UMAJIN.net

おしらせ

【ジャパンC】ジェンティル、ゴールドの激突ムード

国際招待レース・ジャパンC(GI、芝2400m)が24日、東京競馬場で行われる。3歳牡馬勢やビッグネームの海外馬の参戦はないが、それでもGI馬6頭が激突。見ごたえのある一戦となりそうだ。

昨年の覇者ジェンティルドンナが連覇を狙う。1番人気に推された前走天皇賞・秋はジャスタウェイに4馬身差の2着。しかし逃げつぶれたトウケイヘイローを追いかけてもので、同じく追いかけた組のダイワファルコンが勝ち馬に2秒9差(その後57.5キロを背負い福島記念を勝利)だったことを考えれば負けてなお強し、をアピールできた内容だったと言っていいだろう。昨年のヴィルシーナに5馬身差をつけたオークス、そしてジャパンCと2戦して2勝、ベスト舞台と言える東京芝2400mなら当然勝ち負け。鞍上はここまで不動のコンビを組んできた岩田騎手からライアン・ムーア騎手へとスイッチとなった。今年になって勝てていないのは事実であり、非情な決断だが致し方なしといったところ。栗東坂路での1週前追い切りでは終い重点で鋭い伸び。手綱を握ったムーア騎手も好感触を得たようで、休み明けを使われての上積みは見込んで良さそうだ。

ダントツの1番人気に推された前走京都大賞典でよもやの5着だったゴールドシップ。季節はずれの暑さや外めの枠からの発走で外を回らされた分などの原因があるにせよ、いささか不可解な敗戦だった。しかし、同じように天皇賞・春での不可解な敗戦から巻き返しての宝塚記念快勝があり、ここでも力を発揮しさえすれば勝ち負けに絡んできていい。前走がダメージの残る敗戦だったとのことだが、短期放牧を経てしっかり立て直され体調面は上昇カーブを描いているようだ。こちらは引き続き内田騎手のコンビで挑む。

日本ダービー勝ち、天皇賞・秋勝ちのあるエイシンフラッシュは香港Cとの両睨みだったが、こちらに回ってきた。激戦続きだが中間の動きからは疲れはなさそう。日本ダービー勝ち、11年の有馬記念2着などがあり距離は問題としないだろう。一にも二にも、瞬発力が活きるこの馬向きの流れとなるかどうかがカギ。

京都大賞典でゴールドシップ、トーセンラー、アドマイヤラクティらを退け快勝したのがヒットザターゲット。直線平坦のほうがいいタイプではあるが、5月の目黒記念では57.5キロを背負いながらムスカテールのレコード駆けに0秒4差なら、東京がまったくダメということもなさそう。前走は1秒7差の7着と冴えなかったが良発表ながらぬかるみが残っており、この馬にはまったく向かなかったもの。パンパンの良馬場なら軽視禁物だろう。中間は水曜追い、日曜追いと順調すぎるほどにメニューを消化しておりいい状態は維持できている。京都大賞典で4着だったアドマイヤラクティは、続くアルゼンチン共和国杯でトップタイ57.5キロを背負って2着と今期は好調。中間は栗東ウッドでいい動きを見せており、2戦使われ更に良化してきた印象さえある。

エリザベス女王杯出走組からはヴィルシーナ、デニムアンドルビーの2頭がエントリー。ヴィルシーナはその前走で1番人気に推されていたが直線まったく弾けずに10着。力を出し切っておらず、競馬でのダメージはほどんどないため、陣営はここへの出走に踏み切ってきた。一気の相手強化となるが闘争心さえ戻るなら見限れない存在だ。デニムアンドルビーは秋華賞、エリザベス女王杯と中3週、中1週の強行軍。さすがに上積みはなさそうだが、フローラSでの勝ちっぷりを見る限り脚質的には東京コースが一番向いている印象。レースの流れ次第ではあるが53キロを利しての大外ズドン、があっても驚けない。

海外馬は今回シメノン、ジョシュアツリー、ドゥーナデンの3頭が招待されている。GI勝ちがなく、実績では見劣るシメノンはバテない強みを活かしての流れ込みを身上とするタイプ。前走、オセアニア最大のレース・24頭立てのメルボルンカップでも中団からジワジワ伸び、勝ち馬に0秒4差の4着を確保している。日本向きの切れ味はなさそうだが、流れに乗っての上位食い込みは考えておきたい。3歳時にジャパンCに参戦し、10着だったジョシュアツリー。しかし、1位入線ブエナビスタに0秒8差なら日本の馬場がまったくダメというわけではないはず。8月には3000mの重賞で61キロを背負っての2着があり、こちらも切れ味より底力タイプか。メンバー構成的にすんなり先手を取れそうで、逃げの手に出てくる可能性も。今年6月にセントニコラスアビー(ドバイシーマC、BCターフ勝ちなど)の2着、同じく6月にノヴェリスト(後にKジョージVI世&QエリザベスSをレコード勝ち、凱旋門賞でも1番人気確実だったが直前で回避し引退)の2着と、海外馬のなかで今期のパフォーマンスがもっとも高いのがドゥーナデンだ。日本へは初遠征だが、香港ヴァーズ勝ちがあり馬場がフィットする可能性は十二分。こちらは末脚の切れに賭けるタイプで、前がかりのペースになるようなら浮上も。

【関連リンク】
ジェンティルドンナ「具合は確実に上向いている」(東スポ)
ゴールドシップ「ちょうどいい雰囲気」(東スポ)

おしらせ一覧

PAGE TOP