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【フィリーズR】重賞2勝のホウライアキコが始動

3月16日、阪神競馬場では3着までに優先出走権が与えられる桜花賞トライアル・フィリーズR(GII、芝1400m)が行われる。重賞、オープン勝ち組とここで権利を得たい賞金900万円、400万円組の激しい激突となりそうだ。

実績で頭ひとつぬけ出ているのが重賞2勝のホウライアキコだ。新馬戦をレコードタイムで制すると続く小倉2歳S、デイリー杯2歳Sといずれも牡馬相手の重賞で勝利。しかし牝馬同士の阪神JFでは前を追いかけすぎないペースで追っていったん先頭に踊り出るシーンもあったが、坂を苦にしたかあるいは距離か、直線での伸びを欠き7着に終わっている。激しいイレ込みもありながら0秒4差に踏ん張れていたのは評価したいが、やはりクラシック獲りには一抹の不安を抱かざるを得ない内容。立て直されたここで坂を克服した姿を見せ、本番に挑みたい。2月中旬からここでの復帰を念頭にじっくり乗り込まれており、徐々に気配を上げてきている。1週前追いは栗東坂路でサトノロブロイと併せられ遅れ入線だったが、これは当週レース(弥生賞)に出走するパートナーのために敢えて追わなかったもの。時計は4F53秒9-1F12秒8(強め)とまずまずのものが出ており、仕上がりは悪くない。さっそくやれそうだ。

小倉2歳Sでは先手を奪い、ホウライアキコの2着。続いてのファンタジーSは1F延長をものともせず悠々の逃げ切り勝ちを収めたベルカント。前走は朝日杯FSで0秒7差10着だったが、果敢な牡馬相手のチャレンジで直線まで主導権を握り続け自分のレースに徹することができたのは収穫だろう。血統的、そして脚質的に桜花賞よりも内回り1400mのここがベストな感があり、“試走”といった雰囲気は感じられない。2月12日に15-15を消化、以来徐々に調教のピッチを上げ、ここへの復帰に向けての調整は狂いなく来ている。1週前追い切りでは武豊騎手を背にして栗東坂路で4F53秒9-1F12秒3(強め)と、抜群の切れ味を披露した。ほぼ仕上がっており、今週は流す程度で大丈夫そうだ。ホウライに対し小倉2歳Sの借りを返す時が来た。

デニムアンドルビーの全妹ヤマノフェアリーは2月18日のクイーンCを除外となったのが誤算だったが、降雪の影響で代替開催となった2月17日の東京競馬に牝馬限定の自己条件戦があって救われた格好だ。そのレース、春菜賞では直線で追い出しを待つ余裕まで見せ快勝。1馬身という着差以上の強さを感じさせ、タイムも抜群とくれば重賞でも十分に通用の雰囲気が漂う。馬体細化を考慮してか中間は馬なり調教のみだが、動きには軽快さがあって好調をしっかりキープできているようだ。

オープン特別の紅梅Sを制したアドマイヤビジン。その前走はスローからの瞬発力勝負になったが、四位騎手の好エスコートもあり2着馬との追い比べをハナ差制した味のある内容だった。着差こそ僅差だったが勝負根性と瞬発力は世代上位のものを感じさせたし、もとよりファンタジーSでは上がり最速の脚でベルカントに0秒2差まで迫る3着がある。距離1400mはこの馬にとってもベストだろうし、展開がハマれば勝ち負けまであっても驚けない。ひと息入っているが乗り込みは順調で、2週前、1週前と坂路で好時計を出せている。いい状態で臨めそうだ。

ダンスアミーガはアドマイヤビジンが勝った紅梅Sで4着後、ひと息入れての500万条件戦で2勝目をマーク。その前走はスタートで後手を踏む想定外の展開だったが条件戦では力が違う、とばかりに後方から捻じ伏せるように差し切った。中1週がどうかだが、一時期は脚元に不安があった馬がこのローテで使えることが順調の証。レース当週にしっかり動けるようなら、問題なく力は出せるだろう。

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