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【中山牝馬S】休養でパワーアップ エクセラントカーヴ

3月16日、中山競馬場では中山牝馬S(GIII、芝1800m)が行われる。軽量馬の激走が目立つハンデ戦で、ここ7年は1番人気馬の連対がない。今年も伏兵馬の台頭には警戒が必要だろう。

昨年9月の京成杯AHを、牡馬相手に快勝したエクセラントカーヴ。その後骨折による休養に入っており、ここで半年ぶりの復帰戦を迎える。2月24日から時計を出し始めており、調整は順調。3月6日の1週前追い切りでは美浦ウッドで一杯に追われる相手を持ったままでアオり、最後まで余裕を残したまま併入のフィニッシュを果たした。体の張りも上々で休養の効果はてきめん、いっそうのパワーアップを果たした印象だ。京成杯AHの52キロから今回トップハンデの55.5キロへと斤量が一気に増えてどうかだが、相手関係が楽になった分、大きく脚を引っ張られることはなさそう。自身初の1800m戦で、折り合い面が最大のカギになる。

フーラブライドは1000万下条件を勝ち上がったばかりの身で格上挑戦した愛知杯を、斤量(50キロ)に恵まれたこともあって勝利。続く日経新春杯は2キロ増の52キロだったが強力牡馬を向こうにまわし、0秒2差の3着と健闘した。今回は53キロとさらに1キロ増となるが相手関係はグンと楽になり使われている強みも加えれば、当然上位候補だ。酒井騎手を背にした1週前追いでは栗東ウッドを単走。渋った馬場をものともせず、終いびっしり攻められラスト1F12秒フラットの伸びを見せた。ひと息入れられており、やや体には余裕を感じるが今週のひと追いで仕上がってくるだろう。条件戦ではあるが阪神コースでの勝利があり、中山の坂を苦にするシーンは考えなくても良さそうだ。

昨年のオークス2着馬エバーブロッサムはここが5カ月ぶりの復帰戦。フラワーC2着、フローラS2着、そしてオークス2着と春は堅実に走ってきたが秋はローズSで14着、秋華賞では12着と崩れた。陣営によればひとえに関西への輸送がこたえたとのことで、立て直されて関東圏でのレースなら当然見直されていい。帰厩後の調整はウッドと坂路を併用して順調に進んでおり、徐々に気配は上がってきている。1週前追いは前述の僚馬エクセラントカーヴとの併せ馬で、終始アオられたままでの同入が精一杯だったがウッドではあまり動かないこの馬なりには走れていた。ここでビシッと負荷をかけたことで、グンと良くなってきそう。ハンデは55キロと手頃に納まった印象だし中山芝では2000mで新馬勝ち、1800mのフラワーCでハナ差の2着とコース相性も申し分ない。

ここまでの通算成績は【6.7.3.4】。掲示板を外したのは3回のみと崩れないが、もうワンパンチ足りない走りが続いて出世しきれないでいたのがノーブルジュエリーだ。しかし昨年秋に準オープン勝ち、年明けの京都牝馬Sで3着、そして前走オープンの洛陽Sでは仕掛けをワンテンポ遅らせる余裕を見せながら快勝と、ようやく本格化を果たした印象だ。初の中山、初の1800mと克服課題は並ぶが使われている勢いでなんとかしそうではある。馬主サイド(社台レースホース)の規定で、ここが引退レースとなるのは濃厚。花道を初重賞勝ちで飾りたい。

愛知杯では14番人気という評価だったが斤量51キロの恩恵もあってか2着したキャトルフィーユ。3歳時は出遅れたフラワーCでオメガハートランドに0秒4差5着、ローズSでジェンティルドンナの0秒4差4着があり、そもそも牝馬同士なら重賞で互角にやれる力量の持ち主だったということだろう。今回は1キロ増だが、それでも52キロなら恵まれた印象。3カ月ぶりになるが、帰厩以来エアソミュ?ル、ラキシスら厩舎が誇るオープン馬らと質の高いスパーリングを入念にこなしており、ほぼ万全の状態に仕上がりつつある。

フローラSでの勝ちっぷりがあまりにも鮮やかだっただけに、続くオークスではジェンティルドンナ、ヴィルシーナらを退け1番人気に推されたミッドサマーフェア。そのオークスで13着と崩れて以来長らく低迷期が続いていたが、昨年のターコイズSで3着、前走京都牝馬Sで0秒3差4着とようやくの復調気配を見せている。帰厩から日が浅いが、中間の攻めではいい動きを見せ態勢は整っていそうだし、ハンデも引き続き54キロなら。ただし賞金順で除外となる可能性もあり、その場合は同日中山10Rの東風Sに回る予定。

【関連リンク】
エバーブロッサム 輸送なしの中山で巻き返しだ(スポーツニッポン)

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