【オーシャンS】悲願GI獲りへ　ハクサンムーン始動

3月8日、中山競馬場ではオーシャンS（GIII、芝1200m）が行われる。高松宮記念（GI、芝1200m）の重要なステップレースで、1着馬には優先出走権も与えられる一戦だ。

“世界の”ロードカナロアとしのぎを削ってきたハクサンムーンがここから始動。ロードが去った今年、悲願のGI獲りなるか。昨年もこのレースを始動戦に選び9着に終わっているが、その後高松宮記念3着、セントウルS勝ち、スプリンターズSで僅差2着とグンと地力を増しているだけに、同じ轍は踏むまい。斤量も57キロなら問題なくこなすはずだ。やや急仕上げな感はあるが、1週前追いで栗東坂路4F55秒6-1F11秒8（強め）と鋭く反応はできている。レース当週にビシッとやれば態勢は整ってくるだろう。

昨年後半、秋の富士Sで2着、年末の阪神Cで勝利と先行策で新味を出したのがリアルインパクトだ。初の芝1200mに強力な同型と、クリアすべきハードルは高いが3歳時に安田記念を制したポテンシャルの持ち主であり、中間のデキも絶好なだけに楽しみのほうが大きいチャレンジになる。ここで結果を出すようなら高松宮記念でも有力視されよう。

1000万下、準オープンと連勝した勢いを買われ、前走シルクロードSでは4番人気に推されたレオンビスティー。しかし直線平坦な京都での瞬発力勝負がどうやら苦手だったようで、11着に終わっている。今回は【3.0.0.1】の中山で、見直されていいだろう。この中間、短期放牧を挟んでいるが緩んだ雰囲気は皆無で、栗東坂路での1週前追い切りは4F52秒8-1F12秒7（強め）と好時計をマークしている。併走相手には脚色で見劣ったが、これは相手（＝タイセイファントム　その週に千葉Sを制覇）が良く走ったと見るべきだろう。一連の好調は維持できている。

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