UMAJIN.net

おしらせ

【阪神JF】ハープスター、ホウライアキコら好メンバーが激突

2歳牝馬の頂点を決する阪神JF(GI、芝1600m)が12月8日、阪神競馬場で行われる。重賞ウィナーが5頭参戦を予定しており、ハイレベルな一戦となりそうだ。なお、ファンタジーSを勝利したベルカントは朝日杯FSに進出が決定しており、登録はなかった。

新潟2歳Sでは道中最後方から、直線だけで他馬をナデ斬り。次位ウインフェニックスの33秒3を0秒8しのぐ、まさに次元の違う末脚32秒5を繰り出し圧勝を収めたのがハープスターだ。そこで3馬身差2着に負かしたイスラボニータがその後いちょうS、東スポ杯2歳Sを連勝、5着だったマーブルカテドラルが芙蓉S、アルテミスSと連勝。祖母は名牝ベガと血統背景も文句なしで、器の大きさは計り知れないものがある。デビュー戦は中京競馬場だったが、そこでもメンバー最速の上がりで楽勝しており、阪神の坂を苦にするシーンは考えづらい。あとは3カ月半ぶりの実戦がどうか、だけだろう。放牧から10月下旬にトレセンへ帰ってきており、ここまで6本の併せ馬を消化。しっかり負荷をかけられ、太めも解消しつつあるとのことで最終追いでいい状態に仕上がってきそうだ。

牡馬を向こうに回し豊かなスピードを武器に新馬戦、小倉2歳S、デイリー杯2歳Sとここまで無敗の3連勝を飾ったホウライアキコの器も間違いなく大きいもの。特に、デイリー杯は距離延長を克服した上にレコード更新と意義の大きい勝利だった。小倉、京都でしかレース経験がなく、ゴール前の坂は初体験となるが単調なスピードタイプでなく、追って味のあるところは前走で証明済み。馬場は開幕2週目なら、まだ状態良好なはずでバタッと止まることはないだろう。短期放牧明けの調整は順調に来ており、1週前追いだった栗東ウッドでの調教で猛時計をマーク。絶好の状態にある。

先行策で臨んだ新潟2歳Sではハープスターに0秒5差5着だったマーブルカテドラルは、その後タメる競馬が板につき2連勝。前走アルテミスSでは道中、鞍がズレるアクシデントがありながらも鞍上のコントロールに従えていたあたり、特に精神面の進境が大きそうだ。1週前追いの3頭併せでは楽に最先着するなど軽快な動きを披露しており、状態面は文句なし。あとは初となる関西圏への輸送がどう出るかだろう。

今回と同じ阪神マイルでの新馬戦を勝利、3カ月後の札幌2歳Sも勝利したレッドリヴェール。そのあと放牧に入り、ここがまた3カ月ぶりとなるが、牧場でも乗り込まれていたようで帰厩後初の調教ではオープン馬アスカクリチャンに食い下がってみせた。続く1週前追いでもいい動きを見せており、緩んだ雰囲気は感じられない。

函館2歳Sを制し、世代初のJRA重賞ウィナーとなったのがクリスマスだ。休み明けのアルテミスSは1番人気に推されたが、直線で伸びを欠いての7着に終わっており距離の壁を感じさせる内容だった。改めてのマイル戦となるここが試金石。早めに栗東入りしており、調整は順調だ。

ハープスターを管理する松田博厩舎からは500万下特別・白菊賞を勝ったレーヴデトワールもエントリー。その前走、2着馬とは僅差だったが道中最後方から直線だけでゴボウ抜きした末脚から、素質がかなりのものであることはうかがい知れる。半姉にレーヴダムール(2005年阪神JF2着)、レーヴディソール(2008年阪神JF優勝)と血統的魅力もたっぷり。デビュー以来休みなく中2週、中3週、そしてここへは中1週というローテがどうかだが、12月1日に栗東坂路でさっそく15-15を消化できており順調ではあるだろう。

7月の中京2歳Sで2勝目を挙げたグランシェリーは、休み明けのファンタジーSで6着。それでも前半力みを見せながら勝ち馬ベルカントに0秒4差に踏みとどまれたあたり、能力は相応のものがあるだろう。1週前追いでは騎手(浜中騎手)騎乗だったとは言え、馬なりで栗東坂路4F50秒2の超抜時計をマーク。一度使われ“ガス抜き”された今回、かなりの上積みを見込んで良さそうだ。

【関連リンク】
ハープスター 松田博師「ケタが違う」(スポニチ)

おしらせ一覧

PAGE TOP