おしらせ
【共同通信杯】イスラボニータほぼ態勢整った
2月16日、共同通信杯(GIII、芝1800m)が東京競馬場で行われる。クラシック候補生が顔を揃える東の名門レースだ。
実績で抜けているのが今回と同じ東京芝1800mの重賞勝ち馬イスラボニータだ。その東スポ杯2歳Sで2着に退けたプレイアンドリアルが京成杯を制覇、またデビュー2戦目だった新潟2歳Sで0秒2差及ばなかったハープスターがその後GI・阪神JFでハナ差2着と勝ち負けしてきた相手のレベルからも、ここでは力で数枚上の印象がある。東スポ杯はレコード勝ちのおまけつきで、それを含めて東京芝コースでは3戦3勝。最上の条件で始動戦を迎えることとなる。1週前追い切りだった美浦坂路での調教では大差先行する相手を目標にびっしり追われ、ラスト1ハロンで格別の切れ味を発揮し1馬身の先着。時計も4F51秒0-1F11秒8(一杯)と抜群のもの。ほぼ態勢は整っている。
新馬戦の勝ちっぷりが圧巻だっただけに東スポ杯2歳S、ラジオNIKKEI杯2歳Sとサトノアラジンは続けて1番人気に推されていた。しかしそれぞれ5着、3着と人気を裏切り賞金加算に至らず。前々走は外外を回るロス、前走は内の狭いところで窮屈になった印象はあり、ともに負けて強しだった感はあるが、そろそろ賞金を得ないと本番進出が危うい。不器用なタイプだけに、改めて広々とした府中で真価が問われる。中間は厩舎に置かれ、ここを念頭に入念過ぎるほどの攻め本数を消化。2週前、1週前はそれぞれ騎手(2週前は藤岡康騎手、1週前は岩田騎手)を背に栗東ウッドで実戦並みの併せ馬というメニューを課せられた。追われてのズブさは見せるものの、エンジンがかかってからのスピードの乗りは格別。今回初コンビとなる岩田騎手も上々の手ごたえを掴んだのではないか。
マルカシェンク、ザレマらを兄姉に持つガリバルディは休養を挟んだデビュー2戦目の未勝利戦勝ちが秀逸だった。2着馬には1馬身差だが2着から3着までの着差は7馬身。その3着馬がシンザン記念6着のアグネスミニッツで、レベルの高さはある程度担保されよう。前走、1番人気に推された福寿草特別を落としたのは案外だったが、ゲートイン前からかなりテンションが上がっており走る以前にレースが終わっていた感はある。前走の鞍上福永騎手は内回りよりコーナー2つのほうが脚が溜まるタイプ、と振り返っておりワンターン東京芝1800mの今回が試金石。中間は強すぎず、緩めずと前走以上の馬体減がないよう苦心の調整が施されており、1週前追いでは準オープン馬に食い下がるまずまずの動き。一連の好調は維持できていると見たい。
前走朝日杯FSでは勝ち馬アジアエクスプレスに0秒5差の6着だったショウナンワダチ。中山マイルでは圧倒的に不利だとされる大外16番枠からスタートだったことを考えれば大健闘だったと言っていいだろう。2戦2勝の東京に戻れば、上位争いは可能。北村宏騎手を背にした1週前の攻め内容も抜群で状態面の良さも強調できる。
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