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【弥生賞】更にパワーアップ トゥザワールド

3着馬までに優先出走権が与えられる皐月賞トライアル、弥生賞(GII、芝2000m)が3月9日、中山競馬場で行われる。ハイセイコー、シンボリルドルフ、ウイニングチケット、スペシャルウィーク、ディープインパクト、ヴィクトワールピサと数多の名馬が勝ち名乗りを挙げた、まさに名門中の名門レースだ。今年もクラシックのみならず、先々まで楽しみな素質馬が顔を揃えている。

デビュー戦こそバンドワゴン(後にきさらぎ賞2着)に1秒千切られての2着に終わったが、そこから未勝利、500万特別、オープン特別・若駒Sと目下3連勝を飾っているのがトゥザワールドだ。前走は休み明けで馬体重14キロ増だったが、好位から抜け出しゴール前はノーステッキで流す余裕さえあった。3歳を迎え、更にパワーアップを果たしている。中間は短期放牧を挟み、予定のここへ向け調整は順調だ。2週前はダノンカモン、1週前はバーディバーディと厩舎が誇る先輩オープン馬を相手に、栗東ウッドで内容の濃いスパーリングを消化。特に1週前追い切りはバーディバーディ、そして3歳1勝馬に対して脚色圧倒のままそれぞれに先着と絶好の動きを見せている。本番は先に控えてはいるが、ほぼ万全の仕上がりだろう。初となる関東への輸送をクリアすれば、あっさりのシーンまで。

ワンアンドオンリーはイスラボニータが勝った東京スポーツ杯2歳Sで0秒4差6着。続く前走ラジオNIKKEI杯では7番人気という評価だったが、鋭い末脚を繰り出し快勝している。東スポ杯で先着されたのはイスラボニータ、プレイアンドリアル、クラリティシチー、ラングレー、サトノアラジンだがワン、ツーはその後重賞勝ち、3着以下も“いずれ重賞は”レベルの素質馬。同レースが抜けてハイレベルだった可能性は高く、ラジオNIKKEI杯での走りは一概にフロック視できない。坂を苦にしない走りから、中山替わりも問題ないだろう。調整はこちらも順調。1週前の栗東坂路調教では古馬1000万下を寄せつけず、4F51秒4-1F12秒8(一杯)の好時計で駆け抜けている。以前はこれほどのタイムを出せておらず、地力の強化ぶりは顕著だ。

ギングズオブザサンは前々走、中山芝2000mの500万特別葉牡丹賞を快勝。休み明けだった前走京成杯はプレイアンドリアルの切れ味に屈し2着だったが、16番枠スタートから3角4角で外々を回る競馬が響いた印象もあり力量の一端は示せた内容だった。中間は放牧を挟み、2月20日から時計を出し始めている。1週前追いとなった26日の栗東坂路調教では古馬500万下を相手に追走先着、時計も4F52秒1-1F12秒3(一杯)と申し分ない。依然好調だろう。いかにも中山向きな立ち回りの上手さはアドバンテージで、コースロスなく捌ければ勝ち負け可能。

前走京成杯ではメンバー最速の上がり35秒8の末脚で3着に食い込んだのがアデイインザライフだ。1戦1勝というキャリアで挑んだレースでの芸当だけに、器はかなり大きそう。中間は厩舎でじっくりと調整。関東の大雪でメニュー消化が滞る部分もあったようだが2月20日、27日と2週連続の併せ馬でグングン気配を上げてきている。ひと息入っていた前走よりいい状態で臨めそうだ。

トーセンスターダム、バンドワゴンの“2強”で決着したきさらぎ賞で3着に飛び込んできたのがエイシンエルヴィン。その前走が4カ月ぶりの一戦だっただけに、使われての上積みは大きく見込めそう。1週前追いは時計こそ地味だったが、僚馬をアオりつつの同入で気配は上々。中山遠征は初となるが、新潟や小倉での競馬を経験しており輸送を苦にしないのも好材料だ。外国産馬で父シャマルダル(その父ジャイアンツコーズウェイ)は聞きなれないが、自身は仏ダービー馬、産駒にも仏ダービー馬などがおり、距離延長は問題なさそう。

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