回は大一番とあってしっかり負荷を掛けられており、お釣りのない仕上がりだろう。
エリザベス女王杯から中1週となるデニムアンドルビーは17日の日曜追いで4F57秒台をマーク、20日の最終追いは“角居流”の3頭併せで馬なりのまま最先着とデキ落ちはなさそう。同じくエリ女杯組のヴィルシーナは20日、栗東ウッドでの追い切りが中間の初時計。岩田騎手が跨り、5馬身ほど先行した僚馬を追うとラストはステッキも入る実戦ばりの内容だったが、鞍上のゲキに応え半馬身先着してのゴールを果たした。前走が凡走だった分ダメージはほとんどなく、このひと追いで変わってくる可能性も。
海外馬シメノンは19日に競馬学校で、21日に東京競馬場でそれぞれダートコースにて3F42秒前後のメニューを消化。やや硬さはあるが各日2本消化できており、輸送の疲れなどは感じられずこの馬なりに悪くない状況だろう。ドゥーナデンは18日、19日と競馬学校ダートコースで攻められる意欲的な調整過程。上々の伸びを見せており、今期2戦使われての上積みは見込めそうだ。3歳時(1位入線ブエナビスタに0秒8差10着)はレース当週の水曜に東京競馬場の本場馬で7Fから時計を出すなど意欲的な攻めが目立ったジョシュアツリーは、今回軽めの調整のまま本番に向かう模様。3歳と完成された古馬、今回は10月に2戦しているなどの違いはあるにせよ、いささか手緩い印象は拭えない。
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