おしらせ
【東京大賞典】ホッコータルマエらJRA4強激突の様相か
2013年の中央競馬は23日で幕を閉じたが地方競馬では大一番、12月29日に大井競馬場で開催される東京大賞典(GI、ダ2000m)がまだ控えている。JCダートを制したベルシャザールこそ参戦しないが、いずれ劣らぬ砂猛者達が集結し史上最高レベルの一戦となりそう。
今年6月、今回と同じ大井ダート2000mの帝王賞(JpnI)を制したのがホッコータルマエ。ニホンピロアワーズ、ワンダーアキュート、ローマンレジェンドと強豪揃った一戦での勝利であり、国内ダートトップクラスの力量馬なのは疑いようがない。この秋も南部杯で2着、JBCクラシックで勝利、JCダートで3着と崩れなく走っている。前走は1番人気を裏切った格好だが、1頭抜け出したところでソラを使ってしまったのを差し込まれたもので力負けではない。秋4戦目で上積みは強調しづらいが、中間にステッキも入る猛稽古をこなしており、いいデキを維持。レース当日は晴れの予報だが、関東地方は週なかに降雨がありそうで適度に湿った馬場も味方となりそうだ。
JCダートでは3年連続2着と“シルバーコレクター”ぶりが目立つワンダーアキュートは、東京大賞典でも一昨年はハナ差の2着、昨年は半馬身+アタマ差の3着と、なんとも歯がゆい結果を残してきている。しかし展開、馬場を問わずダートの一線級相手に堅実な走りを続けており、流れひとつ、きっかけひとつで先頭ゴールがあってもおかしくない。こちらも秋4戦目で状態アップは考えにくいが、軽めながらも調教メニューは消化できており順調ではあるだろう。
昨年のJCダート覇者で、今年の帝王賞で2着だったのがニホンピロアワーズだ。前走JCダートが半年ぶりのぶっつけで「状態はいまひとつ」と評されていたが、先行策から粘って0秒8差の5着ならば上々の走り。力はやはりトップ級だろう。19日の追い切りでは栗東ポリトラックで6F75秒台、5F60秒台と自己ベストをあっさり更新。前走を叩かれての上積みはかなりのものがありそう。
昨年このレースを制したローマンレジェンドは、復帰戦みやこS(59キロを背負い3着)をステップに、前走JCダートに臨んだがよもやの13着に終わっている。しかし陣営は1枠1番スタートから最内で揉まれ、嫌気したことを原因に挙げており、力の衰えではないことを強調。中間はエイシンフラッシュのスパーリングパートナーを務めるなど元気一杯で、最終追いとなった25日の追い切りでは岩田騎手が騎乗し、オープン馬相手に追走先着を果たした。逆襲の態勢は整っている。
強豪揃いのJRA勢を迎え撃つ地方馬では、地元大井所属で昨年の東京ダービー馬プレティオラスに注目か。2走前のSII東京記念では最後方から他馬を圧倒する上がり37秒9の末脚を繰り出し、2着に3馬身半差をつける快勝を収めている。末脚一辺倒の脚質だけに展開頼みな点はあるが、極端に前がかりのペースになるようなら上位の一角崩しがあっても。
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