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【京都牝馬S】引退ドナウ 有終の美を飾れるか

牝馬限定の重賞京都牝馬S(GIII、芝1600m)が1月25日、京都競馬場で行われる。実績馬と勢いある上がり馬の激突ムードで、見応えのある一戦になりそうだ。

明けて6歳となったドナウブルーはここが引退レースとなる。一昨年このレースを制しており、牡馬相手のGIマイルCSでは2012年に0秒1差3着、2013年には0秒6差5着。新馬戦から2連勝したのも京都マイルで、コース相性の良さは疑いようもない。今回は2カ月ぶりになるが、鉄砲を苦にしないタイプであり、攻めでも僚馬をアオる動きを見せるなど問題なく来ている。懸念があるとすれば56キロという斤量か。過去同重量を背負っての出走は3回あるが安田記念10着、ダービー卿CT10着、中京記念4着と振るわない。いずれも牡馬相手なのが救いだが、有終の美を飾るにはこの斤量克服が最大の課題となる。

過去9走中8走でメンバー最速の末脚を繰り出しているゴールデンナンバー。前走愛知杯でも33秒9と最速の脚は見せているのだが、「ど」のつくスロー展開のなか最後方からでは届くものも届かず。ベスト距離のマイルで、改めて真価を問いたい。関東馬だが昨年2月には京都マイルの1000万条件戦を快勝、5月には京都芝1800mの準オープン・パールSを勝利しておりコース適性、輸送面への不安はなし。ちなみにパールSで撃破したのはハワイアンウインド、マイネオーチャード、ピュアブリーゼ、レイカーラ、コウエイオトメとそれはそれは骨っぽい面子であり、牝馬重賞なら即勝ち負けしていい力量の持ち主と言える。中京遠征後となるこの中間は美浦ウッドで軽快な動きを見せており、デキ落ちはなさそう。

牡馬相手の新潟記念を勝利したコスモネモシンの力はやはり上位評価すべき。本来距離は1800?2000mがベストで時計勝負では分が悪そうだが、底力が問われるような展開となれば浮上するシーンを考えておきたい。19日には美浦坂路で助手騎乗にもかかわらず4F49秒2を馬なりで叩き出すなど、連戦の疲れを感じさせず依然好調だ。

上がり馬勢のなかで注目したいのはエアジェルブロワ。ここ5戦で1着、2着、2着、2着、1着と堅実に入っているし、前走は初の距離だった芝1400m戦で快勝と、これまで中心に使われてきた1800mよりマイル前後に適性がありそうなのもいい材料だ。4走前はキャトルフィーユ(後に愛知杯2着など)に0秒1差2着、3走前はスマートレイアー(次走で秋華賞2着)に0秒2差2着と惜敗した相手は強豪ばかり。形では格上挑戦になるが、牝馬どうしの重賞なら十分やれそう。53キロも魅力。休み明けだが年初から乗り込みは入念だし、鉄砲実績もあり不安はない。

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