おしらせ
【朝日チャレンジC】素質馬ラウンドワールドに反動なし
12月7日、朝日チャレンジC(GIII、芝1800m)が阪神競馬場で行われる。施行時期・条件が変更されての初年度だった昨年は6人気ショウリュウムーンが優勝、クビ差2着に4人気アドマイヤタイシ、さらにクビ差3着に11番人気タガノエルシコ。勝ち馬から最下位までのタイム差が0秒6(ちなみに各馬間の着差は「クビ・クビ・クビ・クビ・ハナ・クビ・クビ・クビ・クビ・クビ・ハナ・アタマ・クビ・ハナ・1/2馬身・ハナ」)と、実にハンデ戦らしい決着となった。今回も伏兵の台頭には十分注意しておきたいところだ。
ラウンドワールドは筋肉疲労などのため、共同通信杯4着後はクラシック進出を見送り長期休養に入っていた。前走アンドロメダSが9カ月ぶりの復帰戦で初の古馬との対戦でもあったが、中団から早めに動くとそのまま後続をあっさり突き放し快勝。オープン特別では力が違うところをアピールした。中間は併せ馬で素軽い動きを披露できており、反動はなかったようだ。斤量は前走から2キロ増となるが、それでも55キロは恵まれた感がある。素質馬がここも飛躍への通過点とするかに注目。
アーリントンC3着、プリンシパルS3着などのあるアルキメデスは、11カ月ぶりの復帰戦だった3走前から休養を挟んでの3連勝を飾り、準オープンを卒業。勇躍ここに臨んでくる。こちらも素質馬が軌道に乗っている感あり、ここが更なる飛躍のきっかけの舞台となるか。前走が5カ月ぶりで叩かれた今回、上積みを相当見込めそうなのもいい。
ヒストリカルは3歳時に毎日杯勝ちがあり、ダービーでも3番人気に推された。昨年このレースは12着に敗れているが、位置取りの悪さとハンデ56キロがわずかに影響したもの。上述したように“超”がつく大接戦のなかで勝ち馬に0秒4差まで迫っており、コース適性にキズがついたと考えなくていいだろう。降級戦だった2走前の西宮Sを一発でクリアし、続くポートアイランドSでも小差の3着と阪神適性の良さは相変わらず。1週前追いでは併せ馬で大差先着しており、一連の好調維持。
今年は4月以降1、2、1、3、2着と、とにかく安定した取り口で好走を続けているのがマイネルラクリマで、トップハンデ58キロを課せられるのも止む無しといったところだ。11月30日、美浦ウッドで追われたのが実質の1週前追いだったが、長めから意欲的に追われラストもしっかり伸びた。フットワークは活気にあふれており、疲れはなく引き続きいい状態だろう。
タマモベストプレイの前走菊花賞は不利があるなどして8着と崩れたが、きさらぎ賞勝ちにスプリングSで2着と1800mでの好成績が光る。1週前追いでは終いにステッキも入るハードな内容を消化しており、秋2戦使われて更に上昇している雰囲気だ。
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