おしらせ
【シンザン記念】“幻の朝日杯勝ち馬”ミッキーアイルが断然の中心
1月12日、シンザン記念(GIII、芝1600m)が京都競馬場で行われる。07年にはアドマイヤオーラ、一昨年はジェンティルドンナが勝ち、近年出世レースとしての存在感が増しているレースで、今年も若駒がここから飛躍を遂げるのかどうかにも注目したい。
断然の中心視をされそうなのがミッキーアイルだろう。デビュー2戦目、京都マイルの未勝利戦を2歳日本レコードで勝ち上がって器の大きさをまずアピールすると、続いてGI朝日杯FSに勇躍エントリーするも8分の3の門をくぐれず無念の除外。やむなく朝日杯前日、中山マイルの500万特別ひいらぎ賞に出走すると、なんなく逃げ切り勝ちを収めた。走破時計は1分34秒2で、これは翌日朝日杯FSの勝ち時計1分34秒7よりも0秒5速いもの。ひいらぎ賞が展開不問、逃げ切っての勝利だっただけに、朝日杯に出ていてもらくらく逃げ切った計算が立つ。幻の朝日杯勝ち馬、と言っても言い過ぎではないだろう。つまり力量面は文句なし、京都替わりも未勝利勝ちがマイル内回り、今回がマイル外回りという違いがあるにせよ先行有利なことには変わりなく、好条件。あとは状態面がどうかだけだろう。1月3日、栗東坂路での追い切りでは4F52秒1-1F14秒1(馬なり)。数字だけ見れば終いがややだらしなく感じるが、馬なりのまま流すのはいつものことで特に懸念視する必要はない。序盤の軽快さはこの馬ならではのものがあり、至って順調に来ている。今後楽なローテで大舞台へ進出するためには取りこぼせない一戦だ。
モーリスはデビュー戦の勝ちっぷりがインパクト大で、続く2戦目京王杯2歳Sでは1番人気に推されたほどだ。その京王杯は出遅れが響き6着に敗退したが、前走自己条件の万両賞を問題なく勝ちあがっており、やはり器はオープン級だろう。デビューから3戦すべてが1400m戦で、1F延長の克服が課題だが極端にペースが遅くならない限りは対応できそう。1月5日、栗東坂路での追い切りでは終いだけ伸ばされたがラスト1F12秒2と上々の伸びを披露。やや間隔があった前走を使われての上積みは顕著だ。
2勝目を挙げた阪神マイルの500万特別千両賞が強かったウインフルブルームは、GI朝日杯FSでも3着。それも、中山マイルでは不利とされる外めの枠(14番)スタートからの結果でこの馬の器も相当大きい。逃げてよし、控えてよしと脚質に幅があるのは他馬にないアドバンテージだ。
タガノグランパは前走のラジオNIKKEI杯2歳Sで痛恨の出遅れ。鞍上北村友騎手は行きたがるのをしっかりなだめ、ハラをくくって後方からの末脚にかけたが、これが奏功し直線ではラチ沿いにするすると伸びて5着で入線している。その直線でもモタれるところを見せるなど若さが抜け切っていないが、荒削りでここまでのパフォーマンスを見せられるのだから、能力そのものはやはり評価すべきだろう。1週前追い切りでは栗東ウッドで古馬をアオっており、依然好調だ。
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